RCDマジョルカ & ADセウタ
エスタディオ・マジョルカ・ソン・モイシュを舞台に行われた一戦は、ホームのRCDマジョルカが終始試合を掌握し、ADセウタに3-0で完勝を収めました。スタジアムには15,645人の熱狂的なサポーターが詰めかけ、素晴らしい雰囲気のなかでキックオフを迎えました。
試合の均衡を破ったのは前半20分でした。ペルセンのファウルからペナルティエリア手前の絶好の位置でフリーキックを得ると、アレックス・サラが右足で素晴らしい曲線を描く直接フリーキックをゴール右隅へ突き刺し、マジョルカが先制に成功します。このゴールで勢いづいたマジョルカは、セウタにポゼッションを許さず、中盤を支配し続けました。
後半に入ると、さらに新加入選手たちが決定的な仕事を果たします。後半50分、エリア手前でボールを呼び込んだアドリアン・フェンテスが、鋭いカットインから左足を振り抜き、弾丸シュートをクロスバー下側に当ててゴールネットへ叩き込みました。これはジト・ルヴンボの仕掛けから生まれたもので、フェンテスにとってマジョルカ移籍後の嬉しい初ゴールとなりました。さらに後半89分、アレックス・サラが放った正確無比な右コーナーキックから、アダム・ブクサが豪快なヘディングシュートを沈めて3点目を記録。ブクサにとってもマジョルカでの初得点となり、ソン・モイシュは歓喜に包まれました。
マジョルカのルイス・ガルシア監督は試合後、『勝ったことは重要であり、この結果を評価すべきだが、私たちはもっとできるはずだし、さらに要求し続けなければならない。自分は厳しいかもしれないが、とても満足している』と選手たちを称えつつ、さらなる向上を促しました。また、マテウ・ジャウメのジローナ移籍が間近に迫る中、3試合連続スタメン出場を飾った若きDFミゲル・カラタユドへの信頼を語り、『もし新しい右サイドバックが来れば歓迎だが、来なくても問題ない。カラタユドやプッチマル、アントニオ・サンチェスもこのポジションでプレーできる』とチームの適応力に胸を張りました。
マジョルカはこれで2勝目を挙げ、勝点6で暫定上位へ躍進。ホームでは2試合連続無失点完封と、守備の安定感が際立っています。一方で敗れたセウタは開幕3連敗、計9失点と守備崩壊が顕著であり、勝点ゼロで最下位に沈む深刻な泥沼状態に突入しています。 (via SPORT / Mundo Deportivo)
SDエイバル & FCアンドラ
Nou Estadi de la FAF(エンキャンプ)で行われたFCアンドラとSDエイバルの一戦は、緊迫感あふれる激闘の末、アウェーのエイバルが1-0で辛勝を収めました。2,720人の観衆が見守る中、試合は非常に激しいバトルの連続となりました。
前半はホームのアンドラがボールポゼッションで優位に立ち、エイバルを押し込みます。開始わずか26秒、トルコ人MFエフェ・アクマンがエリア外から放った鋭いミドルシュートがエイバルゴールを襲いましたが、守護神ジョンミ・マグナゴイティアが抜群のセーブを披露。前半21分には、今夏加入したランディ・シュナイダーが遠目から強烈なシュートを放ち、再びマグナゴイティアを脅かしましたが、エイバルの堅い守備を破ることはできません。エイバルも前半42分、相手MFマルク・ドメネクのパスミスを拾ってカウンターを発動。2対1の絶好機を迎えるも、マグナゼライアのパス精度を欠き、アンドラDFボムバにカットされました。前半43分にはアンドラのジョルディ・カノがエリア内からシュートを放ちましたが、これはサイドネット外側を叩くにとどまりました。
スコアが動いたのは、後半開始直後の47分でした。エイバルのアレックス・ガリドがハーフライン付近からエリア内へスルーパスを送り、これに追いついたイバン・ヒルが左サイドからグラウンダーのクロス。フリーで進入したガリド自らがこれに合わせ、 Pau López(パウ・ロペス。アンドラGK)を破ってエイバルが先制します(0-1)。
しかし、後半57分にエイバルを悲劇が襲いました。マグナゼライアがランディ・シュナイダーに対して危険なスライディングを敢行。これが主審から一発レッドカード(roja directa)と判定され、エイバルは残り30分以上を10人で戦うことになりました。
数的優位に立ったアンドラのカルレス・マンソ監督は、セルヒオ・モリーナ、ソロサバル、ライコフ、ゴルボヴィッチといった攻撃的な切り札を次々とピッチへ投入。エイバルを自陣深くに張り付かせます。そしてアディショナルタイム、エフェ・アクマンがエリア手前から目の覚めるようなミドルシュートをネット左上に突き刺し、スタジアム全体は同点の熱狂に包まれました。しかし、長いVARレビューの結果、直前のビルドアップでゴルボヴィッチがオフサイドポジションにいたことが確認され、ゴールは無情にも取り消されました。
