レアル・サラゴサ
レアル・サラゴサは、バルセロナBからフリートランスファー(契約満了による自由移籍)で23歳のドミニカ共和国代表FWオスカル・ウレーニャを獲得し、2年契約を結びました。この補強は、今夏に獲得したばかりだったエミル・ハンスソンが個人的な事情によって急遽契約を解除して退団したため、その穴を埋めるための代役として緊急に実現しました。ウレーニャは昨季、バルサB(セグンダ・フェデラシオン)で24試合に出場して8ゴール1アシストを記録。12月に鎖骨を骨折して2ヶ月間離脱したものの、復帰後は圧倒的なパフォーマンスを見せ、カテゴリーが狭すぎることを証明していました。ドミニカ共和国オリンピック代表でもプレーし、現在サラゴサを率いるイバイ・ゴメス監督のもとでパリ五輪に出場し、グループリーグの3試合中2試合で先発を務めた信頼の厚いアタッカーです。また、昨季バルサBで同僚だったFWホアキン・デルガドとも再会を果たします。サラゴサにとってウレーニャは今夏15人目の補強となり、負傷がちだった過去を乗り越え、左右両ウイングをこなせる貴重な攻撃のピースとして期待されています。昇格に向けてさらなる競争力を高める狙いがあります。
一方、バレンシアCFから完全移籍で加入したDFルベン・イランソは、15シーズンにわたり在籍した古巣への感謝を伝えるお別れビデオを自身のSNSに投稿しました。イランソはビデオの中で『幼い頃にメスタージャでプレーすることを夢見てバレンシアに来た。その夢を叶え、1部でデビューし、この紋章を守れたことを誇りに思う。一生の友人や、私の成長に寄り添ってくれたすべての人に感謝したい』と涙ながらに語り、古巣への愛を表現しました。 (via SPORT)
SDエイバル
SDエイバルは中盤の野戦病院化が極めて深刻な事態に陥っています。前節のレアル・バジャドリード戦で、第2キャプテンを務めるMFセルヒオ・アルバレスが試合開始からわずか15分で右大腿直筋の肉離れ(大腿直筋の破断)を起こしてピッチを退き、精密検査の結果、数週間の戦線離脱が確定しました。エイバルはすでにノラスコアイン、オライチェア、イマノルの3人の守備的ミッドフィールダーが負傷離脱しており、セルヒオ・アルバレスの離脱によって中盤の底を務める選手が完全に全滅しました。
ホキン・アランバッリ監督は次節のアンドラ戦に向けて、中盤の再編成を余儀なくされています。現在トップチームで起用可能な本職の中盤はマダとアレイクス・ガリドのみで、控えにはバレンシアからレンタルで加入したばかりで前節デビューしたばかりのルカス・ヌニェスがいるのみです。ディフェンスラインのエルヘサバルを一列上げる選択肢もありますが、アルビジャとの堅固なセンターバックコンビを崩したくないため、中盤のやり繰りは極めて苦しい状況です。なお、唯一の好材料として、アンドラ戦にはウイングのエリック・ペレスが復帰する見込みとなっています。中盤の崩壊危機は、昇格を目指すチームの今後の戦いぶりに直ちに直結する深刻な課題です。 (via MARCA)
コルドバCF
コルドバCFは今夏、イバン・アニア監督の主導のもとで15名が新加入し、17名が退団するという文字通りの「解体と構築」を行いました。この大改革によって退団した17選手の移籍先が詳細に判明しています。
守備の要だったシャビ・シンテスは、昨季限りで現役を引退して選手代理人に転身したかつての同僚セルジ・グアルディオラ(JV Sports所属)の仲介のもと、ポルトガルのクラブへと移籍。ハコボ・ゴンサレスはレアル・オビエドへ完全移籍(2028年まで)し、ニコライ・オボルスキーはサバデル(2028年まで)、守護神カルロス・マリンはアルバセテ(2028年まで)へと移籍。アドリ・フエンテスはマジョルカが300万ユーロの契約解除違約金を支払って獲得しました。イグナシ・ビララサはブルゴスCFへ移籍。ダニ・レケナはレンタル元のビジャレアルに復帰後、レバンテへとレンタルされ1部で戦うことになりました。ファン・マリア・アルセドはポルトガルのトレンセへ完全移籍。アルベルト・デル・モラルとダリソン・デ・アルメイダ(コルドバ所属のままレンタル)は、クロアチアのハイドゥク・スプリト(2028年まで)で再び共演することになりました。ミケル・ゴティはレアル・ソシエダ、トリリはレアル・バジャドリードへそれぞれレンタル元復帰。ペドロ・オルティスはイビサ、マティアス・バルボーサはフベントゥ・デ・トレモリーノス、ンティ・トゥンカラはポンフェラディーナ、ジョージ・アンドリュースはヘタフェCFのBチームへとそれぞれ移籍しました。コルドバはこれほどの大規模な入れ替えを経て、リーグ戦を戦っています。
