セサル・タレガの家庭内W杯とアルゼンチン人選手事情

🏟️ U-21スペイン代表でもあるディフェンダーのセサル・タレガの家庭では、スペイン対アルゼンチンとなるW杯決勝に向けて心が二分されています。2025年12月に婚約したアルゼンチン人のパートナー、ソフィア・ラフエンテは、顔の左右にアルゼンチン国旗をペイントし、アルビセレステ(アルゼンチン代表)のシャツを着た姿をInstagramのストーリーに投稿しました。これに対し、タレガはその横でスペイン代表のシャツを身にまとい、スペインのエンブレムを指さす姿で応戦しています。

こうしたスペイン人とアルゼンチン人の共存は、ジローナでの合宿中のバレンシアのドレッシングルームでも見られます。チームにはカタールW杯優勝メンバーであり、今回のW杯メンバーからは直前で外れた元ベティスのアルゼンチン人、ギド・ロドリゲスがリーダーの一人として在籍しています。夏の移籍市場で新たなアルゼンチン人が加入しない限り、2026/27シーズンのトップチームにおけるアルゼンチン人選手はギドただ一人となる予定です。

昨シーズンは、ギドに加えて、レンタル期間を終えてフィオレンティーナに復帰したルーカス・ベルトラン、そして右サイドバックの負傷者続出により4ヶ月の短期契約で加入したレンソ・サラビアの3人のアルゼンチン人が在籍していました。バレンシアは伝統的にアルゼンチン人選手との縁が深く、1978年にはマリオ・ケンペスがバレンシアの選手としてW杯を制しています。

(via SPORT)

プレシーズン第1次合宿終了とペトロ・デ・ルアンダ戦

⚽️ カルロス・コルベラン監督率いるチームは、ラ・ガローチャ(ジローナの火山自然保護区)にあるロイヤルベルド・トレーニング・センターでの1週間の第1次プレシーズン合宿を終え、バレンシアへの帰路につきました。

合宿の締めくくりとして、アンゴラ1部リーグの王者であるペトロ・デ・ルアンダと非公開のトレーニングマッチを行い、1-3で敗北を喫しました。バレンシアの唯一の得点は、新加入のナイジェリア人ストライカー、ウマル・サディクによるもので、これが彼にとってのプレシーズン初ゴールとなりました。対するペトロ・デ・ルアンダは、前半終了前にチアゴ・レイスが先制し、後半にバニルソンが追加点、さらに元バレンシアのエルデル・コスタがダメ押しとなる3点目を決めています。クラブ公式には親善試合ではなくトレーニングセッションとして扱われたため中継やレポートはありませんでしたが、ペペルがPKを失敗したという情報が漏れ伝わっています。

この試合はコルベラン監督にとって就任後最初の実戦テストであり、ユスティン・デ・ハース、アリュー・ディエン、そしてリュウノスケ・サトウという3人の新戦力が初めてピッチに立ちました。負傷中のディミトリ・フルキエは欠場し、怪我を抱えているマリオ・ドミンゲスも出場が危ぶまれていました。

今回の合宿には、ビセント・アブリル、アライン・ゴメス、イケル・コルドバ、ルボ・イランソ、アモス・ワンジャラ、ロドリゴ・ガモン、アーロン・マジョル、ダビド・オトルビ、マリオ・ドミンゲスの9人のカンテラーノ(下部組織選手)が帯同しました。

チームは今後、パテルナのシウダ・デポルティーバでトレーニングを再開します。7月22日にCDエルデンセ、7月25日20:00にCDカステリョンとエスタディオ・アントニオ・プチャデスで親善試合を行った後、イギリスでの合宿に向かう予定です。なお、対戦相手であるカステリョンのフベニル(ユースチーム)には、バレンシアからウインガーのラウール・ルイスが移籍加入しています。

(via MARCA / ElDesmarque / SPORT)

ラ・リーガ開幕日程の変更とウーゴ・ドゥロの苦言

📅 ラ・リーガの開幕が8月中旬ではなく1週間後ろ倒しになったことや、ジオ・ロ・チェルソのW杯アルゼンチン代表参加を理由にベティスが延期を要請した影響で、バレンシアは開幕から7日間で3試合を消化する過密日程を強いられることになりました。

第1節のバレンシア対ベティス戦は8月25日(火曜日)に変更されました。これにより、直前の試合が金曜日開催のベティスは、土曜日にセルタ戦を控えるバレンシアよりも準備のための休養日が1日多くなります。

この日程について、ストライカーのウーゴ・ドゥロが不満を爆発させました。

『ルールはラ・リーガが決めたことだから、ほとんど何もできないよ。でも驚いたのは、僕らが土曜日にセルタと試合をして、彼らは金曜日に試合をするから、休養日が1日多いんだ。それはちょっと...』

さらに、特定の一人の選手が欠場するという理由で試合全体が延期されることにも苦言を呈しています。

『理解できないのは、彼らが僕らより先に試合をすることだよ。論理的だと思えないからね。僕らが土曜日と火曜日にプレーして、彼らが金曜日にプレーして... 最低でも1日は休みが多いわけで、それは少し驚きだった。でも、僕らにはコントロールできない決定だからね... 驚くのは、それが一人の選手のためだってことだよ。僕らが15日に開幕する唯一のリーグっていうのも不思議だね。唯一なんだから、変だよ』

