新合流と暗雲:新星フォファナが初の全体練習へ!しかしバルガスに膝の負傷トラブル発生
移籍市場が閉幕し、日常を取り戻したセビージャFCのファーストチームは、日曜日に控えるRCDエスパニョール戦に向けて、本拠地エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアンで木曜朝のトレーニングを行いました。⚽️
今回のトレーニングでは、大きなポジティブ要素とネガティブ要素が1つずつ発生しています。
まず明るいニュースは、移籍市場の締め切り間際にACミランからの期限付き移籍で電撃加入したフランス人MFユスフ・フォファナが、チームに完全に合流したことです。水曜日の午後にプライベートジェットでセビージャに到着したフォファナは、その日のうちにメディカルチェックを通過し、契約などの手続きを完了。そして木曜日の朝にはさっそくスパイクを履いてピッチに立ち、新しいチームメイトたちと共に初めての全体練習に臨みました。ルイス・ガルシア・プラサ監督は彼のコンディションを見極めた上で、日曜日の遠征メンバーに加えるかどうかを決断することになります。🇫🇷
一方で懸念されるのが、チームの主力を担うスイス代表MFルベン・バルガスの状態です。バルガスは水曜日の練習中に膝に違和感を覚え、木曜日の全体練習を欠席して個別調整を余儀なくされました。金曜日の練習で復帰できるかどうかが焦点となりますが、エスパニョール戦への出場には暗雲が漂っています。🏥
さらに、移籍市場が閉幕したにもかかわらず放出が実現しなかったDFファビオ・カルドーゾは、依然として全体練習には加わらず、個人で別メニュー調整を続けています。クラブ側は契約解除を完全に否定しており、まだ移籍市場が開いているポルトガル(土曜深夜まで)、トルコ(金曜まで)、サウジアラビア(日曜深夜まで)といった他国クラブへの放出を引き続き目指しています。
なお、チームは金曜日の午前10時から練習を行い、午前11時30分からはルイス・ガルシア・プラサ監督の試合前記者会見が予定されています。(via MARCA)
レジェンドの引き際:カンテラ育ちのDFアントニオ・ルナが35歳で引退発表、古巣への深い愛情をユーモアに包む
セビージャFCの下部組織(カンテラ)が生んだ名サイドバック、アントニオ・ルナが35歳で現役を引退することを表明しました。😢
ルナは自身のインスタグラムに、一般的なプロ選手とは一線を画す非常にユニークな投稿を行い、ファンを驚かせています。投稿のロケーションをあえてセビージャの「自動車解体場」に設定し、移籍記者で有名なファブリツィオ・ロマーノの決め台詞をもじって『移籍情報、HERE WE GO!アントニオ・ルナは、クソ喰らえの地へ直行。ここまでやってきたぞ。この旅の途中、海賊やネズミ、偽善者たちに出くわすこともあったが、どのスタジアムやチームでも一緒に戦えた素晴らしい仲間たちの存在が圧倒的に勝利を収めている。ずっと心に残る大切な同僚やスタッフ、友人たちだ』という冗談交じりの言葉で引退を発表しました。
さらに、メッシと競り合っている写真を投稿の先頭に選び、『当然、最初の写真は史上最高の選手とのツーショットだ。だって、彼とは154回も戦ったけれど、僕の名前なんて絶対に覚えていなかっただろうからね。でもそんなのどうでもいい、なんて幸運なことだったんだ』とユーモアを交えて振り返っています。📸
一方で、古巣セビージャへの愛情は誰よりも深く、クラブの将来を案じて『私たちの家であり、人生のすべてだったシスネロス・パラシオスと、そこで働く人々を心から大切に扱ってほしい』と強く訴えました。
