ダビド・オトルビの去就と育成プラン

バレンシアの将来を担う若きウインガー、ダビド・オトルビの去就に注目が集まっています。18歳の彼はプレミアリーグの複数クラブから強い関心を集めていましたが、最終的に2028年6月30日までの契約延長にサインしました。スイスのバーゼルからは300万から400万ユーロの買い取りオプションが付いたレンタル移籍のオファーが届いていましたが、クラブ側はこれを拒否しています。

オトルビ自身は、今季21試合に出場して1550分間プレーし、1ゴール1アシストを記録したリザーブチーム(バレンシア・メスタージャ)でのプレー継続を望んでいません。クラブは彼の高い要求と成長意欲を満たすためのプランを用意しており、まずはトップチームのプレシーズンに参加させる予定です。ディエゴ・ロペスが負傷していることもあり、オトルビにとってはカルロス・コルベラン新監督に直接実力をアピールする絶好のチャンスとなります。プレシーズンで力量を見極めた後、彼の成長が停滞しないよう、スペイン国内のセグンダ・ディビシオン(2部)のクラブへレンタル移籍させる案が最有力として検討されています。(via Estadio Deportivo)

ハビ・ゲラがスペイン代表デビュー

バレンシアの生え抜きMFハビ・ゲラが、W杯に向けたイラクとの親善試合でついにスペイン代表デビューを果たしました。バレンシアの選手がフル代表のピッチに立つのは、2021年9月のカルロス・ソレール以来、約5年ぶりの快挙です。さらに、ダビド・ビジャやダビド・アルベルダといったレジェンドたちを抜き、クラブ史上最年少でのスペイン代表デビュー記録を打ち立て、バレンシアから輩出された75人目の代表選手となりました。

試合後、ゲラは喜びを爆発させ、次のように語っています。

『小さい頃からの夢の一つだった自分の国のためにプレーできて、本当に誇りに思います。代表チームのグループは素晴らしく、各ポジションに世界最高の選手たちが集まっています』

『自分が最年少記録を更新したとは知らなかったです。代表デビューできたこと自体がとにかく嬉しいですね』

また、バレンシアでの自身の未来についても率直な思いを明かしました。

『来季がおそらく現在のメスタージャでプレーする最後の年になると思うので、ヨーロッパの大会出場権を獲得して終われれば、とても美しいフィナーレになります。そのためには、シーズンを通してもっと安定したパフォーマンスを維持しなければなりません』

『キャプテンマークを巻けたらとても嬉しいですが、それは自分が決めることではなく他の人が決めることなので、自分次第ではありません』(via ElDesmarque)

ノウ・メスタージャ建設の進捗

2027年夏のオープンを目指す新スタジアム、ノウ・メスタージャの建設工事が計画通り順調に進んでいます。現在、スタジアムの最も重要な工程の一つである大屋根の設置に向けた作業が完了しました。総重量4,800トンに及ぶ巨大な屋根を支えるため、高さ38メートル、重さ30トン以上のS355鋼製ピラー50本が設置され、圧縮リングの組み立ても無事に終了しています。これに並行して、トラクションリングのケーブルを設置するための足場や、放射状ケーブルの展開に向けた保護作業も進められ、すでに一部のケーブルが実装されています。

クラブはSNSで動画を公開し、建設の節目としてスタジアムの最上部にバレンシアCFのエンブレム旗とバレンシア州の旗(セニェーラ)を誇らしげに掲揚しました。今後のステップとしては、商業エリアのライセンスを取得し、スタジアムへのアクセスや避難経路を整備する段階に入ります。

また、ノウ・メスタージャはスポーツ上級委員会(CSD)によって2030年W杯の開催都市候補として承認されました。今秋に予定されているFIFAの視察で要件を満たせば、準々決勝や準決勝といった大会終盤の重要な試合が開催される可能性も高まっています。(via ElDesmarque / SPORT / Mundo Deportivo)

スカウト部門の再編と暫定体制

バレンシアのスポーツ部門は、スペイン国内市場を統括する新たなリクルート責任者の選定を急いでいますが、決定は予定より遅れています。ロン・グーレイが導入した国際的なスカウト網の成果として、ヨーロッパ担当のリサンドロ・イセイやハンス・ヒルハウス、南米担当のアンドレス・サモラらの働きにより、来季に向けたユスティン・デ・ハースやアリウ・ディエングといった新戦力の獲得がすでに決定しています。

しかし、国内市場の責任者ポストが空席のまま移籍市場に突入してしまったため、クラブは暫定的な措置をとることを決断しました。現在はリサンドロ・イセイが中心となり、2004-05シーズンにバレンシアでプレーした経験を持つマヌエル・ルスがそれを補佐する形で国内市場をカバーしています。ルスは長年クラブの技術部門やスカウト部門に在籍し、現在はスペイン全土で20人のスカウトネットワークを調整しています。

資金力が限られているクラブの戦略として、選手がスターになる前に発掘することが不可欠であり、データインテリジェンスを活用した補強が進められています。新たに就任するスペイン担当責任者には、トップチームからユースに至るまで、国内の全カテゴリーを掌握する重責が求められます。(via ElDesmarque)

バルセロナ戦前の暴動で逮捕者

5月23日にメスタージャで開催され、バレンシアが3-1で勝利を収めたLaLiga最終節のバルセロナ戦において、キックオフ前に発生した重大な公共秩序の乱れに関連し、国家警察が男性1名を逮捕しました。

当日、地元チームのバスがアベニーダ・デ・スエシアに到着した後、多数のファンが発煙筒を焚き、警察官に向けて都市の備品やガラス瓶を投げつけるなどの暴行を加えました。この激しい衝突により、現場は逃げ惑う人々や転倒するファンでパニック状態となり、警察官1名が腕を負傷する事態となりました。

警察の捜査の結果、今回逮捕された男性は、警察官の指示を無視して群衆を扇動し、暴力をエスカレートさせた最も活動的なメンバーの一人であったことが特定されました。さらに、この人物は過去にもスポーツにおける暴力、人種差別、排外主義、不寛容に対する法律に違反して処罰された前科があったことが判明しています。警察は公共の秩序を乱した罪および公務執行妨害の疑いでこの男性を拘束しましたが、捜査は現在も継続中であり、さらなる逮捕者が出る可能性もあります。(via SPORT)

U-12チームのLaLiga FC Futuresでの挑戦

若き才能が集うU-12のプレステージ大会「LaLiga FC Futures」において、バレンシア・アカデミーのチームが目覚ましい活躍を見せました。グループステージでは、強豪ひしめく中で持ち前の個性と激しいプレーを存分に発揮し、なんとバルセロナを1-0で撃破する大金星を挙げるなど、無敗のまま堂々のグループ突破を果たしました。

しかし、勢いそのままに臨んだ決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)で、強敵セビージャFCと激突。一進一退の息詰まる攻防が続きましたが、試合終了わずか5分前にセビージャのカルロス・マルティンに決勝ゴールを許し、0-1で惜敗。優勝候補の一角とも目されていたバレンシアでしたが、予想外の早期敗退となり、若き選手たちは悔し涙を呑むこととなりました。(via SPORT / Estadio Deportivo / ElDesmarque)

【本日の総括】

オトルビの去就やハビ・ゲラのスペイン代表デビューなど、若き才能の飛躍と未来への期待が高まる一方で、ノウ・メスタージャの建設進捗やW杯開催に向けたインフラ整備も着実に進んでいます。ピッチ内外で次世代に向けた新しいバレンシアの輪郭が形作られつつあります。