さらに試合終了間際、アンドラのセルヒオ・モリーナが至近距離から同点ゴールを狙いましたが、再びエイバルGKマグナゴイティアが超人的なセーブを見せてゴールを死守。そのままタイムアップを迎えました。エイバルは連勝で勝点6を積み上げ暫定上位をキープ。一方、猛攻も実らなかったアンドラは痛恨の連敗を喫し、上位戦線から一歩後退しました。 (via SPORT / Noticias de Gipuzkoa / Mundo Deportivo / MARCA)
カディスCF & レアル・バリャドリード
カディスのホームスタジアム、JP Financialで行われた一戦は、両チームの意地が激突した末、1-1の引き分けとなりました。試合開始前には、カディスの偉大なレジェンドであるアントニオ・ゴンサレス 'カニート'の逝去に伴い、スタジアム全体で追悼の1分間の黙祷が捧げられました。
今シーズン初勝利を目指す両チームは立ち上がりからヒートアップします。まず前半10分、バリャドリードのルイス・ロドリゲス・チャコンが右サイドから鋭いシュートを放ちましたが、カディスGKジョキン・エスキエタが素晴らしい左手のセーブでこれを阻止。ピンチをしのいだカディスは前半15分、ハンドロ・オレジャーナがエリア内でバリャドリードのアンゴラ人MFジュリアン・ポンソーに引っ張られて転倒し、PKを獲得します。これをウルコ・イゼタが右足で冷静にゴール右下へ沈め、カディスが先制に成功しました(1-0)。
しかし、前半42分、カディスの守備の緩慢な対応からピンチを招き、バリャドリードの放ったシュートがポストを叩きます。そのこぼれ球に反応したチャコンが、無人のゴールへとヘディングで押し込んでバリャドリードが同点に追いつきました(1-1)。
後半は、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の厳格な介入によって、両チームのゴールが1つずつ取り消されるという劇的な展開が繰り広げられました。まず後半60分、バリャドリードのチャコンがイバン・アレホのクロスから再びネットを揺らしましたが、VARレビューによって直前のパスの時点でロビン・ファン・ダイフェンがオフサイドポジションにいたことが確認され、ゴールは幻に。
続く後半83分、今度はカディスのクリスティアン・グティエレスのクロスから、バリャドリードのDFカルロス・クレルクが慌ててクリアしたボールがオウンゴールとなり、カディスが勝ち越したかに見えました。しかし、これもVARが介入。クロスを送る時点でカディスのフォワードがオフサイドポジションにいたとして、得点は取り消されました。
アディショナルタイムの96分、バリャドリードのチャコンが至近距離から勝ち越しゴールを狙いましたが、カディスGKエスキエタが足を使った驚異的なセーブでこれを防ぎ、試合は1-1のまま終了。カディスは開幕から3戦連続引き分け(勝点3)となり、バリャドリードは苦しい開幕連敗を経て、貴重な今シーズン初の勝点1を手にしました。 (via SPORT / Mundo Deportivo / MARCA)
コルドバCF & グラナダCF
エスタディオ・エル・アルカンヘル(別名エスタディオ・Bahrain Victorious Nuevo Arcángel)で行われたコルドバCFとグラナダCFによる宿命の「アンダルシア・ダービー」は、ピッチ全体で肉弾戦が展開された末、1-1のドローに終わりました。
ダービーの幕開けはあまりにも電撃的でした。前半開始わずか2分、コルドバのエデル・ガルシアがヘディングで繋いだボールに対し、エリア中央に侵入したディエゴ・ペルカンが右足でグラウンダーのシュートをゴール中央へ沈め、早々とホームのコルドバが先制に成功します(1-0)。
先制を許したグラナダは、失点に動じることなくコルドバゴールに圧力をかけ続けました。前半37分、グラナダのバイラ・ディアロがエリア外から左足で強烈なシュートを放ちましたが、コルドバのGKイケル・アルバレスがこれをセーブ。前半アディショナルタイムの45+1分には、グラナダのセルヒオ・ロペスが決定的なシュートを放ちましたが、GKアルバレスが立ちはだかり、コルドバがリードを守って前半を折り返します。
