フリアン・アルバレス獲得交渉の泥沼劇:ラポルタ会長の「裏話暴露」とアトレティコの「告訴追加」を伴う全面戦争へ
今夏の市場で最大の関心事となっているアトレティコ・マドリードのアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスを巡る交渉が、両クラブによる公の泥沼の非難合戦へと発展しました。
ジョアン・ラポルタ会長はクラブ公式メディアを通じて、交渉の具体的な裏話を自ら暴露しました。ラポルタ会長は『我々は今でもフリアン・アルバレスに非常に強い関心を抱いており、提示している1億ユーロのオファーをアトレティコが受け入れる用意があるなら、いつでも買い取る準備が整っている。これはアトレティコへの最大の敬意を持って進めていることだ』と熱弁。さらに交渉の経緯について、数年間にわたり懇意にしているアトレティコのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOと直接電話で交渉し、その提案を ratify(確認)したと明かしました。その際、アトレティコ側からは『フリアンの代替となる選手がいないため売却するつもりはない』と返答されたため、デコSDと共に交渉を一旦保留にしていたと語りました。しかしその後、アトレティコがアーセナルなど他クラブと売却交渉を進めているという情報が入ったため、バルサは1億ユーロ(6分割払い)のオファーを維持したまま再度名乗りを上げました。ラポルタ会長は『フリアンがバルサへの加入を熱望しているのは公然の事実であり、アトレティコが売却の決断を下すなら、我々はいつでも購入する』と、選手の一途なバルサ愛を盾に強気の姿勢を見せています。
これに対し、アトレティコ側はすぐさま激しい不快感と反発を示しました。アトレティコの関係者は『バルセロナへの売却の可能性は0%だ。この問題はすでに金銭の話ではなく、クラブの品格と尊厳に関わる問題だ。バルサは嘘と半ばの真実に基づいたキャンペーンを行っており、アトレティコはその唯一の被害者だ。経済的、社会的に大きな損害を被っている』と完全拒絶の姿勢を表明。さらにアトレティコは、バルサや代理人がフリアンに対して加えている異常なプレッシャーの証拠として、ラポルタ会長の最新のビデオ発言などを、7月末にFIFAやRFEF(スペインサッカー連盟)に提出した告訴状に追加資料として提出する計画を固めました。
フリアンは水曜日の朝、 Majadahonda での練習を『体調不良』として欠席しましたが、アトレティコ側はこれがバルサ側からの強烈なプレッシャーによって不安障害やうつ病といったメンタルヘルスの悪化を引き起こしているためと分析しており、選手の精神状態を盾に圧力をかけるバルサに激しい怒りを示しています。
さらに、CENAFE(全国指導者育成センター)会長のミゲル・ガラン氏は、アトレティコのCEOでありながらLaLigaの第一副会長を務めるヒル・マリン氏に対し、『明白な制度上の利益相反がある』として公に告発。ヒル・マリン氏が立場を利用してバルサへの移籍を妨害し、プレミアリーグへの移籍を優遇していると主張し、CSD(スポーツ上級委員会)への告発も辞さないと述べました。
このような大嵐の中、CLグループリーグ抽選会が行われるモナコの Grimaldi Forum で、アトレティコのエンリケ・セレソ会長、ヒル・マリンCEOと、バルサのラファ・ユステ副会長が直接顔を合わせることになります。バルサは緊張緩和のためラポルタ会長を派遣せず、ユステ副会長のみという控えめな代表団を送り込みますが、両者の接触や gestures(身振り手振り)には世界中から熱い視線が注がれています。(via SPORT, Estadio Deportivo, MARCA, Mundo Deportivo, Esport3)
