セウタ国境衝突:マルラスカ内務大臣が捜査報告書の共有禁止をめぐり女性裁判官を告発、司法総評議会は裁判官を全面支持

モロッコとの国境線に接するセウタで、わずか1ヶ月前に数千人の移民が押し寄せて大混乱となった深刻な移民危機。その裏で、スペイン政府の閣僚と司法の間で、信じがたい対立の火花が散っています。

フェルナンド・グランデ=マルラスカ内務大臣は、国家管轄裁判所のマリア・タルドン裁判官が、捜査にあたった警察官らに対し「セウタ国境事件に関する内部調査報告書」を内務省および政府閣僚に共有することを全面的に禁じた措置を不服とし、司法総評議会(CGPJ)のイサベル・ペレリョ会長に向けて異例の告発文書を送付しました。マルラスカ内相は、事態の重大性を鑑み、行政の最高責任者である政治家や治安組織のトップが事件を正確に把握し、迅速な意思決定を行うためには、司法と情報を速やかに共有することが不可欠であると主張しました。

しかし、CGPJのペレリョ会長は、マルラスカ内相の置かれた危機の深刻さに一定の理解を示しつつも、以下のようにタルドン裁判官の判断と捜査の独立性が完全に法に則っており、司法のプロセスは守られるべきであるとして、女性裁判官の対応を全面的に支持し、政府からの政治的介入を跳ね除けました。

この対立の発端となった警察の極秘報告書は、その後大手メディア「エル・エスパニョール」紙にリークされ、その衝撃の内容が白日の下に晒されました。報告書には、7月30日に発生したセウタ国境の突破事件において、モロッコ側の国境警察当局が組織的に事件に関与、または黙認していた可能性が極めて高いという、外交問題に発展しかねない重大な見解が記載されていたのです。

マルラスカ内相は水曜日の深夜にリーク記事を読んで初めて事実を知り、驚愕して警察庁長官に『なぜこのような極めて重要な情報が、内務省や国家安全保障会議に事前に一切報告されなかったのか』と怒りの説明請求を行いました。その後、タルドン裁判官は水曜日になってようやく報告書の共有を正式に許可したものの、内相は『最初の共有禁止措置そのものが、有事の危機管理を致命的に妨害した』として、司法への怒りを収めていません。 (via MARCA)

スペイン労働法改正:育児での休職期間が最大3年、配偶者や家族の介護では最大2年がBOE(官報)で公式に発表

スペインのすべての労働者にとって極めて重要なワークライフバランスに関する法改正が、公式政府官報(BOE)に掲載され、正式に施行されました。

今回の改正により、育児や介護による「休職(excedencia)」の権利が大幅に整理され、強化されました。具体的には、労働者は子供一人あたり最大3年間の育児休業を取得する権利が保障されます。これは実子の誕生時だけでなく、養子縁組、あるいは里親制度(一時的・永久的な里子)の決定があった時点からカウントが開始されます。

さらに、配偶者、事実婚のパートナー、あるいは自身やパートナーの2親等以内の家族(事故、病気、高齢、障害などで自立した生活が送れず、収入のない親族)の介護を行う場合についても、新たに最大2年間の休業が法律で認められます。

ただし、この期間は無給休職であり、企業から給与は支払われません。その代わり、この休職期間は社内での「勤続年数」として加算され、社会保障(年金など)の計算においても、休職期間の一部が保険料支払い済み期間(掛け金納付)として扱われる大きなメリットがあります。

復職の保証に関しても強化されており、休職の最初の1年間については、以前と全く同じ役職・ポストへの復帰が法律で100%保証されます。1年を超えた場合でも、同一の職務グループ、あるいは同等のカテゴリーへの復帰枠が確保されます。 (via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

本日もお届けしたピッチ外ニュースは、スター選手たちの知られざる人間味あふれるドラマ、そして現代フットボール界が直面する様々な課題や歪みを浮き彫りにするものばかりでした。ジョレンテやヒメネスが下した重大な決意、アズヌが引き起こした笑い、そしてプレミア元主審やウェストハムサポーターの叫びは、すべてピッチの外にあるリアルなフットボールの姿です。ピッチ内だけでは決して分からない、クラブの裏側に潜むストーリーを今後も徹底的に追っていきます。