ADセウタ
セウタはホームで行われたラス・パルマス戦において0-2の敗北を喫したものの、ピッチの上で見せた極めてエモーショナルな光景が、スペイン全土に巨大な感動を巻き起こしています。
セウタは今年7月から続く、モロッコ国境からの「不法移民の大量流入クライシス(危機)」に直面しており、街全体の不安と疲弊が限界に達していました。
このため、キックオフのホイッスルが鳴り響いた瞬間、セウタのイレブンは自らの意志でピッチ中央に固まって互いの肩を抱き合い、約1分間にわたってプレーを完全にストップさせる異例の静かな抗議デモを行いました。これに対し、対戦相手であるラス・パルマスの選手たちや審判団もその場に静止してこのデモに連帯。スタンドを埋め尽くした5,102人のサポーターからは、『セウタ・カンペオン(セウタよチャンピオンになれ)』『カバジャは決して屈しない』『セウタは売り物ではない、セウタを守る』という、涙を誘う大合唱と万雷の拍手が送られました。
セウタのホセ・ファン・ロメロ監督は、試合後の会見で涙を滲ませながら悲痛な告白を行いました。
『私は、私たちの国のこの悲惨な状況に対するあまりの無策と放置に、心の底から失望している。今回の遠征にも、私の愛する家族は治安不安への深刻な恐怖から同行することを完全に拒絶した。私たちセウタ市民は、見捨てられた孤独の中で必死に生きているのだ』。 (via Estadio Deportivo / SPORT)
LALIGA Hypermotion リーグ全体
今シーズン、テレビ放映オペレーターであるMovistar Plus+は、セグンダの全試合を、追加のプロバイダー契約なしで月額9.99ユーロ(または年間99.90ユーロの非常にお得なプラン)にて完全生中継するサービスを提供し、サポーターから非常に高い評価を受けています。
さらに、今シーズンの開幕戦においては、主審のオラツ・リベラ氏が2部リーグの公式戦で主審デビューを飾りました。これは、リーグの演出をより現代的かつ魅力的なものにするための新しい取り組み(試合前後に主審がテレビ中継のインタビューに答えて自身のジャッジやルールを説明する試み)の一環でもあり、審判の控室にカメラが入る新演出とともに、フットボールをより身近で魅力的なものにするための新しい歴史の始まりとなりました。 (via SPORT / Mundo Deportivo)
【本日の総括】
今季のLALIGA Hypermotion(セグンダ・ディビシオン)は、1部降格組のジローナやオビエドが深刻な敗戦や規律違反のカオスで低迷する一方、セウタの過酷な難民クライシスに毅然と運命を共にして27年ぶりの開幕2連勝を飾ったラス・パルマス(宮代大聖の凄まじい1ゴール1アシストの大爆発)や、カディスを相手に驚異のコーナー直接ゴール「オリンピコ」を突き刺したエルデンセの健闘、サバデルやカステリョンといった昇格組の恐れなきアグレッシブな戦闘力など、早くもピッチの内外で非常に鮮烈な人間ドラマが交錯しています。若きカンテラ勢の台頭や、閉幕直前の巨額の移籍交渉の裏舞台も含め、2部リーグの勢力図はかつてないほどの激しさと輝きを放ちながら熱くローリングしています。