開幕レーシング戦の反省と消極性の完全排除、指揮官が求めるアグレッシブさ
ビジャレアルCFを率いるイニゴ・ペレス監督は、今週の大部分の時間を前節レーシング・サンタンデール戦での2-2の引き分けに関する詳細な分析に費やしました。試合の中に見られた維持すべき良いパフォーマンスを整理しつつ、不要な失点を招いたいくつかの消極的な振る舞いを完全に排除するための作業を行いました。
イニゴ・ペレス監督は、前節でチームが見せた改善すべき課題について、次のように率直なトーンで説明しています。
『今週は、行われたばかりの試合を詳細に分析し、ピッチで何が起こったのかを客観的に切り分ける作業に多くの時間を費やしました。改善すべき点はしっかりと改善し、サンタンデールで発生したあの修正すべき場面、つまり我々の失点に直結してしまったシーンの分析に特に焦点を当てました。もちろん、試合の中には今後も続けていくべき素晴らしいプレーも多くありました。そうした良い部分はそのまま維持し、良くなかった部分を徹底的に排除していかなければなりません。私たちは目の前のフットボールにしっかりと集中し、前回上手くいかなかった局面を一つずつ修正していかなければなりません。あの日はピッチ上でいくつかの判断を誤り、守備の場面で一種の消極的な姿勢が顔を覗かせてしまった瞬間がありました。それこそが、相手に2つのゴールを許した原因です。前回の試合における最大の反省点は、特定の15分間にあります。あえて、私が選手たちと共通して使っている厳しい言葉をそのまま用いるならば、我々のゴール前に近い位置で発生した守備の消極さ、そして相手のゴール前やラストサードに侵入した際に現れた攻撃の消極さです。解決するための唯一の方法は、両方のゴールエリア付近において、より高いアグレッシブさと強烈なインテンシティを示すことです。それさえできれば、失点を格段に減らし、自分たちのフットボールを完全にコントロールできるようになります』
このように、指揮官は攻守両面におけるゴール前の消極性を完全に克服し、次戦からはよりタフでアグレッシブなプレースタイルをピッチに示すよう厳しく要求しています。(via Estadio Deportivo)
次節アトレティコ・マドリード戦への大いなる決意、個のタレントへの厳戒態勢
ビジャレアルは、この日曜日にメトロポリターノで行われるアトレティコ・マドリードとのアウェイ戦を控え、さらなる強度の向上と準備を進めています。相手のアトレティコは、名将ディエゴ・シメオネ監督の長期政権下で非常に明確なアイデンティティを確立したタフな強豪です。
イニゴ・ペレス監督は、この大一番に臨むにあたり、敵地の厳しさと相手の並外れた選手層について警戒感を語りました。
『アトレティコは長年にわたり同じ素晴らしい監督に率いられており、毎年のように新たなタレントや最新の戦術的なスパイスを加えながらも、非常に明確でブレない強固なアイデンティティをずっと維持し続けています。何より明らかな事実は、彼らが擁している選手一人ひとりの技術や個人のレベルが驚くほどに高いということです。もし私たちが自分たちのアグレッシブさを極限まで高めてこの一戦に挑まなければ、彼らは私たちの些細なミスを絶対に容赦なく罰してくるでしょう。それは火を見るより明らかです』
アトレティコが持つ卓越した個人技と決定力を完全に封じるためには、ビジャレアルはチーム全体のミスをゼロに近づけ、インテンシティを最初から最後まで最大値に保つことが求められます。(via Estadio Deportivo)
カンテラの至宝カルロス・マシアに寄せられる絶大な信頼、真の6番としての台頭
現在、ビジャレアルの最大の新風となっているのが、下部組織から見事な台頭を見せている若きミッドフィルダー、カルロス・マシアです。彼はチームのセントラルMFの中でも際立ったパフォーマンスを発揮し、早くもチームのバランスを決定づける存在として周囲を驚かせています。
イニゴ・ペレス監督は、彼の中盤での特別な適性と、今後のスタメン選びにおける贅沢な悩みについて、自身の思考の哲学も交えながら次のように述べています。