さらに、コルドバはレアル・ベティスで構想外となっているウルグアイ人FWゴンサロ・ペティのレンタル獲得レースに名乗りを上げているが、獲得を実現するためには既存FWを放出して登録枠を空ける必要があります。 (via SPORT)
レアル・オビエド
レアル・オビエドは開幕2試合をホームで戦い、1分1敗(グラナダに引き分け、レガネスに敗北)と勝ち点1の獲得にとどまり、スタートダッシュに失敗しました。この停滞したチームのメンタルを回復させるため、フリアン・カレロ監督はミーティングで昨季のアストン・ヴィラの例を引き合いに出して選手たちを奮い立たせました。カレロ監督は『昨季、アストン・ヴィラは第4節時点で降格圏に沈んでいたが、最終的にはチャンピオンズリーグ出場権を獲得し、ヨーロッパリーグをも制覇した。これは、スタートがどれほど悪くても状況を覆せるという素晴らしい見本だ。今の我々に泣いている暇はない』と語り、チームの結束を促しました。オビエドは決定力不足が課題とされているものの、スタッツ上は最もシュートを多く放ち、最も被シュート数が少ないチームの一つであり、内容は悪くありません。
次節のアルパセテ戦(カルロス・ベルモンテ)に向けて、イリアス・シャイラが引き続き欠場、DFマルコ・エステバンは練習に復帰したものの欠場が決定しています。さらにダニ、クリス、エスタニス、アリツの4名がコンディション不良で筋肉系の問題を抱えており、起用できるか直前まで極めて不透明です。カレロ監督は『市場が開いている間、代理人や環境が選手を狂わせる。非常に複雑な状況だが、現時点で100%オビエドに集中している選手を起用する』と、未だ閉まらない市場への強い不満を露わにしています。 (via ElDesmarque)
レアル・バジャドリード
レアル・バジャドリードは、バジャドリード県議会との歴史的な提携を発表しました。これにより、トップチームをはじめ、Bチーム、女子チーム、LaLiga Genuineチームの全カテゴリーのユニフォーム背面上部に、地元の有名ワイナリーやエノツーリズムをアピールする地域ブランド「Milla de Oro del Vino(ワイン黄金のマイル)」のロゴが今季から掲出されることになります。発表記者会見は、元バジャドリードのフェルナンド・カレロ(現マラガ)の名前を冠したボエシージョのグラウンドで行われ、バジャドリードのガブリエル・ソラレス会長は『我々は近いうちに1部に復帰することを目指しているが、このワイン黄金のマイルというブランドは、すでに間違いなく1部昇格に値するクオリティを持っている』と語り、昇格への意気込みを示しました。
一方で、中盤の整理に伴い、2023年に加入して1部昇格に貢献したMFビクトル・メセゲルの退団が正式に合意に達しました。メセゲルは昇格したシーズンにリーグ戦で6ゴールを決め、カップ戦の3ゴールを含めるとチームの総得点王(Pichichi)となった実力者ですが、昨季レンタル復帰後は Pezzolano(ペッツォラーノ)監督のもとで出場機会を減らし、今夏は構想外として別メニューで調整していました。メセゲルはバジャドリードとの契約を解除し、ポーランド1部のヴィスワ・クラクフへ移籍することが決定。先日同じくポーランドのヴィジェフ・ウッチに移籍したクロアチア人スティペ・ビウクに続く形となりました。 (via MARCA)
マラガCF
マラガCFを深刻な悲劇が襲いました。アイルランドの世代別代表にも名を連ねる期待の若手アタッカー、アロン・オチョアが右膝外側半月板の損傷により、手術を受けることが決定しました。これに伴い、約3ヶ月の長期離脱が確定しました。この離脱は、移籍市場最終盤(9月1日23:59閉幕)におけるロレン・フアロス・スポーツディレクターの補強プランを根底から狂わせることになりました。
