新監督の構想

ルイス・ガルシア・プラサ新監督は休暇を返上してホセ・イグナシオ・ナバーロと共に来季の編成を急ピッチで進めており、早くも自身初のセビージャでのプロジェクトに向けた明確な「戦力外リスト」を作成しています。現在、新監督の構想から完全に外れており、クラブとしても高額な年俸を削減するために急遽放出先を探している4人の選手がいます。

一人目はホアン・ジョルダンです。指揮官はアラベス時代から彼を知っていますが、就任以降全くプレー時間を与えていません。残り1年の契約があるジョルダン自身も、マドリード出身の指揮官の続投が決まったことで、ついに退団に向けて心を開いています。

二人目はタンギ・ニアンズです。プラサ監督の初陣となったオビエド戦での致命的なミスにより、彼は完全にベンチへ降格しました。以降、カストリン、キケ・サラス、アスピリクエタが優先されており、残り1年契約の彼もまた放出対象です。

三人目はフェデリコ・ガットーニです。1月にレンタルから復帰したものの、プラサ監督の下では全く出番がありません。2027年6月までの契約を残していますが、移籍先が見つからなければ契約解除も検討されています。

四人目はファビオ・カルドソです。前任のアルメイダ監督時代よりも序列が下がり、プラサ監督の下では出場機会がゼロに終わりました。2028年までの契約を結んでいますが、ポルトガル人センターバック本人は残留の扉を閉ざしてはいないものの、構想外を伝えられれば退団に障害は設けない方針です。

また、負傷によりプラサ監督の下でプレーしていないマルカオも放出候補に挙がっています。一方で、ペケやエジュケの去就については指揮官も判断を保留しており、夏の移籍市場の動向次第となる見込みです。👋 (via Estadio Deportivo)

ペケの去就

セビージャでの厳しい状況を受け、ジェラール・フェルナンデス(通称ペケ)が古巣への復帰を望んでいます。2024年に400万ユーロの契約解除金でセビージャに加入したペケですが、期待された活躍を見せられずにいます。恩師であるガルシア・ピミエンタ監督時代は29試合1264分の出場で1ゴール1アシストにとどまり、その後のアルメイダ監督やガルシア・プラサ監督の下でも出場機会は限られ、今季はトータルで28試合1148分出場、3ゴール2アシストという寂しい数字に終わりました。

そんな中、セグンダ・ディビシオン(2部)で優勝し、プリメーラ(1部)への昇格を果たしたラシン・サンタンデールがストライカーを探しており、ペケの周辺から復帰の売り込みがかかっています。私生活をあまり公にしないペケですが、パートナーのアレハンドラが第一子妊娠をTikTokで発表しました。『私たちの最大の夢が向かっています』という幸せな投稿のコメント欄には、ファンからのサンタンデール復帰を望む声が溢れており、彼女はそれらのコメントに「いいね」を押しています。生まれてくる子供をサンタンデールで育てたいという、二人からの強いサインと受け取られています。👶 (via Estadio Deportivo)

ヤヌザイの動向

セルヒオ・ラモスらによるクラブ買収が破談となったことで、ホセ・イグナシオ・ナバーロ率いるスポーツ部門は予算のない中でのアドリブ対応を迫られています。契約満了を迎えるネマニャ・グデリやアレクシス・サンチェスについては更新の可能性が残されているものの、アドナン・ヤヌザイの退団は決定的です。

ベルギー人ウインガーは代理人を変更し、新たにバレンシアを拠点とする「JCR Sport Goalkeeper」(ハビエル・コソ代表)と契約を結びました。現在、ラ・リーガの他クラブを中心に売り込みを行っています。ベルギーのアンデルレヒト、ギリシャ、中東のクラブからも関心は寄せられていますが、具体的な進展には至っていません。