『カルロス・マシアは、我々の中盤に素晴らしい安定感をもたらしてくれる稀有な存在です。現在ファーストチームにいる他の中盤のミッドフィルダーたちとはまた異なる、彼だけの特別な特徴を持っています。私たちの手元にある4人の中盤選手の中でも、彼は最も本物の6番に近い性質を持ったフットボーラーであり、チームに完璧な均衡を与えてくれます。この日曜日の試合で彼を先発から送り出すべきか、それとも他の選択肢を取るべきか、現時点でも完全な決断を下すことはできていません。しかし、このような素晴らしい贅沢な選択肢をベンチに抱えられること自体、監督としては非常にポジティブなことだと感じています。私の中に迷いや悩みがあることは、決して悪いことではありません。人間が考えることをやめ、好奇心を失い、自身の判断に対して疑問や深い思索を行わなくなったとき、その瞬間こそが、私にとって指導者として本当に危機感を持ち、自分を疑わなければならない時だと強く思っているからです』
新鋭マシアがアトレティコ戦という大舞台でどのような役割を果たすのか、ビジャレアルの中盤における新たな心臓の誕生に大きな期待が集まっています。(via Estadio Deportivo)
新守護神ルイス・ジュニオールへの厚い擁護と信頼、グラーチとの共存関係
前節のレーシング戦で、やや不安定なパフォーマンスやいくつかのミスを指摘された新加入のブラジル人ゴールキーパー、ルイス・ジュニオールですが、イニゴ・ペレス監督は彼の信頼を揺るがすことは一切なく、公の場で強力な盾となって選手を完全に擁護しました。
ミスというフットボールの不可避な側面と、経験豊かなペーテル・グラーチとの競争について、監督は次のように温かい支持を寄せています。
『それはフアン・フォイスであれ、ルイス・ジュニオールであれ、あるいは他の誰であれ、ビジャレアルのすべての選手に共通することです。もし仮にピッチ上でミスを犯してしまったとしても、選手自身が何が起こり、どのようにしてそれを解決すべきかをしっかりと理解して向き合うことが何よりも大切であり、それ以上のミスそのものは、フットボールというエキサイティングなゲームの一部として私は喜んで受け入れます。私は現在のルイス・ジュニオールの取り組みに非常に満足していますし、ペーテル・グラーチという偉大なキーパーがもたらす競争関係、彼らが持つ経験やヒエラルキー、そしてピッチ外でお互いを完璧に補完し合っているあの関係性に対しても、大きな手応えと満足感を感じています』
監督からの確固たる信頼のもと、ジュニオールは今後の大一番でもゴールマウスに君臨し、素晴らしいセーブでチームの最後方を支えることが期待されています。(via Estadio Deportivo)
サンティアゴ・モウリーニョの右サイドバック適応、固定観念の打破
ディフェンダーのサンティアゴ・モウリーニョは、チームのディフェンスラインにおいて右サイドバックとしての新しい適性を見出されており、その卓越したフィジカル能力が新しい戦術の武器となりつつあります。
ペレス監督は、特定の選手に不必要な役割の制限をかけることを嫌い、モウリーニョの能力を大きく引き出す構えを見せています。
『彼は並外れたフィジカル能力の持ち主であり、非常に情熱的でアグレッシブなプレースタイルを持っています。さらに、ポジションチェンジを難なくこなす高さがあり、強靭な脚力とボールコントロールにおける高い技術をすべて兼ね備えています。フットボールの世界においては、特定の選手に対して特定のポジションを固定化するようなラベルが貼られがちですが、そうした不必要な固定概念は一刻も早く取り除き、彼の多才な能力を右サイドバックという重要な位置で最大限に解放したいと思っています』
このポテンシャルの宝庫であるディフェンダーが、右サイドでダイナミックに躍動する姿は、アトレティコにとっても大きな脅威になるはずです。(via Estadio Deportivo)
ウィリー・カムブワラの去就問題が急転直下、コモ電撃介入で複雑化
今夏の移籍ウィンドウも大詰めを迎える中、21歳のフランス人センターバック、ウィリー・カムブワラの去就が大きな局面を迎えています。
当初、出場機会を求めるカムブワラは、同じラ・リーガのオサスナへの期限付き移籍が極めて濃厚とされ、合意寸前にまで達していました。しかし、そこへセスク・ファブレガス監督が指揮を執り、今夏非常に野心的なマーケットを展開しているイタリアのコモ1907が急転直下で強硬に介入。経済力の高さを活かし、単なるレンタルに留まらない買い取りを含めた全く異なる取引フォーマットをビジャレアルに提示したことで、すべての交渉シナリオが複雑化し、選手本人も決断を保留して熟考に入る事態となっています。