後半に入ると、ダービーらしい激しいラフプレーが増加し、51分にはコルドバのDFフアン・グティエレスが警告を受けるなど張り詰めた空気が漂います。グラナダの執念が実を結んだのは後半65分でした。コーナーキックのチャンスから、マヌ・ラマが頭で繋いだボールをブーラマ・デンベレが至近距離から左足で押し込み、グラナダが同点に追いつきます(1-1)。
再び勝ち越したいコルドバも、後半67分にコーナーキックからフアン・グティエレスがヘディングシュートを放ちましたが、惜しくもクロスバーの上を通過。コルドバのベンチは後半71分、先制点のペルカンを下げてエノル・ロドリゲス、ディエゴ・ブリを下げてケビン・メディナを投入。さらに後半80分には、アシストを記録したエデル・ガルシアに代えてアドナネ・ガイランを送り出し、攻撃の強度を上げました。
しかし後半81分、ケビン・メディナの鋭いシュートはグラナダの粘り強いブロックに防がれ、その後のイシュマエル・ルイスのミドルシュートも枠を捉えきれず。勝ち点3を巡るアンダルシアのプライドの激突は、1-1のまま勝点1を分け合う形で幕を閉じました。 (via Mundo Deportivo / MARCA)
CDエルデンセ
CDエルデンセは、今シーズンの中盤を支える強力なピースとして、キプロス1部のAEKラルナカ(AEK Larnaca)でプレーしていた31歳の実力派ウインガー、ワルド・ルビオ(Waldo Rubio)を完全フリーで獲得し、今シーズン限りの契約を締結しました。
ルビオはこれまでレクレアティーボ・ウエルバ、コルドバ、バリャドリード、テネリフェなど国内の名門を渡り歩き、セグンダ(LaLiga Hypermotion)通算92試合出場9得点を記録している百戦錬磨のプレーヤーです。バリャドリード時代には1部リーグでもピッチに立った経験を持ち、プレースキックや攻撃のバリエーションをチームにもたらす存在として大きな期待がかかっています。
ラルナカではヨーロッパリーグやカンファレンスリーグといった最高峰の欧州大会も経験しており、その勝負強さは折り紙つき。ルビオの最大の強みは、その卓越したドリブル突破力とボールキャリー、そしてエリア付近での決定的なチャンスメイク力です。エルデンセのクラウディオ・バガラン監督は、今シーズンを乗り切るための中盤のキーマンとして彼を歓迎。次節マジョルカ戦を前に、ルビオがもたらす攻撃のダイナミズムにファンの注目が集まっています。 (via MARCA / SPORT)
レアル・ベティス & カディスCF
レアル・ベティスが保有する19歳のウルグアイ人FWゴンサロ・プティ(Gonzalo Petit)の去就をめぐり、カディスCFへのレンタル移籍の交渉が合意へ近づいています。
プティは、ベティスにおけるEU外枠(extrcomunitarios)の3つのライセンスが、ナタン、アントニー、ネラソン・デオッサによって埋まっているという登録制限の問題から、今シーズンのトップチーム登録から外れていました。昨シーズンはミランデスとグラナダでレンタル移籍を経験したこの大器に対し、セグンダのスポルティング・ヒホン、バリャドリード、アルバセテ、コルドバ、テネリフェ、セウタなど多くのクラブが興味を示しましたが、交渉を最も有利に進めたのはカディスでした。
ジャーナリストのマッテオ・モレット氏によると、プティはカディスへのレンタル移籍に完全に合意。選手本人はスペイン国内でのプレーを強く希望しており、それはスペインに2年間継続居住すれば、来年の夏にスペイン国籍(帰化)の申請を行うことができ、EU外枠から解放されるという将来的なキャリアプランに基づいています。
ただし、ベティスの経営陣としては、デンマークのミッティランやフランスのオリンピック・リヨンから届いている完全移籍(移籍金450万ユーロの回収)を望む気持ちもあります。もしこれらの海外クラブが選手整理を終えてプティを買い取る枠を確保できなければ、月曜日にもカディス(Nuevo Mirandilla)へのレンタル移籍が正式発表される予定です。 (via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
CDカステリョン
CDカステリョンは、プレシーズンマッチで高い存在感を示していた若きDFホセ・アルベルト(José Albert)が、今シーズンの実践経験を積むために、Primera RFEF(実質3部)のザモラ(Zamora CF)へレンタル移籍することを発表しました。
アルベルトは、過去2シーズンにわたりUDイビサへレンタル移籍し、そこでの目覚ましい成長が認められて今夏カステリョン(オレジュト)との契約を更新。プレシーズンでは新指揮官パブロ・エルナンデスの信頼を勝ち取ったかに見えました。しかし、開幕を迎えると、レアル・ソシエダB戦とサバデル戦の2試合連続で登録メンバーから外され、序列が下がっていることが明らかになりました。