当初、マラガの空き登録枠は「2枠」で、「センターバックもこなせるアンカー」と「左サイドバック」の2名をターゲットにしていました。しかし、左ウイングでホアキンのバックアップ(ウイングからインサイドに切り込む役割)として期待されていたオチョアが長期離脱したため、急遽左ウイングの獲得も必要になりました。3選手を補強するためには、さらなる選手放出が必要となる。そこで浮上したのが、ジュレン・ロベテの放出です。ロベテには他クラブから複数のオファーが届いているが、選手本人は残留を強く希望しています。もしロベテが残留する場合、マラガは左SBの獲得を諦め、台頭している若手ラフィタをプーガやサリナスと共に左SBとしてフル稼働させるか、あるいは左SBと左ウイングの両ポジションをこなせるユーティリティ選手を強引に探すという、極めて困難な選択を迫られます。
また、マラガはセビージャを退団してフリーとなっている34歳のベテランMFネマニャ・グデリの獲得を目指し、現在「複雑な交渉」を続けています。グデリはスペイン国内(特にアンダルシア地方)への残留を希望しており、これがマラガにとって最大の強みとなっています。 (via SPORT)
カディスCF&RCDマジョルカ
セビージャを退団してフリーとなっているベテランMFネマニャ・グデリの獲得に、カディスCFとRCDマジョルカ(いずれも現在LaLiga Hypermotionに所属)が名乗りを上げています。グデリにはマラガCFからも複雑なオファーが届いており、グデリ自身もアンダルシアに残りたい希望を持っていますが、カディスCFと、国内で最も高額な条件を提示しているRCDマジョルカが優位に交渉を進めようと画策しています。ベテランの経験とポリバレントな能力を持つグデリの獲得は、2部での昇格争いにおいて決定的な戦力補強となるため、市場閉幕ギリギリまで三つ巴の激しい争奪戦が繰り広げられています。 (via Estadio Deportivo)
CDカステリョン
CDカステリョンは、チーム人員の整理に向けて、ブラジル人アタッカーのドウグラス・アウレリオ(27歳)をSDウエスカへレンタル移籍させることを決定しました。アウレリオは2023-24シーズン途中にカステリョンに加入し、18試合6ゴールで昇格に大きく貢献したものの、その後負傷に見舞われパフォーマンスが著しく低下。昨季は膝の大怪我とその再発により、わずか53分間のプレー(5試合1ゴール)にとどまっていました。2028年まで契約を残すアウレリオですが、カステリョンのパブロ・エルナンデス監督は、現在29名を抱える肥大化したスクアッドを整理してグループの管理を円滑にするため、アウレリオの放出を決断。これにより、サラリーキャップと背番号の「空き枠」を確保しました。
カステリョンはさらに、 Tincho Conde、José Albert、Sergi Torner、Michael Willmannなどの構想外の選手や、出場機会の少ないイスラエル・スエロの放出を市場閉幕までに画策しており、残留や上位進出に向けた資金と登録枠の確保に動いています。 (via MARCA)
UDラス・パルマス
UDラス・パルマスの指揮官デ・ラ・バレーラは、今節のジローナ戦に向けて、1984-85シーズンに同クラブを昇格に導いた名将ローケ・オルセンが打ち立てた伝説の「開幕3連勝」の再現に挑みます。ラス・パルマスは開幕2連勝(アルバセテに2-1、セウタに0-2で勝利)と最高のスタートを切っており、クラブ史上初の偉業に王手をかけています。オルセン監督の時代にはCeltaを1-2、Cartagenaを2-1、Atlético Bを2-1で破り、最終的に昇格を成し遂げました。
チームの守護神は、アル・ワスル(エミレーツ)へ450万ユーロで移籍したHorkasの後を継ぎ、契約を延長したChurripi(チュリピ)が1番手として君臨し、素晴らしい安定感を見せています。また、攻撃の中盤(詩人たちのエリア)では、日本人MF Miyashiro(みやしろ)がすでに1ゴールを決める活躍を見せており、チームの攻撃を牽引しています。
