CEサバデル & UDアルメリア

11年ぶりにファンで満員となったホームスタジアム「ノバ・クレウ・アルタ」での歴史的なLALIGA Hypermotion復帰戦において、CEサバデルが昇格候補の強豪アルメリアを1-0で破り、記念すべき今季初勝利を飾りました。

試合は立ち上がりから、フェラン・コスタ監督が掲げる『全員をリスペクトするが、誰も恐れない』という哲学を体現するように、サバデルが激しいハイプレスとインテンシティで主導権を握ります。前半14分、中央での競り合いからアルトゥール・ボナルドが頭で繋ぎ、最後はニコ・ジョアッキーニ(Gioacchini)がネットを揺らしてスタジアムは歓喜に包まれました。しかし、VARの介入により、ボナルドが競り合いの際に広げた腕が相手ディフェンダーのアキレス・ムニョスの顔面に直撃し、カット(裂傷)を負わせていたことが判明。主審のペレス・エルナンデスによってこの先制ゴールは取り消されてしまいます。さらにサバデルは、ダイジロー・チリーノのハンドによるペナルティキックも主張しましたが認められず、前半を0-0で折り返しました。

後半に入ってもサバデルの勢いは衰えず、53分に待望の瞬間が訪れます。ジョエル・プリエゴがエンドライン際でアドリア・エンバルバから粘り強くボールを奪い取って正確なクロスを供給。これをファーサイドでトン・リポルが折り返し、最後はゴール前に詰めていた「9番」タイプの米国人FWジョアッキーニが押し込み、今度こそ文句なしの先制点を挙げました。その直後にもトン・リポルの鋭いシュートがポストを直撃するなど、サバデルが試合を支配し続けました。

アルメリアはガルシア・ピミエンタ監督がすぐさま交代枠を使い、キム・ジュニェント、ブリアン・シペンガ、レオ・バプティスタンをピッチへ送り出して猛反撃を試みます。終盤はサバデルのスタミナ切れに乗じてアルメリアが押し込み、アディショナルタイムにはミゲル・デ・ラ・フエンテが豪快なボレーシュートを放ちましたが、これが運悪くクロスバーを叩き万事休す。サバデルは守護神ディエゴ・フオリ(Diego Fuoli)を中心にこの1点を守り抜き、開幕から3試合連続となる無失点を記録しました。サバデルは勝点5で暫定5位へジャンプアップし、一方で4連続で昇格組との対戦という恵まれたスケジュールでありながら2連敗を喫したアルメリアは、勝点3で10位に沈んでいます。 (via Mundo Deportivo)

CDレガネス & CDエルデンセ

レガネスは本拠地ブタルケ(Ontimeスタジアム)に12,000人のサポーターを動員し、エルデンセと対戦。前日に加入が発表されたばかりのアルバロ・モラタとハビ・モンテロがスタンドから熱い視線を送る中、90分にミゲル・アティエンサが劇的な決勝ゴールを突き刺し、1-0で勝利を収めました。レガネスは勝点7(2勝1分)に伸ばし、暫定2位の自動昇格圏内へと浮上。昨季は残留争いに苦しんだチームが、今季は見事なスタートを切っています。

試合は一進一退の非常に緊迫した展開となりました。前半15分、レガネスはソコがペナルティエリア内から鋭いシュートを放つも、エルデンセの守護神ラモン・ビラがファインセーブ。対するエルデンセも20分、バウンドが不規則なピッチ状態をものともせず、フィデル・チャベスが狙い澄ましたボレーシュートを放ちましたが、レガネスのGKルカ・ジダンが驚異的な反射神経で弾き出す神セーブを披露し、ゴールを許しません。

後半に入り、レガネスのルベン・アルベス監督はダニ・ロドリゲス、アレックス・サンクリス、アレックス・ミジャンを同時に投入する勝負の3枚替えを敢行。この采配が試合終了間際に結実します。90分、右サイドを崩したダニ・ロドリゲスのクロスに対し、同じく途中出場のスレイマン・エル・ハダディがディフェンダーに競り勝ってゴール前へ折り返すと、走り込んだアティエンサが泥臭く押し込んで決勝点を奪いました。

敗れたエルデンセは勝点1に留まり、厳しい序盤戦を強いられています。なおエルデンセは、昨季の昇格に大きく貢献しながらも他クラブへの移籍が噂されている中心選手のマルコス・ブスティージオとボルハ・カルボの2人を今回の遠征メンバーから完全に除外しており、市場閉幕間際の動向が注目されます。 (via Mundo Deportivo)