2022年夏にフリートランスファーで加入したヤヌザイですが、セビージャでの4年間は失敗の連続でした。高額な年俸を受け取りながら、レンタル移籍を繰り返す日々。今季(25/26シーズン)はアルメイダ監督の下で復活の兆しを見せ、給与の減額にも応じましたが、度重なる怪我により公式戦13試合、わずか384分の出場にとどまりました。コパ・デル・レイのCDトレド戦で挙げた2ゴールが、彼がセビージャで残した唯一の得点記録となり、通算でもわずか30試合の出場でアンダルシアの地を去ることになります。✈️ (via Estadio Deportivo)

ボランチ補強

中盤の底、ピボーテの補強を目指すセビージャの新たなターゲットとして、ロシア・プレミアリーグのスパルタク・モスクワでプレーするNail Umyarov(ネイル・ウミャロフ、25歳)が急浮上しています。以前アントニオ・コルドンが進めていたマリウス・マリン(ピサ)の獲得は事実上消滅しており、スポーツ部門は新たな選択肢を模索しています。

スパルタクのアカデミーディレクターであるニコライ・ラリンは、『彼はスペインサッカーへ飛躍する準備ができている。セビージャは彼のレベルにある』と太鼓判を押しています。ビジャレアルやバレンシアもこの才能あるロシア代表ミッドフィルダーを追跡しており、ウミャロフ本人もセビージャからの関心を認識しています。彼は『もし具体的なオファーがあればクラブと話し合う』と移籍に前向きな姿勢を見せています。

今季、ウミャロフは警告累積による1試合の欠場を除き、公式戦39試合で3381分に出場して4アシストを記録するなど、チームに欠かせない存在となっています。しかし、彼の契約は2029年6月まで残っており、市場価値は750万ユーロと評価されています。現在のセビージャの財政状況を考慮すると、完全移籍での獲得には大きなハードルがあり、選手本人の強い移籍志願によるレンタル移籍などの形式でなければ、実現は極めて困難と見られています。🇷🇺 (via Estadio Deportivo)

GK事情

現在、セビージャのトップチームは事実上、ゴールキーパーが不在の異常事態に陥っています。オルジャン・ニーランドは契約満了で退団し、オディッセアス・ブラホディモスもニューカッスルへのレンタルバックが決まりました。ブラホディモス本人はセビージャでのプレー継続を望んでいますが、彼の高い市場価値とクラブの財政難を考えれば、再獲得は不可能です。

この状況下で、今季トップチームの第3GKを務め、セビージャ・アトレティコでキャプテンとして25試合に出場したアルベルト・フローレスの昇格案が現実味を帯びています。財政危機に苦しむクラブは、近年フアンル、カストリン、キケ・サラス、オソ、ホセ・アンヘル・カルモナなどカンテラ出身選手への依存を強めており、ゴールキーパーもその例外ではありません。フローレスのトップチームでの出場経験は、キケ・サンチェス・フローレス監督時代のコパ・デル・レイ・ヘタフェ戦の1試合のみですが、元セビージャ・アトレティコ監督のヘスス・ガルバンは彼の起用を強く後推ししています。

『私なら彼にチャンスを与えます。セビージャにはGKがいないと言いますが、アルベルトがいるじゃないですか。身長188cmで左足のキックも良く、セビージャでプレーする強い意欲があります。彼を起用して、成功も失敗も受け入れる勇気が必要です。オディッセアスのような経験はありませんが、経験を積ませるためには試合に出さなければなりません』とガルバンは語り、カンテラ育ちの若き守護神に大きな期待を寄せています。🧤 (via Estadio Deportivo)

カンテラ事情

アンダルシアの宿敵であるセビージャFCとレアル・ベティスの間で、将来有望な若手選手の激しい引き抜き合いが展開されています。

ベティスは、セビージャのカデテBで23試合5ゴールを記録し、1対1に絶対的な強さを見せるウインガー、アドリアン・シナを獲得しました。彼はスペイン生まれながらアルバニアU-14代表の経験を持つ逸材です。一方のセビージャも負けておらず、ベティスのカデテBで24試合に出場したルーマニアU-15代表ストライカー、ニコ・ペレスを獲得し、来季からカデテAに迎え入れることになりました。

