ピボテ補強問題とギド・ロドリゲスの去就

🦇 バレンシアは来季に向けて、サッカーのチームにおいて最も重要なポジションの一つである守備的ミッドフィルダー(6番)の補強という長年の課題に再び直面している。ダビド・アルベルダの引退以降、ハビ・フエゴ、フランシス・コクラン、ジョフレイ・コンドグビアが素晴らしいシーズンを送った時期を除き、このポジションの慢性的な問題を引きずっている。近年もウーゴ・ギジャモン、ペペル、エンソ・バレネチェア、ギド・ロドリゲスなどが局所的に良いパフォーマンスを見せたが、中盤の強固さからチームを成長させるような決定的な補強には至っていない。

🦇 エンソ・バレネチェア退団後にこのポジションを適切に補強しなかったことが、前半戦のネガティブな記録と残留争いの危機を招いた大きな要因となっている。バティスト・サンタマリアの獲得のような失敗は二度と許されず、来季のチーム編成において6番の確保は最優先事項となっている。

🦇 カルロス・コルベラン監督が最優先ターゲットとして熱望しているのが、ギド・ロドリゲスである。ウェストハムとの契約を解除して冬の移籍市場で加入したアルゼンチン人MFは、わずか数ヶ月で経験、バランス、リーダーシップをもたらし、チームに不可欠な存在となった。監督は、彼の戦術的適性とビルドアップでボールを要求するパーソナリティが、後半戦のチームにクオリティの飛躍をもたらしたと高く評価しており、彼こそがプロジェクトを牽引する理想のMFであるとロン・グーレイに直接伝えている。

🦇 ギドは今季終了までの契約だったため現在はフリーとなっており、アルゼンチン代表としてワールドカップのメンバーからは落選したため、バカンスを過ごしながらオファーを検討中である。代表落選により、彼の去就の決定は早まる可能性がある。彼には多くのオファーが届いており、ビジャレアルやベティスも優先候補に挙げている。ビジャレアルはチャンピオンズリーグ出場というプロジェクトと2028年までの契約を提示しているが、選手の給与要求が高いため現在は応じていない。ベティスはまだ正式なオファーを出していない状態である。

🦇 ギドはプレミアリーグ移籍以降に給与の基準が上がっており、バレンシアにとっても経済的なハードルは高い。彼はクラブに対して強力なオファーと、今季2部降格を争った状況から脱却する野心的なプロジェクトの提示を求めている。クラブは残留を諦めておらず、長期的な報酬改善を見込んだ「2年契約+1年のオプション」という条件を提示している。数週間以内に交渉の歩み寄りを図る意向である。

🦇 ギド自身はバレンシアの街の住み心地の良さや、チームのスポーツ面の成長を直接体感しており、欧州カップ戦への復帰という目標が交渉の決め手になる可能性がある。

🦇 ギドの残留が叶わない場合でも、クラブはこのポジションに多大な投資を行う必要がある。プレシーズンに向けた現在のピボテの陣容は以下の通りである。

・アリウ・ディエン:エジプトリーグから加入したばかりで、実力は全くの未知数。

・ペペル:アンカー単独としてプレーするよりも、別の6番の選手と組んでプレーした時の方が優れたパフォーマンスを発揮している。

・バティスト・サンタマリア:監督の構想外。

・カンテラ勢:ルーカス・ヌニェスと、契約を延長したばかりで監督の好みに合致しているアーロン・マジョルが控えている。

(via SPORT / Estadio Deportivo)

ハビ・ゲラの残留宣言とスペイン代表参加

🦇 ギド・ロドリゲスの残留確保とともに、クラブの最重要課題となっているのがハビ・ゲラの流出回避である。特にイタリアなどヨーロッパの重要クラブから熱視線を浴びており、彼の成長を綿密にモニタリングしているチームは多い。

🦇 しかし、バレンシアの内部メッセージは断固としており、彼を売却する意図はない。スポーツ部門は、彼の成長、クラブへの帰属意識、そしてチーム内での比重の高まりを評価し、今後数年間のプロジェクトの顔にしたいと考えている。また、クラブは契約解除金に迫るような法外なオファーが届くとも予想していない。

