セウタ戦の敗北と国境を巡る黙祷

マラガCFは、ADセウタとの親善試合「第12回フェリア・シウダ・デ・セウタ・トロフィー」に臨み、1-2で敗北を喫しました。

この試合は、モロッコ国境からの移民大量流入の発生に伴い、街が一時的な緊迫状態に包まれた後に開催された、セウタ市における最初の大きなスポーツイベントとなりました。試合の開始前には、この深刻な移民危機の最中にセウタの海岸を泳いで渡ろうとし、命を落とした犠牲者たちへの追悼として、スタジアムに集まった2,723人の観客と共に1分間の黙祷が捧げられました。これに先立ち、市内のスポーツ施設は一時閉鎖され、8月5日に予定されていた歴史ある第82回「Travesía a Nado(水泳横断大会)」も中止されるなど、地域社会には独特の緊張感が漂っていました。

マラガは、前日にマルベージャ・フットボール・センターで行われたアル・アラビ(ドーハ)戦で4-2の勝利を収めてから、わずか24時間未満という極めて過酷な強行日程でこの試合に挑んでいました。そのため、ファンフラン・フネス監督は、前日のスタメンから先発メンバー全員を入れ替える完全なターンオーバーを決断しました。

試合はマラガがボールの主導権を握る形でスタートしたものの、攻撃の深みを欠き、セウタの組織的な守備をこじ開けることができません。自陣で構えてカウンターを狙うセウタは35分、セットプレーのチャンスを活かします。コーナーキックからの正確なクロスを、中央で待ち構えたセウタのセンターバック、カルロス・エルナンデスがヘディングシュート。これがマラガのサイドバック、ホセ・サリナスの体に当たって不運にもオウンゴールとなり、セウタが先制に成功しました。

しかし、マラガもすぐさま意地を見せます。失点からわずか4分後の39分、ペナルティエリア手前の好位置でフリーキックを獲得すると、ハイタム・アバイダがこれを直接ゴールネットへ突き刺し、鮮やかに同点に追いつきました。

それでも、前半の終了間際に再び守備の隙を突かれます。エリア内でセウタの連続シュートを浴び、2度のシュートブロックによるこぼれ球をクキ・ザラサールに押し込まれ、1-2と勝ち越しを許してハーフタイムを迎えました。

後半、フネス監督はアレックス・パストールをはじめ、多くの交代選手(ラファ・ロドリゲス、ハウレギ、オトゥ、ラモン、ラルビア、ホアキン、ニーニョ、ラフィタ、アリアサ、プーガ、レシオ)を次々とピッチに送り込み、打開を図りました。しかし、後半55分にはセウタのオマル・サディクに決定的なシュートを放たれるなど、GKカルロス・ロペスのファインセーブに助けられる展開が続きます。マラガも64分にオトゥがヘディングでゴールを狙うもクロスバーを越え、終盤の反撃も実らず、1-2のまま敗北を喫しました。 (via Estadio Deportivo)

アレックス・パストール 348日ぶりの奇跡的な実戦復帰

敗戦を喫したセウタ戦でしたが、マラガのサポーターにとってこれ以上ない素晴らしいニュースが届きました。カタルーニャ出身のセンターバック、アレックス・パストールが、実に348日(ほぼ1年)ぶりにピッチへと帰ってきたのです。

パストールを襲った悲劇は、昨年の8月27日に遡ります。シーズン開幕直後の第2節を終えた平日の練習中、彼は右膝にフットボール選手にとって最悪とも言える重傷、いわゆる「三管(トライアド:前十字靭帯、内側側副靭帯、内側半月板の完全断裂)」を負いました。この大怪我により、彼はシーズンが本格的に始まる前にすべての時間を治療とリハビリに費やすことが確定し、昨季は1試合も出場することなく終わりを告げました。

過酷なリハビリを乗り越え、今年7月13日にようやく全体練習へと合流。プリメーラへの再挑戦に向けて準備を進めていましたが、これまでのプレシーズンマッチでは召集すら見送られ、前日のアル・アラビ戦でもベンチを温め続けていました。

そして、このセウタ戦の後半開始と同時に、満を持してフェルナンド・カレロとセンターバックのコンビを組む形で投入されました。直後にカレロが負傷退場するアクシデントに見舞われたものの、パストールは82分に退くまで36分間、必死にプレーし続けました。

試合中には、かつての彼を彷彿とさせる見事なインターセプトや、後方から攻撃を組み立てる正確なロングフィードを披露し、その高いビルドアップ能力を示しました。一方で、久しぶりの実戦ということもあり、パスがずれるシーンや、裏への対応で走力の遅れが目立つなど、試合勘を取り戻すまでの課題も見受けられました。