移籍市場が火曜日に閉まるのを前に、クラブはJuan Carlos Arana(ファン・カルロス・アラナ)やバックアップのゴールキーパーの獲得を狙っており、若手のAdam ArveloとBassingaはレンタルでの放出が決定しています。 (via SPORT)
ジローナFC
ジローナFCの象徴とも言える23歳のDFアルナウ・マルティネスは、バレンシアCFへの完全移籍が決定しました。契約期間は2031年までで、移籍金は固定500万ユーロ+変動100万ユーロ。アルナウは15歳でバルセロナの下部組織からジローナに加入し、17歳でトップチームデビュー、通算200試合(うち1部に121試合)に出場し、2022年のテネリフェ戦で昇格決定ゴールを決めるなど、ジローナの黄金期を支え続けたキャプテンの一人です。
アルナウの退団に際し、ジローナの39歳のベテランFWクリスティアン・ストゥアーニとの間で、感動的なやり取りが交わされました。ストゥアーニは自身のSNSに写真を添えて『私は君を実の弟のように、あるいは息子のように愛し、ケアしてきた。バレンシアという素晴らしいクラブで成功することを心から誇りに思う。最高のキャリアを歩んでくれ』と投稿。これに対しアルナウは、『パピ、キャプテン!ピッチ上でジローナ史上最高の選手から学び、ピッチ外でも最高のロールモデルから学べたことに感謝している。私を実の息子や弟のように扱ってくれ、このクラブの価値観を叩き込んでくれた。君のおかげでキャプテンマークを巻く栄誉を得られた。次は、1部昇格だ!』と返し、2部に降格した古巣の即時復帰を誓いました。アルナウはジローナのサポーターに向けても『2部に降格したままで去るのが本当に悔しい。でも、ジローナという街の執念があれば、すぐに1部に戻れると確信している』と熱いメッセージを残しています。 (via Superdeporte)
CDテネリフェ
CDテネリフェは、レアル・ベティスで完全に構想外となっているウルグアイ人FWゴンサロ・ペティの獲得レースに電撃参入しました。ベティスが4.5Mユーロを投じて獲得した20歳のペティに対して、テネリフェはレンタルでの獲得を希望しオファーを提出。ペティ獲得に向けてはスポルティング、バジャドリード、アルバセテ、コルドバなども名乗りを上げており、開幕2連勝と好発進したテネリフェがこの争奪戦を制すれば、昇格候補としての地位をより強固なものにすることができます。 (via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
本日はLALIGA Hypermotion(スペイン2部)の各クラブで、移籍市場閉幕が残り数日となる中での激しい駆け引きと、重大な負傷者によるプラン修正が相次いで明らかになりました。
昇格・上位争いの勢力図においては、開幕2連勝で波に乗るUDラス・パルマスが、かつて昇格を成し遂げた伝説のオルセン監督の記録に迫っており、日本人選手Miyashiroの好調なパフォーマンスを含めて非常にポジティブな雰囲気に包まれています。一方で降格から即時復帰を期すジローナは、絶対的な存在であったアルナウ・マルティネスのバレンシア移籍という精神的・戦力的な大打撃を受けましたが、ストゥアーニのリーダーシップのもとでチームの結束を固め直しています。
戦術・運用面では、SDエイバルがセルヒオ・アルバレスの肉離れ離脱によって守備的ミッドフィールダーが全滅するという致命的な局面に直面し、中盤が崩壊の危機にあります。レアル・サラゴサはハンスソンの突然の退団に対しドミニカ共和国代表FWウレーニャを即座に確保する迅速な動きを見せました。また、マラガCFは期待の星オチョアの手術離脱に伴う補強の軌道修正を迫られ、グデリの争奪戦やロベテの去就がチームの命運を握っています。カステリョンの人員整理など、各クラブは残された数日間で昇格への土台を整えるべく、極めて慌ただしい戦いを繰り広げています。
