W杯出場選手と移籍市場への影響
夏の移籍市場において、ワールドカップはレアル・ソシエダの利益にあまり繋がっていない。クラブからはミケル・オヤルサバル、久保建英、ルカ・スチッチ、ゴンサロ・ゲデスの4選手が大会に参加しているが、移籍の可能性がある久保とスチッチの市場価値は上昇していない。
クラブは久保建英が日本代表で素晴らしいパフォーマンスを見せ、市場での評価額が高まることを期待していた。しかし、オランダとの初戦で膝を負傷した影響により、大会を通じてわずか75分間のプレーにとどまった。久保は日本代表の練習にも参加できない状態が続いており、チームもブラジルに敗れてすでに敗退している。久保の契約は2029年6月30日までとなっており、クラブ側は現時点でこの25歳のウィンガーの移籍を認めることに対して非常に強硬な姿勢を貫いている。
ルカ・スチッチもクロアチア代表で厳しい状況にある。出場はパナマ戦での18分間のみで、監督からはベンチからの重要な選択肢とはみなされていない。クロアチアは決勝トーナメント初戦でポルトガルと対戦するものの、出場機会を得るのは難しいと予想される。23歳のスチッチも2029年6月30日までの契約を残しており、プレミアリーグやセリエAのクラブから関心を集めているが、ワールドカップでの出番の少なさから、市場価値の大きな上昇は見込めない。
一方で、ミケル・オヤルサバルとゴンサロ・ゲデスの状況は全く異なる。クラブはこの2人のアタッカーと長期契約を結んでおり、来シーズンの非常に重要なピースと考えているため、退団は一切検討されていない。オヤルサバルはスペイン代表の絶対的なレギュラーとして君臨し、ここまでの3試合、211分間の出場で2ゴール1アシストを記録している。ゲデスはロベルト・マルティネス監督の戦術的な判断により、ポルトガル代表でいまだ1分もプレーしていないが、クラブ内での確固たる地位は揺らいでいない。
(via Estadio Deportivo)
左サイドバックのポジション争い
レアル・ソシエダは来週初めに新シーズンに向けた練習を再開する。新加入選手は少ないものの、人員過剰なスカッドを抱えているため、一部の選手を放出する必要に迫られている。その中で人員整理の対象となっているのが左サイドバックだ。
ペレグリーノ・マタラッツォ監督は、セルヒオ・ゴメスを絶対的なレギュラーとして完全に信頼している。しかし、そのバックアッパーをアイエン・ムニョスにするか、ハビ・ロペスにするかで頭を悩ませている。
昨シーズンをレアル・オビエドへのレンタル移籍で過ごしたハビ・ロペスには、1部リーグの複数のクラブから関心が寄せられていた。しかし、マタラッツォ監督がプレシーズンで彼をテストしたいと希望したため、移籍の可能性はすべてストップしている。ハビ・ロペスは自身の現状について次のように語っている。
『シーズンが終わった後、代理人と電話で話をしたんだ。レアル・ソシエダの監督が僕を信頼してくれていて、プレシーズンで僕のプレーを見たいと言っていると伝えられたよ。だから戻らなければならない。僕が所属しているクラブだし、あそこでやれるんだということを証明したいという強い意欲を持って行くつもりだ』
クラブは来シーズン、ラ・リーガ、UEFAヨーロッパリーグ、コパ・デル・レイ、スーペルコパ・デ・エスパーニャという4つの公式戦を戦う過密日程を控えている。しかし、全員に十分な出場時間が保証されているわけではないため、監督は決断を下す必要がある。2027年6月30日まで契約を残し、すでにチームに定着しているアイエン・ムニョスか、それとも650万ユーロで獲得し2030年6月30日まで契約を結んでいるハビ・ロペスか。ハビ・ロペスはレアル・ソシエダでの初年度に期待されたレベルに達せず、昨季のオビエドでも起伏の激しいシーズンを送っていたため、このプレシーズンが自身の価値を証明する重要な舞台となる。
(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
W杯での負傷や出場機会の減少により、久保建英やスチッチの市場価値はクラブの期待通りには上がっていません。その一方で、来週から始まるプレシーズンでは、マタラッツォ監督の下でハビ・ロペスらが左サイドバックの生き残りを懸けた激しいアピールに挑みます。