🦇 選手本人もラジオのインタビューで移籍の噂を完全に一蹴し、次のように残留を宣言した。

『僕には契約がある。昨年契約を更新したし、ここに残りたいと明確に思っている』

🦇 そのハビ・ゲラは、ワールドカップ2026に向けたスペイン代表のサポートメンバー9人の1人に選出され、マドリードへの出発を果たした。6月4日にリアソールで開催されるイラクとの親善試合の終了まで、代表合宿とトレーニングに参加する。彼は代表参加への喜びと期待を次のように語っている。

『結局のところ、小さい頃からの夢だったから嬉しいし、何より楽しみたい。特にユーロ以降、素晴らしいチームがあり、選手のレベルがとても高いことは証明されているから、スペインは素晴らしいグループを持っていると思う。優勝候補の1つだと思うし、一番の候補でなくても、彼らがワールドカップのトロフィーを家に持ち帰ってくれることを願っているよ』

(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

クラブ首脳陣の会議と来季のプロジェクト

🦇 ヨーロッパの大会への出場権を逃したことを受け、キアット・リム、ロン・グーレイ、カルロス・コルベラン監督による3者ビデオ会議が行われ、2026-2027シーズンの基本方針が決定された。

🦇 会議では、ギド・ロドリゲスの残留確保とハビ・ゲラの流出回避が絶対条件として全員の合意を得た。来季は、最も才能ある選手たちを維持しつつ、チームの競争力を高めるために必要なポジションを補強するという、2つのアプローチを組み合わせる意向である。

🦇 今季のバレンシアは、前半戦は降格の危機に瀕するほどの落第点であったが、後半戦はチャンピオンズリーグ出場圏内レベルの成績を収めるという浮き沈みの激しいシーズンだった。最終節では昨季王者FCバルセロナに勝利したものの、最終的にヨーロッパの舞台には届かなかった。これにより、ピーター・リム(現在はキアット・リムに経営を委任)体制の107年の歴史において、最も長く欧州の大会から遠ざかる期間が確定した。

🦇 しかし、首脳陣の会議では、来季こそヨーロッパの舞台へ再び挑むというスポーツ面の野心が再確認された。新スタジアムであるノウ・メスタージャのオープンを、1部リーグかつヨーロッパの大会に出場している状態で迎えることが至上命題となっている。

🦇 現在、オーナー、スポーツ部門、コーチングスタッフ間の調和が深まっており、意思決定が迅速化している。ロン・グーレイとカルロス・コルベランは、現行のメスタージャでの最後のシーズンに向けて、ファンの期待に応えるチーム編成を急ピッチで進めている。地元メディアでは、コルベラン監督のチームにおいて誰を残し誰を放出するべきか、ファンへのアンケートも実施されている。

(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

その他の移籍の噂とピッチ外の小ネタ

🦇 アルゼンチンの名門リーベル・プレートが、ヘタフェに所属するウルグアイ人MFマウロ・アランバリの獲得に動いている。アランバリは、ホセ・ボルダラス監督がバレンシアを率いていた時期に中盤の補強候補として強く名前が挙がったことがあり、バレンシア周辺でも馴染み深い選手である。リーベル・プレートはニコラス・オタメンディの獲得というセンセーショナルな補強を実現させたばかりであり、次なるターゲットとしてアランバリの保有権の50%を約400万ユーロで獲得するオファーを準備している。

🦇 バレンシアがベティスのスポーツディレクター、マヌ・ファハルドの引き抜きに関心を示していたとの噂が浮上していた。しかし、ファハルドにはサウジアラビアのアル・イテハドやイタリアのクラブ、スコットランドのレンジャーズ、さらにはミランからも関心が寄せられているものの、彼自身はベティスのプロジェクトに満足しており、残留が濃厚とされている。

🦇 サッカー界の代理人に関する話題として、ペペルらを顧客に持つFede Marco氏の代理人事務所が、新たに「The·Team」という名称でスポーツ、音楽、エンターテインメントに焦点を当てた多国籍企業の一部として再編されたことが報じられている。

(via SPORT / Estadio Deportivo / AS / MARCA)

【本日の総括】

コルベラン監督体制での来季に向け、首脳陣はギド・ロドリゲスの残留とハビ・ゲラの慰留を最優先事項に設定しました。ハビ・ゲラが明確な残留宣言をしてスペイン代表合宿へ向かった一方で、フリーとなったギドとの契約交渉は経済的ハードルが高く、今後の数週間が正念場となります。来季はメスタージャ最終年であり、欧州復帰という明確な野心のもと、迅速なチーム編成が進められています。