カムブワラは昨シーズンに筋肉の深刻なケガに悩まされたこともあり、今季はまず確実なプレー時間を求めていますが、現在のビジャレアル守備陣での厳しい競争も自覚しています。
ペレス監督は、カムブワラへの個人的な深い情熱と、彼の未来への配慮について次のように語りました。
『彼は本当に愛らしく、多くの人に好かれる素晴らしい青年です。チームに加わってまだわずか数週間しか経っていませんが、私は個人的にすでに彼に対してとても強い愛情を抱いています。もし彼自身が、そしてクラブの全体的なビジョンが、ピッチ上で多くの出場時間を確保して自分自身の価値と計り知れないポテンシャルを証明するために、今夏の放出が最良の選択肢であると信じるならば、私は彼の決断を心から支持し、後押しをするつもりです』
もしカムブワラが実際にクラブを去る場合、ビジャレアルは市場の残り数日で新たなディフェンダーの獲得に急ぎ動かねばならず、市場の終盤にドミノ移植のような連鎖を巻き起こす可能性があります。(via SPORT)
カナダ代表MFネイサン・サリバ獲得へ向け緊迫の交渉、2000万ユーロの壁
ビジャレアルの強化部が、現在の中盤に続く5番目のピースとして、最優先で熱い視線を注いでいるのが、ベルギーの強豪アンデルレヒトに所属する22歳のカナダ代表MFネイサン・サリバです。
サリバは、今夏のコパ・アメリカでもその卓越したクオリティを国際舞台で実証し、瞬く間に評価を高めました。ビジャレアルが求める、若さ、即座に発揮できる実力、将来の巨額の転売価値という基準に完璧に合致するプロファイルです。
選手自身もラ・セラミカでのプロジェクトに強い興味を抱いており、移籍には非常に前向きです。しかし、アンデルレヒトとは2029年までの契約が残っており、ベルギー側はおよそ2000万ユーロに及ぶ多額の提示がない限り、チームの心臓である彼を放出することはないと非常に頑なな立場を維持。現在も両クラブの交渉条件には大きな隔たりがあり、合意の完了までには時間がかかりそうな状況です。クラブは他の補強候補も視野に入れつつ、ギリギリまでサリバ獲得への道筋を模索しています。(via SPORT)
契約満了のトーマス・パーティがサウジアラビア移籍決定
今夏のマーケットでビジャレアルとの契約が満了し、去就が注目されていた33歳のガーナ代表ミッドフィルダー、トーマス・パーティの新天地が、サウジアラビアのアル・シャバブに正式決定しました。契約期間は2027年6月までとなります。
昨シーズンのパーティは、公式戦32試合に出場したものの、シーズンを通じて複数の筋肉系のケガやピッチ外の様々なトラブルに見舞われ、出場パフォーマンスが尻すぼみになる厳しい時間を過ごしました。フリーとなった彼は、最終的に中東からの高額なオファーを受け入れる決断を下し、新たな冒険へと出発します。
ペレス監督は移籍市場の締めくくりに向けて、全体の方針について次のようにまとめています。
『移籍市場というものは、私たちのコントロールが及ばない、それ自身の独自のダイナミズムと力学で動いているものです。今の私たちにできることは、チームを助けてくれる素晴らしい新戦力を両手を広げて大いに歓迎し、一方で、さまざまな個人的な理由やフットボールの事情から他の場所を求め、ピッチに立って自分自身がフットボーラーであると実感したいと願うすべての選手を、全力でサポートして送り出すこと。それだけです』(via SPORT)
【本日の総括】
ビジャレアルCFは、開幕レーシング戦での2-2の反省点であるゴール前での消極性を徹底的に分析し、次節アトレティコ・マドリード戦に向けて攻守両面での強烈なアグレッシブさを示すための準備を進めています。イニゴ・ペレス監督のもと、カンテラの至宝カルロス・マシアの先発起用の是非や、新守護神ルイス・ジュニオールへの揺るぎない信頼など、ポジティブな再調整が進んでいます。移籍市場では、ウィリー・カムブワラのコモ移籍を巡る複雑な駆け引きや、アンデルレヒトの中盤の要ネイサン・サリバ獲得交渉の難航、そしてトーマス・パーティのサウジ移籍決定など、締め切り直前の緊迫したドラマが繰り広げられており、チームの最終的な陣容がどのように完成するのかに注目が集まっています。