厳しい財政状況にあるセビージャはカンテラへの依存度を強めており、エリック・アルカイデ、ミゲル・シエラ、ニコ・ギジェン、マヌエル・アンヘルらセビージャ・アトレティコを支える主力選手たちと続々と契約を更新しています。特に、ウインガーのエリック・アルカイデとは2028年までの契約延長に合意しました。彼は昨夏CFダムから加入したカタルーニャ出身の逸材で、エスパニョールやビジャレアルからのオファーを断ってセビージャを選び、今季はシニアデビューからセビージャ・アトレティコ昇格まで一気に駆け上がりました。

また、カデテのスペインU-16代表ブルーノ・ルケや、現会長の弟であるアルバロ・デル・ニドとも契約を更新。さらに外部からも、ウエスカからスペインとマリの二重国籍を持つ長身CBのデンバ・ダンソコ(15歳)や、アストゥリアス出身のFWダニエル・アルガンサを新たに獲得し、次世代のタレント確保に余念がありません。🌱 (via Estadio Deportivo, SPORT)

ファンの怒り爆発

長引くスポーツ面の低迷とクラブの経営危機に対し、セビージャファンの怒りが限界に達しています。昨季に続いて今季も残留争いに巻き込まれ、さらに期待されていたセルヒオ・ラモスらのグループによるクラブ買収も白紙となったことで、不満が爆発しました。

Biris Norte、Accionistas Unidos、Federación de Peñas Sevillistas San Fernandoという3つの主要なファン団体が立ち上がり、大規模な抗議デモの開催に向けて動いています。すでに政府の関連機関に必要な書類が提出されており、6月18日がデモの有力な候補日として検討されています。彼らは共同声明で『現在の管理者を取り除き、厳格で支払い能力があり、効率的で勝てる新しいプロジェクトの到着のために、短期的に必要なすべての平和的かつ合法的な動員措置を推進し、奨励する』と力強く宣言しました。

大規模デモの準備と並行して、本拠地ラモン・サンチェス・ピスフアンのプレフェレンシア(メインスタンド)のモザイク前では、毎日21時から21時15分にかけて抗議集会が行われています。「ジュニア、今すぐ出て行け」「理事会、辞任」「セビージャが出血している」といった横断幕が掲げられ、デル・ニド・ベナベンテを非難するステッカーも貼られました。

集会に参加したファンは『現在の理事会に気付かせ、少しプレッシャーを感じさせるために、セビジスモが声を上げなければならない。各家庭がどれほど苦しんでいるかを彼らに見せたい』『あなたたちの嘘には疲れた。ここから出て行くまで私たちは止まらない』と語り、現体制の退陣を強く要求しています。🏟️ (via Estadio Deportivo)

ヘスス・ガルバンの告白

元セビージャ・アトレティコの監督であるヘスス・ガルバンが、昨夏セビージャFCのトップチームの監督就任に極めて近づいていたという驚きの事実を明かしました。

当時のスポーツディレクターであったビクトル・オルタは、ホセ・ボルダラスやイマノル・アルグアシルといった実績ある監督をリストアップしていましたが、交渉が難航した場合の切り札としてガルバンに白羽の矢を立てていました。ガルバンは『彼ら(クラブ)は私に準備ができているか、恐れはないかと尋ねてきました。私はイエスと答えました。恐れも躊躇もないと。生涯のチームであり、カンテラから育ち、セビージャ・アトレティコまで指導した。夢でした。それが一番近づいた瞬間です』と当時の生々しいやり取りを告白しました。

最終的にはアントニオ・コルドンが組織に加わり、マティアス・アルメイダ監督の招聘が決まったことでガルバンの夢は幻となりましたが、彼は『プレッシャーはどちらにせよあります。私には1部での経験がないと批判されたでしょうが、良い面も悪い面もクラブの全てを知り尽くしているという強みがありました』と振り返り、愛するクラブを率いる覚悟は完全にできていたと語っています。👔 (via Mundo Deportivo)