レアル・オビエド & アルバセテ・バロムピエ

レアル・オビエドは敵地カルロス・ベルモンテに乗り込み、アルバセテを1-0で下して待望の今季初勝利を手にしました。

オビエドは前線の核であるクリス・ラモスとカルロス・フェルナンデスが負傷欠場するというスクランブル状態。これに対しハビ・カレロ監督は、5-4-1(攻撃時はサムをウイングに置く4-2-3-1へと変形する)の強固な「coraza(鎧)」システムを導入し、守備ブロックを形成する戦術を採用しました。これが完全にハマり、前半からアルバセテの攻撃を無力化します。

均衡が破れたのは41分。アレクサンドル・イスファン(Alexandru Isfan)が鮮やかな身のこなしでマークを外してラストパスを供給。これに反応した元アルバセテのパブロ・サエンツ(Pablo Sáenz)が左足で正確に流し込み、オビエドに先制点をもたらしました。サエンツはかつてのホームサポーターへ敬意を表し、ゴール後に両手を上げて謝罪の意を示しました。

アルバセテにとっては、不運と怪我に泣かされる最悪の一日となりました。今夏大きな期待を背負って加入したムニル・エル・ハダディが移籍後初の先発を飾りましたが、開始わずか17分で筋肉の痛みを訴えてアグスティン・アルバラシンとの交代を余儀なくされました。さらに後半開始早々には、DFペペ・サンチェスも負傷でピッチを去るなど、チームの野戦病院化が進んでいます。後半60分以降はアルバセテがなりふり構わず押し込み、88分にはトマス・イングレスとアルバラシンのパス交換からアレックス・ルビオが完全に抜け出しましたが、オビエドのGKアアロン・エスカンデル(Aarón Escandell)が驚異的な飛び出しでシュートをブロック。オビエドが執念でリードを守りきり、アルバセテは開幕3連敗で最下位付近に沈むこととなりました。 (via Marca)

レアル・スポルティング・ヒホン

スポルティング・ヒホンのロッカールームは今、ある一人のフットボール人生をかけた復活劇に沸き立っています。セネガル人MFママドゥ・ロウム(Mamadou Loum)が、10ヶ月前(2025年10月29日)のコパ・デル・レイのウォームアップ中に左足アキレス腱を断裂するという絶望的な大怪我を負って以来、実に対戦リハビリやリハビリを重ねて「303日」の苦しい闘いを経て、テネリフェ戦の後半59分に途中出場し、ついにピッチへと帰ってきました。

ロウムはピッチ内での存在感はもちろんのこと、ロッカールームの盛り上げ役としても欠かせない存在です。復帰後にはアストゥリアス地方の言葉で親しみを込めた『babayu(ババユ=お調子者、愛すべきバカ)』という言葉を絶叫するお祝い動画をSNSに投稿し、チームを和ませています。マルティン・ラルカモン監督にとっても、圧倒的なフィジカルと経験値を誇るロウムの復帰は、移籍市場での最大の補強に匹敵する価値があります。

一方で、チームの怪我人事情は危機的状況です。ガスパール・カンポスが大腿二頭筋(ハムストリング)の負傷により約1ヶ月の戦線離脱となり、マヌ・ロドリゲスが腱炎、さらに前節サバデル戦で右ふくらはぎの筋肉を断裂したウーゴ・ギジャモン(Hugo Guillamón)も約1ヶ月の離脱が確定。ウルグアイ人FWアンドレス・フェラーリの復帰もまだ2週間ほどかかる見込みです。ラルカモン監督は、下部組織「マレオ」からフェレレス、イケル・マルティネス、エノル・プレンデスといった有望な若手をトップチームに抜擢し、この苦境を乗り切る構えを見せています。 (via SPORT)

CDテネリフェ

前節、ホームでスポルティング・ヒホンに1-2で敗れて今季初黒星を喫したテネリフェですが、チーム内に悲観的な空気は一切漂っていません。

キャプテンを務めるデビッド・ロドリゲス(David Rodríguez)や、今季フエスカから加入したMFヘスス・アルバレス(Jesús Álvarez)は、『開幕3試合を消化して勝点6という結果であれば、開幕前に誰もが喜んで合意していただろう』と口を揃え、冷静な姿勢を保っています。

それもそのはず、歴史的なデータがこの前向きな姿勢を後押ししています。勝利時の勝点に「3点」が導入されて以降、テネリフェがセグンダの開幕3試合で勝点6を上回ったのは、ダビド・アマラル監督が率いた2003/04シーズン(勝点7)のわずか1度しかありません。名将ラファ・ベニテスやホセ・ルイス・オルトラ、アシエル・ガリターノらが率いた輝かしいシーズンでさえも、最高成績は勝点6止まりでした。それを踏まえれば、エイバルとアルメリアを連破した現在のスタートダッシュはクラブの歴史においても非常に優れた部類に入ります。

