コヴェントリー戦でプレシーズン初黒星もハルケに捧げるアクロバティック弾
エスパニョールは、イングランド遠征の最終戦でプレミアリーグ昇格組のコヴェントリー・シティと対戦し、1-3で逆転負けを喫しました。
これがエスパニョールにとって、今夏のプレシーズンにおける初めてにして唯一の敗北となりました。
前半37分、エドゥ・エスポジトの正確なクロスに対し、先発フォワードを務めたロベルト・フェルナンデスが、相手ディフェンダーに押されながらも瞬時に身体を投げ出し、スパイクの裏で合わせるアクロバティックな「スコーピオン(サソリ)」のようなシュートを決めて先制しました。
この日は、かつてエスパニョールのキャプテンを務め、17年前のこの日に急逝したダニ・ハルケ氏の命日でした。
選手たちは喪章である黒い腕章を身につけてピッチに立っており、先制ゴールが決まった瞬間、チーム全員が固く抱き合ってこの唯一の得点を永遠のキャプテンに捧げました。 (via SPORT)
疑惑の同点劇と主審の『ここは私の家だから』問題発言の物議
エスパニョールは、後半60分まで試合を支配し、カブレラのヘディングシュートがゴールライン上でクリアされるなど追加点に迫っていました。
しかし、後半69分に坂本に同点ゴールを許した場面において、大きな議論が巻き起こっています。
ゴールが生まれる直前、先制点を挙げたロベルト・フェルナンデスが相手選手から明らかな踏みつけのファウルを受けていたものの、主審はホイッスルを吹きませんでした。
ロベルト・フェルナンデスはこの場面について、カギ括弧で『それは誰もが見た通りだった。相手チームの選手たちですら分かっていたはずだ。相手が僕を踏みつけた後に彼らのゴールが決まったのだから、あの同点ゴールは認められるべきではなかった』と強く抗議しました。
さらに、主審にこのシーンについて抗議した際の返答について、カギ括弧で『主審は、ここは自分のホーム(家)だから、自分の好きなように笛を吹くと言い放った』と明かし、審判の信じられない態度に大きな不満を示しました。
また、先制ゴールの場面についても、カギ括弧で『ヘディングでシュートを打とうとした瞬間に相手から背中を押されたので、とっさに足を残して合わせたらゴールになった。もしあのシュートが入っていなかったらペナルティキックを宣告していたかと主審に尋ねたが、主審は吹かなかっただろうと答えた』と語り、試合を通じて審判の判定に泣かされた舞台裏を明かしました。 (via SPORT)
新加入ウナイ・ヌニェスがデビューを飾るも後半の守備崩壊で露呈した致命的課題
コヴェントリー戦では、今夏に新加入したセンターバックのウナイ・ヌニェスが先発出場し、待望のデビューを飾りました。
前半、ウナイ・ヌニェスを中心とする守備陣は非常にソリッドで、相手のシュートをゴールキーパーのドミトロヴィッチが鋭いセーブで防ぐなど、安定したビルドアップを見せていました。
しかし、後半にメンバー交代を行ってからは一転して守備が崩壊しました。
後半75分、コヴェントリーのクロスに対し、ロヘル・イノホがマークを外されてエクルズにヘディングでの勝ち越しゴールを許しました。
さらに後半84分には、途中出場したドイツ人ディフェンダーのリデルが、エリア内のルーズボールを痛恨のクリアミス。これをシムズに完全にフリーで頭で押し込まれて3失点目を喫しました。
マノロ・ゴンサレス監督が求めていた「守備のソリッドさ」とは程遠い、サイドからのイージーなクロスを3本も許すなど、ディフェンスラインの脆弱性と集中力の欠如が、1週間後に迫る開幕戦に向けて大きな懸念材料として浮上しています。 (via SPORT)
17年前の悲劇を忘れない永遠のキャプテンであるダニ・ハルケ氏の蝋人形お披露目
エスパニョールの象徴であり、2009年8月8日のプレシーズン遠征中に26歳の若さで心臓発作により亡くなったキャプテン、ダニ・ハルケ氏。
没後17年を迎えたこの日、クラブはイングランド遠征に飛び立つ前に、本拠地コルネリャにて特別なイベントを開催しました。
ハルケ氏の遺徳を称え、バルセロナ蝋人形館に新しく展示されることになる、彼の等身大の蝋人形フィギュアが正式にお披露目されたのです。
ピッチ上の選手たちだけでなく、クラブ全体がこの記念すべき日にハルケ氏の情熱とクラブへの愛を改めて胸に刻みました。 (via SPORT)
サブメンバーとリザーブ中心の練習試合でコヴェントリーに0-4で大勝
トップチームがスタジアムで対戦した同日の午前中、コヴェントリーの練習場において、もう一つのプレシーズンマッチが開催されました。
この試合には主に両クラブのサブメンバーやリザーブチーム(カンテラ)の若手選手たちが中心となって出場しました。
試合はエスパニョールの「ユニットB」がコヴェントリーを完全に圧倒する展開となり、終わってみれば0-4のスコアで大勝を飾りました。
カンテラ期待の星であるバウサ、ムジェラットがそれぞれ得点を決め、さらにジャン・ペリエスが素晴らしい勝負強さを見せて2ゴールを叩き出す大活躍を披露しました。
トップチームの敗戦とは対照的に、下部組織の選手たちが素晴らしいポテンシャルとインテンシティを示したことは、クラブの未来に向けて非常に明るい材料となっています。 (via Mundo Deportivo)
来週末のレバンテとの開幕戦へ向けたロベルト・フェルナンデスの誓い
コヴェントリーに1-3で敗れ、プレシーズンを2勝3分1敗というほろ苦い形で終えたエスパニョールですが、チーム内には決して悲観的な空気は漂っていません。
先制点を決めたロベルト・フェルナンデスは、カギ括弧で『負けたことは本当に悔しい。なぜなら、やる気やプレッシング、リズムの面で70分間は完璧なゲームができていたからだ。相手のホームで先制できたのもその成果だ。僕たちはラ・リーガの開幕に向けて非常に楽観的だ。この良かった70分間のプレーに自信を持ち、犯してしまったいくつかのミスをこれからの1週間で修正すればいい』と前を向きました。
いよいよ8月16日には、本拠地コルネリャにレバンテを迎えてラ・リーガ2026/27シーズンの開幕戦に臨みます。
フェルナンデスはサポーターに対し、カギ括弧で『プレシーズンの良かった部分をしっかりと手元に残し、悪かった部分をこの1週間で全力で修正する。そしてホームスタジアムという熱狂の釜の中で、サポーターと共に全力で戦い、勝ち点3を絶対に掴み取る』と力強く決意を語りました。 (via SPORT)
【本日の総括】
プレシーズン最終戦でコヴェントリーに1-3の逆転負けを喫し、初黒星という苦い教訓を得たエスパニョール。守備陣の脆さや審判への判定に対する不満は残るものの、永遠のキャプテンであるダニ・ハルケ氏の命日に捧げたロベルト・フェルナンデスのアクロバティックな先制ゴールや、午前中のBチームによる4発大勝、そして何より70分間見せた素晴らしいインテンシティは、新シーズンでの躍進を予感させるに十分なものです。ウナイ・ヌニェスのデビューを経て、チームは8月16日に本拠地で行われるレバンテとの開幕戦に向けて、この1週間で守備の修正を図り、万全の状態で本番へと突入します。