しかし、これはほぼ1年間プレーしていなかった選手にとって当然払うべき代償であり、首脳陣もここからの段階的なステップアップを期待しています。マラガのプリメーラ開幕ロードは、アトレティコ・マドリード、デポルティボ・ラ・コルーニャ、レアル・マドリードと強豪との対戦が続く過酷なスケジュールであり、ぶっつけ本番での即戦力起用にはリスクも伴いますが、薄いセンターバック陣の選手層を考慮すると、彼の復帰自体がクラブにとって今夏最大の補強となります。 (via SPORT)

ジュレン・ロベテの不透明な去就を巡る争奪戦

2024年に加入し、2027年までの契約を残しているウイング、ジュレン・ロベテの今夏の去就を巡り、周囲が慌ただしくなっています。ロベテの将来については未だ具体的な決定が下されておらず、この不透明な状況を察知したLALIGA Hypermotion(2部)の複数のクラブ(アンドラ、アルバセテ、レアル・オビエド)が、彼の獲得に向けて一斉に関心を示し始めています。

その中でも、FCアンドラが獲得において最も有利な立場にいると囁かれています。アンドラは今夏、マジョルカへ復帰することになったジョセップ・セルダの後釜となる実力派ウイングを強く求めており、ロベテ自身が過去にアンドラでのプレー経験を持っていることから、クラブのスタイルや街に馴染む時間がかからず、交渉が最もスムーズに進むと見られています。

一方で、レアル・オビエドも緊急の補強としてロベテを熱心にリストアップしています。オビエドはハッサンの退団が現実味を帯びており、さらに新戦力であるイリアス・チャイラが肩を脱臼して10月か11月までピッチに戻れないという緊急事態に陥っているため、即戦力となる左ウイングの確保を急いでいます。

フネス監督が新シーズンの構想において彼をどのように評価しているのか、あるいはクラブのスポーツディレクターを務めるローレン・フアロスが他クラブからのオファーを正式に受け入れるのか、その最終決定は8月中の市場の動きに委ねられています。 (via ElDesmarque)

ファンフラン・フネス監督の理想イレブンと戦術ロードマップ

LALIGA EA Sportsへの輝かしい復帰を果たすマラガCFは、8月19日水曜日の21:00から、アウェイのリヤド・エア・メトロポリターノでアトレティコ・マドリードという極めてタフな開幕戦を迎えます。この挑戦に向け、フネス監督は昇格を果たした昨季の絶対的な主力を軸とした「継続性」を最優先にする4-3-3のフォーマットを頭の中に構築しています。

ゴールマウスに君臨するのは、昨季の昇格の絶対的な立役者であり、チームの偉大なるリーダーでもあるアルフォンソ・エレーロ。彼の存在は1部の舞台でも不可欠です。

ディフェンスラインは、昨季の主力であったホキン・ガビロンド、ビクトル・ガルシア、そしてハビ・モンテーロが退団したため、今夏最大の再編成を余儀なくされました。右サイドバックにはカルロス・プーガが入り、エスパニョールから新たに期限付き移籍で加わったホセ・サリナスが左サイドバックを務めますが、ここはカンテラ出身のラフィタと激しいレギュラー争いとなる予定です。中央のセンターバックはエイナル・ガリレアと、エスパニョールからフリーで加入した経験豊富なフェルナンド・カレロがファーストチョイスとなります。しかし、DFラインの層は依然として薄く、クラブはセルタのカルロス・ドミンゲスや、現在フリーエージェントとなっている元ヘタフェのディエゴ・リコといった実力者の獲得に向けてリストアップを続けています。

中盤の3枚は、若き才能であるイザン・メリノがアンカー(ピボーテ)のポジションを任され、その脇をダニ・ロレンソと、セルタからローンで加入したカルロス・ドトールが固める構成が基本となります。中盤のバックアップにはラモン・エンリケスが控えていますが、競争力をさらに高めるため、クラブはヘタフェのイヴァン・ネユーの獲得に向けて具体的な調査を開始しています。

最前線の3トップは、右ウイングにチームの最大のスター候補であり残留への鍵を握るダビド・ラルビアが入り、左ウイングのポジションを巡ってはホアキン・ムニョスと、レガネスから期限付き移籍で加わったフアン・クルスが激しいライバル関係を築いています。そして、大黒柱となるワントップ(センターフォワード)にはカルロス・ルイス・「チュペテ」が指名され、1部という過酷な舞台でゴールを量産するという大いなるミッションを背負うことになります。 (via ElDesmarque)

【本日の総括】

1部復帰を果たすマラガCFは、強行日程の中で行われたセウタ戦での敗北から多くの戦術的教訓を得ました。守備陣の薄さが懸念される一方で、約1年ぶりに大怪我から帰ってきたパストールの奇跡的な復帰はチームにとってこの上ない好材料です。開幕に向けた新戦力の融合と、去就の不透明なロベテの処遇決定がこれからの鍵を握ります。