キャプテンのデビッドは『ヒホンに何度も背後を取られてしまい、前節まで見せていたようなフレッシュさが欠けていた』と守備の緩みを認めつつ、ヘスス・アルバレスも『我々は間違いなく正しい道を進んでいる。今回の敗因は、両エリア内での細かな精度(frescura)が足りなかったことだ』と話し、次戦での即座のバウンスバックに向けて静かに闘志を燃やしています。 (via SPORT)

カディスCF & レアル・バリャドリード

アルベルト・セラデス監督率いるカディスは、ホームスタジアムであるヌエボ・ミランディージャにレアル・バリャドリードを迎えます。

カディスは開幕からセルタ・フォルトゥナ(0-0)、エルデンセ(2-2)と、粘り強く無敗を維持しているものの、いまだ勝利がありません。今節こそ熱狂的なホームサポーターの前で勝点3を勝ち取り、チームに勢いをもたらしたいと意気込んでいます。

対するバリャドリードは、これ以上ない最悪のスタートを切っています。マジョルカに2-0、エイバルに1-0と開幕連敗を喫し、いまだ勝点も得点も「0」という絶不調の中にあります。セラデス監督が組織する堅固なカディスの守備ブロックを崩し、バリャドリードが待望の今季初得点と初勝点をもぎ取ることができるか、あるいはカディスが念願の今季初勝利を手にするか、お互いのプライドがぶつかり合う緊迫した一戦となります。 (via Marca)

FCアンドラ & SDエイバル

勝点3で並ぶ1勝1敗同士の好カードが、エスタディ・デ・ラ・FAF・ダンカンプでキックオフを迎えます。

ホームのアンドラは、開幕戦でセウタを5-1で粉砕する圧倒的な攻撃力を見せたものの、前節はセルタ・フォルトゥナに足をすくわれて敗戦し、現在暫定9位。

一方のエイバルは、初戦でテネリフェに1-3と完敗したものの、前節は難敵バリャドリードを1-0で退け、すぐさま立て直して暫定15位に位置しています。

上位陣に食い込んでいくためにもこれ以上の取りこぼしは許されない両チーム。連敗を阻止してホームを守りたいアンドラと、連勝で一気に波に乗りたいエイバルの実力派同士による激しい主導権争いが予想されます。 (via Marca)

セルタ・フォルトゥナ & CDカステリョン

月曜日にバライードスで開催される注目の一戦、CDカステリョン戦を前に、セルタ・フォルトゥナのフレディ・アルバレス(Fredi Álvarez)監督が前日プレビューを行いました。

アルバレス監督は、3部(Primera RFEF)からプロリーグである2部(LALIGA Hypermotion)へのステップアップについて、『これは自分がこれまでの長い指導者キャリアの中で経験した中で、間違いなく最大の飛躍だ。これほどまでにレベルの差があるとは思っていなかった』と率直な驚きを告白。その一方で、カディスからアウェイで引き分けを勝ち取り、さらにアンドラ戦では劇的な逆転勝利を飾って開幕2試合で勝点4を手にした若い選手たちの戦いぶりには、多大なる称賛と満足感を送っています。

対戦相手のカステリョンに関しては、『間違いなくこのカテゴリーで最強のチームの一つ。攻撃的なポテンシャルが非常に高く、明確なコンセプトを持っている』と最大級の警戒を示し、だからこそ『ホームゲームであるバライードスでサポーターが作り出す熱狂(Balaídosファクター)が、彼らのポテンシャルを封じるために最も重要になる』とファンの後押しを呼びかけました。

現在、キケ・リベス、ブルシオ、アンタニョンといった主力若手メンバーがトップチームに帯同中ですが、日曜日(トップチーム戦)での出場時間がなければ、月曜日のカステリョン戦に合流してプレーする見込みです。また、プレシーズンで強烈な存在感を放った若き才能ダビド・スエイロ(David Sueiro)の抜擢にも含みを持たせています。 (via SPORT)

【本日の総括】

今節のLALIGA Hypermotionは、昇格組であるサバデルが実力派のアルメリアをホームで下す金星を挙げ、レガネスも試合終了間際の劇的弾で自動昇格圏の暫定2位に浮上するなど、復帰勢力や新興勢力の躍進が際立つラウンドとなりました。また、303日間の大怪我を乗り越えて戻ってきたスポルティング・ヒホンのロウムの復活劇や、古巣対決で「恩返し弾」を沈めたオビエドのパブロ・サエンツなど、単なる戦術論を超えたフットボールの人間ドラマが各地で展開されています。例年以上の実力伯仲・混戦模様を呈するスペイン2部。明日以降の対戦を経て、さらに激しく入れ替わる順位表から一瞬たりとも目が離せません。