(via Estadio Deportivo)

難航する右サイドバックの補強ターゲット

🔍 右サイドバックのポジションは、昨季のレンソ・サラビアの短期契約以降も怪我人が続出し、引き続き大きな補強ポイントとなっています。

クラブはトーマス・ムニエ(サンダーランドへ移籍)とアンドレス・ガルシア(ヘタフェへのレンタル移籍が間近)の獲得を目指していましたが、どちらも失敗に終わりました。

現在、メスタージャへの加入に最も近いとされているのは、ハンブルガーSVとの契約を満了しフリーとなっているフランス人DFウィリアム・ミケルブレンシス(22歳)です。もう一つの選択肢としてアルメリアに所属するオランダ人DFダジロ・チリノ(24歳)の名前も挙がっていますが、アルメリア側は1500万ユーロという高額な移籍金を設定しており、これが交渉の大きなハードルとなっています。

(via Mundo Deportivo / MARCA / SPORT)

ジェンク・オズカジャルのトラブゾンスポル完全移籍が決定

🛫 ジェンク・オズカジャルのトルコ・トラブゾンスポルへの完全移籍がクラブ間合意に達し、正式に発表されました。移籍金は175万ユーロで、6回の分割払いとなります。バレンシアは3シーズン前に500万ユーロで同選手を獲得しており、約3分の1の金額しか回収できなかったものの、残り200万ユーロの減価償却費と2年分の高額な給与負担から解放され、チームのサラリーキャップとスカッド枠に空きを作ることができました。

カルロス・コルベラン監督の構想外となっていたジェンクに対し、クラブは新天地を探すための1週間の猶予を与え、プレシーズン合宿には帯同させずに移籍手続きを優先させていました。

選手自身は当初ドイツでのプレーを希望していましたが、8ヶ月前に新婚の妻ヒラ・ヌルと共にトラブゾンを訪れた際に街の雰囲気に魅了されていました。黒海の気候が、ドイツのルール工業地帯(ゲルゼンキルヒェンなど)よりも魅力的だったことが、トルコ復帰の決め手となりました。現地ではすでにスター選手として熱烈な歓迎を受けています。

バレンシアCFは以下の公式声明を発表しました。

『バレンシアCFはトラブゾンスポルとジェンク・オズカジャルの移籍で合意に達しました。2022-23シーズンにバレンシアCFに加入し、公式戦46試合に出場した同ディフェンダーは、バレンシアでの活動を終え、トルコ・スーパーリーグでキャリアを続けることになります。バレンシアCFはジェンク・オズカジャルのプロ意識に感謝し、スポーツキャリアの新たなステージでの幸運を祈っています』

ジェンクは2020年にオリンピック・リヨンへ移籍し、OHルーヴェンへのレンタルを経てバレンシアへ加入しました。2023年に買い取りオプションが行使され5年契約を結んだものの、安定した出場機会を得られず、レアル・バジャドリードやドイツのケルン(200万ユーロの買い取りオプションは行使されず)へのレンタルを経て、今回で3度目の放出となり、完全移籍でクラブを去ることになりました。

(via ElDesmarque / Mundo Deportivo / MARCA)

ノウ・メスタージャの建設状況と地元住民の期待

🏟️ 2027年のオープンに向けて最終年の建設工事が進む新スタジアム「ノウ・メスタージャ」を、建設予定地であるベニカラップ地区の住民グループが訪問しました。

住民協会「Benicalap-Entrecaminos」の副会長を務めるフアン・アントニオ・カバジェロは、スタジアムの完成が周辺地域、特にニカシオ・ベンジョック地区の都市計画やインフラ改善にポジティブな影響を与えることを期待していると語りました。

さらに、実際にスタジアムの内部を見たカバジェロは、ファンに向けて次のようにスタジアムの魅力をアピールしています。

『ファンがこれを見たら、素晴らしい視界が確保されていて、全員がピッチの上にいるような感覚になるから、チームにとって非常に大きなプラスになると思うよ』

また、スタジアム開発にはバレンシアCFが資金を負担し、市が建設を担当する予定の「市営スポーツセンター」も含まれています。このプロジェクトをスムーズに進行させるため、カバジェロは行政やクラブに対して協力体制の構築を求めました。

『バレンシアCFに対してスタジアムの仕様や影響について説明を求めた際、彼らは常に我々の質問に答え、話し合いに応じてくれた。だからこそ、バレンシアCF、我々地域社会、そして市議会や州政府との間に協力関係を築くべきだと思う。物事をうまく進め、ここにあるスタジアムの存在に誰もが満足できるように、合意の枠組みを作る必要があるんだ』

(via ElDesmarque)

【本日の総括】

コルベラン新体制での初陣は非公開のトレーニングマッチで黒星発進となったものの、新戦力のお披露目やサディクの初ゴールといった収穫もありました。一方で、ウーゴ・ドゥロが不満を漏らすような開幕直後の過密・変則日程への対応や、難航する右サイドバックの補強など、ピッチ内外で解決すべき課題が山積しています。ジェンク・オズカジャルの完全移籍で浮いたスカッド枠と資金を活かした今後のフロントの動きに注目が集まります。