カステリョンは現在、トップチームに27名もの選手を抱えており、クラブの財政面を考慮してもこれ以上の選手登録は不可能な状況です。そのため、人員整理の一環としてアルベルトのレンタル放出を決定。チームは市場閉幕の火曜日までに、さらなる人員整理に動くと見られています。 (via MARCA)
ブルゴスCF
ブルゴスCFは、月曜日に行われる第3節でホームのエル・プランティオにレアル・ソシエダB(サンセ)を迎える一戦を控え、今シーズンの最優先課題である「守備の開始10分での失点癖」の改善に全力を注いでいます。
ブルゴスを率いるセルヒオ・フランシスコ監督にとって、11年間指導者として過ごした古巣サンセとの一戦は特別な感情が伴いますが、ピッチに感傷を挟む余裕はありません。開幕2試合、いずれもゲーム開始10分以内に安易な失点を許しており、指揮官は会見で、『もし毎試合のように開始10分以内に失点してしまえば、試合は極めて厳しいものになる』と、チームの守備の緩さに厳しい警鐘を鳴らしました。今週の練習では、開始直後のプレッシングの強度と、奪われた後の素早いリトリートに重点が置かれました。
一方で、金曜日にレアル・ソシエダから完全移籍で獲得した注目のFWジョン・カリカブル(2028年までの契約)は、連盟の登録手続きが完了しておらず、本日の試合に出場できるかは不透明(incertidumbre)な状況です。
サンセの指揮官イオン・アンソテギは、『アティエンサ、モランテ、フェル・ニーニョといった中心的な骨格(columna vertebral)を失ったブルゴスだが、その強度は依然として高くダイナミックだ』と対戦相手への警戒を呼びかけています。ブルゴスは、負傷しているリザンコスとオイエル・ルエンゴの欠場が確定しています。 (via Noticias de Gipuzkoa)
CDテネリフェ
移籍市場の閉幕が火曜日の深夜(1日23:59)に迫る中、エスタディオ・ヘリオドロ・ロドリゲス・ロペスのスポーツディレクターオフィスでは、最後の補強をまとめるべく深夜まで明かりが灯り、交渉が続けられています。
テネリフェにとって、市場最終盤での電撃的な補強は「クラブの伝統」であり、過去にも数々のドラマチックな補強がチームを救ってきました。2021年の最終日には、ノノの放出と引き換えに、アトレティコ・マドリードからビクトル・モレホ(Víctor Mollejo)のレンタル移籍を「sobre la bocina(土壇場)」で勝ち取り、昇格プレーオフ決勝進出への起爆剤となりました。2020年はパンデミックによる例外的な閉幕日(10月5日)にも素早く対応。さらに10年前の2016年には、アマス・エンディアエやアーロン・ニゲスを確保。この最終局面で最後にサインしたのが、やや控えめな活躍に終わったチュニジア人FWアイセム・ジュイニ(Haythem Jouini)でした。
2025年、マヌ・ギルがスポーツディレクターに就任した最初の年は、ハビ・ペレスの獲得によって23歳以上のライセンス枠が超過する問題があり、最終日は極めて静かでしたが、今年は違います。ファンや現地メディアは、オフィスに灯る深夜の明かりを見つめながら、ピッチに歓喜をもたらす最後の「mirlo blanco(掘り出し物の救世主)」の誕生を心待ちにしています。 (via SPORT)
【本日の総括】
第3節を終えたLALIGA Hypermotionの勢力図は、早くも混戦の極みを見せています。マジョルカがセウタを3発で一蹴し、エイバルが数的不利のなかでアンドラを完封してそれぞれ勝点を「6」に伸ばし、昇格候補としてのポテンシャルの高さを誇示。マジョルカはホーム無失点をキープする堅守、エイバルは耐え抜く勝負強さが際立ちました。
一方で、カディス対バリャドリード、コルドバ対グラナダといった、実力派同士の直接対決はいずれも1-1のドロー。VARによってお互いの勝ち越しゴールが消える劇的な判定劇や、アンダルシア・ダービーでの開始2分の電撃戦など、ピッチの強度はJ1や他国の1部リーグに決して劣らないレベルであることを、スタッツや現地評が証明しています。
市場閉幕まで残り72時間を切る中、ワルド・ルビオを獲得したエルデンセや、神童プティのレンタル合意に迫るカディス、カリカブルの登録を進めるブルゴスなど、各クラブのフロント陣の「最後のアガキ」がさらにピッチの勢力図を面白くしそうです。ピッチ内外で一瞬も目を離せない死闘は、まだまだ序章に過ぎません。
