レアル・ソシエダ
現在開催中のW杯において、クラブが期待していた所属選手たちの市場価値向上は思惑通りに進んでいない。特に日本代表の久保建英は、オランダとの初戦で膝を負傷した影響により大会を通じてわずか75分間の出場にとどまり、日本代表自体もブラジルに敗れて大会から姿を消すこととなった。レアル・ソシエダは久保と2029年6月30日までの長期契約を結んでおり、現時点で彼を放出する意思は全くなく強硬な姿勢を保っているものの、最高のショーケースであるW杯で目覚ましい活躍を見せ、さらなる市場価値の高騰を狙っていたクラブの目論見は大きく外れる形となった。また、クロアチア代表のルカ・スチッチもパナマ戦での18分間の出場のみと出番に恵まれておらず、プレミアリーグやセリエAのクラブからの関心はあるものの、今大会での価値上昇には至っていない。一方で、スペイン代表で2ゴール1アシストと結果を残しているミケル・オヤルサバルと、ポルトガル代表のゴンサロ・ゲデスについては、クラブは来季の重要な戦力とみなしており、移籍の可能性は全くテーブルに上がっていない (via Estadio Deportivo)。
チーム内では、左サイドバックのレギュラー争いが激化の様相を呈している。セルヒオ・ゴメスがペジェグリーノ・マタラッツォ監督からの絶大な信頼を得て絶対的なスタメンと目される中、アイエン・ムニョスと、レアル・オビエドへのレンタルから復帰したハビ・ロペスがポジションを争っている。当初は他クラブへの移籍が濃厚と見られていたハビ・ロペスだが、『代理人を通じて、マタラッツォ監督がプレシーズンで私をテストしたいと言ってくれていると聞いた。自分の価値を証明したい』と意気込みを語っており、指揮官の判断次第でチーム編成に動きが生じる可能性がある (via Estadio Deportivo)。
バレンシアCF
新シーズンに向けたプレシーズンが本格的にスタートした。来季からは新スタジアムへの移転が予定されているため、104年の歴史を持つ現本拠地メスタージャでの最終シーズンとなる。感動的なフィナーレを飾るべく、FC東京から19歳の日本人MF、佐藤龍之介の完全移籍での獲得が目前に迫っている。バレンシアは移籍金400万ユーロを5回の分割払いで支払うことで合意し、2031年までの5年契約を結ぶ予定である。これは現在のクラブにおいて最長の契約期間となる。FC東京は将来の移籍金の数パーセントを受け取る権利を留保しており、アジア市場における巨大な肖像権ビジネスの分配など、最終的な詳細が詰められている。すでにFC東京側は彼のお別れイベントの開催を発表しており、メディカルチェックを通過すれば、メスタージャでデビューする初の日本人選手として歴史に名を刻むこととなる (via ElDesmarque)。
また、ファマリカンとの契約を満了したオランダ人センターバック、ジャスティン・デ・ハースの獲得を公式発表した。移籍金ゼロでの加入となり、2030年までの4年契約を締結。身長1.94mの左利きのセンターバックで、昨季はポルトガルリーグで33試合にフル出場し6ゴールを挙げるなど、守備の安定感だけでなく得点力も備えた現代的なディフェンダーとして大きな期待が寄せられている。クラブは彼の獲得を、伝統的な漁師町であるエル・カバニャルの風景を用いた映像で発表し、バレンシアの土地の文化やアイデンティティ(Terra de Valentia)を強調する粋な演出を見せた (via ElDesmarque)。
中盤の要であるハビ・ゲラに対しては、バルセロナのデコSDが強い関心を示し、6年契約を提示して獲得に乗り出している。しかし、バレンシア側は彼を来季の不可欠な戦力とみなしており、交渉には一切応じない構えだ。契約解除金は現在4000万ユーロに設定されているが、8月に入ると6000万ユーロに跳ね上がる条項が存在しており、バレンシアは時間を味方につけて徹底抗戦の構えを見せている。選手本人も2029年までの契約を全うし、クラブに残留する意思を明確にしている (via Estadio Deportivo)。
人員整理の面では、カルロス・コルベラン監督の構想外となっているバティスト・サンタマリアに対して、ギリシャのPAOKからオファーが届いている。PAOKは移籍金ゼロのレンタル移籍と給与の全額負担を提案しているが、バレンシア側は過去に彼を獲得した際の未償却分を回収するため、最低でも100万ユーロの支払いを求めており、交渉が続いている (via ElDesmarque)。
チームのキャプテンであるペペルは、新ユニフォームの発表イベントでメディアの取材に応じ、『明日から日常に戻る。初日から明確な目標が掲げられると確信しているし、それは全員にとって非常に良いことだ。僕たち選手は、歴史が示す通り、クラブがふさわしい順位にいることを誰よりも望んでいる』と力強く語り、欧州カップ戦への復帰を明確な目標として据える姿勢を示した。クラブ内部でも、メスタージャの最終年をヨーロッパの舞台への切符を掴んで締めくくるという強い意志が共有されている (via ElDesmarque)。