ホセ・フアン・ロメロ

現在セウタで監督を務め、ラ・リーガ・ハイパーモーションで素晴らしい手腕を発揮しているホセ・フアン・ロメロが、セビージャFCの次期監督にリストアップされていたという噂を完全に否定しました。

ルイス・ガルシア・プラサ監督の就任が決定する前、もしセルヒオ・ラモスらのグループによるクラブ買収が成立していれば、彼らの代理人でもあるレネ・ラモスの繋がりから、ホセ・フアン・ロメロが新監督の候補として提案される予定だったという情報が駆け巡りました。しかし、熱狂的なベティスファンとして知られるロメロ監督は、この噂を一蹴しました。

『最大限の敬意を払いますし、セビージャには多くの友人がいます。しかし、私の公のベティスファンとしての立場を考えれば、事実上不可能なことです。彼らは現在の欧州のビッグチームの一つですが、私が検討したこともありません』と断言。さらに彼は『私には夢ではなく目標があります。ベティスを指揮することは円環を閉じることであり、そこで引退したい。ベティスにタイトルをもたらせたら、安らかに死ねるでしょう。必ず実現させます』と熱く語り、永遠のライバルであるセビージャのベンチに座る可能性を100%否定しました。🚫 (via Estadio Deportivo)

宿敵からの視点

セビージャFCにとって最大のライバルであるレアル・ベティスのアントニーが、両チームが激突する「エル・グラン・デルビ」の異常な熱狂について、ブラジルの母国メディアで驚きをもって語りました。

アントニーは、セビージャという街を二分するこのダービーマッチの雰囲気を、ブラジル最大のライバル対決になぞらえて『ライバル関係は強力だ。通りの向こう側からファンが色々叫んでくる。パルメイラス対コリンチャンスのようだ』と表現しました。

さらに『2つのクラブしかないとずっと激しくなる。街は止まり、ダービーを生きる。少し敵対的な雰囲気になる』と語り、ダービー前には公開練習に3万人ものファンが駆けつけるなど、試合前から街全体が異様な熱気に包まれるセビージャ特有のサッカー文化に深い感銘を受けていることを明かしました。🔥 (via Estadio Deportivo, SPORT)

イボラの回顧

2025年7月に現役を引退したビセンテ・イボラが、自身のキャリアの中で最も輝かしい時間を過ごしたセビージャFCでの日々を振り返りました。

イボラは2013年にレバンテからセビージャに加入し、4シーズンにわたってプレー。その間にUEFAヨーロッパリーグを3度制覇するなど、クラブの黄金期を支える中心選手として活躍しました。彼はセビージャ加入前夜の2012年に、フリーエージェントとしてバレンシアへ移籍するチャンスがあったことを明かしました。しかし、彼は『倫理的ではない。自分にとってレバンテは非常に重要だった』という理由でそのオファーを固辞しました。

その結果としてセビージャとの縁が生まれ、『幸運なことにセビージャが来て契約解除金を支払ってくれた。セビージャで経験したことは spectacular(素晴らしい)だった』と語り、移籍金を残して古巣を去り、そしてセビージャで栄光を掴んだ自身の決断が、サッカー人生における最高の選択であったことを誇らしげに語っています。🏆 (via ElDesmarque)

【本日の総括】

財政難と成績不振によりファンの抗議デモが激化する中、ガルシア・プラサ新監督はジョルダンら4選手の戦力外を決定しチームの解体を急いでいます。補強面ではロシアからウミャロフを狙う一方、深刻なGK不足にはカンテラ育ちのフローレス昇格が現実味を帯びてきました。過去の監督就任の裏話や宿敵からの視点など、激動の過渡期を迎えているセビージャの複雑な現状が浮き彫りになっています。