また、自身のカンテラ時代を支えてくれた恩師たちへの感謝も非常に熱く語っています。カデット(U-16相当)時代に自分の適性を見抜いて左サイドバックへ転向させてくれたマリアーノ・プリードについて『左サイドバックへコンバートすることで私の未来を決定づけてくれた』と称え、自分が溺れかけて挫折しそうになっていたときに『手を差し伸べて引き上げてくれた』と振り返るラモン・テハダ、そしてプロ経験が全くない自分を『ファーストチームへ送り込む勇気を持ってくれた』と感謝するアントニオ・アルバレスの3名に対し、特別な謝意を示しています。🤝
ルナは2009-10シーズンのリーグ最終節アルメリア戦で、チャンピオンズリーグ出場権がかかった極限状態の中でデビューを飾り、そのわずか2日後にはコパ・デル・レイ決勝のアトレティコ・マドリード戦で背番号16を身にまとってプレーし、見事に優勝を勝ち取るという、まるで映画のようなキャリアのスタートを切りました。
セビージャで29試合に出場した後は、アストン・ヴィラ、エラス・ヴェローナ、スペツィア、エイバル、レバンテ、ラージョ、ジローナ、カルタヘナ、そして海外のギリシャやルーマニアのクラブなどを渡り歩き、最終的にアンテケラでキャリアの幕を閉じた。引退メッセージの最後には『これからは全てのフェリアに僕を誘ってくれ。絶対に皆勤賞で行くからね』と、地元セビージャを愛する彼らしいお茶目な言葉で締めくくっています。(via ElDesmarque)
専門家の鋭いメス:元SD補佐が今夏市場を徹底解剖、若返りへの賛辞と前線プロフィールの重複を指摘
今夏の移籍市場が終わり、セビージャFCのフロントワークに対して様々な意見が飛び交う中、2000年から2006年までセビージャのスポーツディレクター(SD)補佐を務め、現在はアメリカ・FCブラウンズビルの会長であるアントニオ・フェルナンデスが、今夏の動きをプロの視点から徹底的に分析しています。🧐
フェルナンデスは、今夏のセビージャの移籍市場について『当時の置かれた文脈や状況を考慮に入れれば、近年のセビージャにとって最高の市場だったと言えるかもしれない』と大絶賛しました。
その背景として、現在のクラブはリーグで最も低いレベルのサラリーキャップ制限に直面しており、選手登録を行う前に必ず売却益を出さなければならないという非常に過酷な条件の中にあったことを強調しています。その制約下で、11人の加入と10人の放出(契約満了による退団7人を含む計16人の人員整理)を行い、実に約3000万ユーロの総年俸を削減。全員の選手登録を難なくクリアした手腕を高く評価しました。📉
さらに、新戦力の補強方針についても、ルイス・ガルシア・プラサ監督が標榜する高強度のハイプレス戦術に適した「若く、走れて、闘える選手」を徹底して集めたとし、『ネームバリューではなく、明確な戦術コンセプトに基づいて獲得している』と称賛しました。
しかし、フェルナンデスは戦術的な視点から、唯一の懸念材料として「前線の構成」に潜むアンバランスさを指摘しています。
すでにチームにフィットしているロビー・ウレは典型的なボックス内でのターゲットマン(9番タイプ)ですが、今夏に獲得した若手FWルーカス・スタッシンも全く同じプレースタイルを持っています。フェルナンデスは『4-4-2のシステムを主軸とするならば、監督が必要としていたのはスペースに飛び出し、ライン間でリンクマンとなれる機動性に優れたセカンドトップだったはずだ』と分析。今回は戦術的な完璧な合致よりも、低コストでの買い取りオプション付きレンタルという市場の絶好の機会を優先したのではないかと見ている。⚠️
また、カンテラ出身のDFオソを1000万ユーロ(さらに将来の売却益の10%を保持)でストラスブールに売却した件についても言及。契約が残り10ヶ月で更新を拒否されたため、この売却自体は『唯一正当化できる理にかなった決断』としながらも、フアンル・サンチェスのボーンマス移籍(1100万ユーロ+変数200万ユーロ)が純利益としてサラリーキャップを大幅に広げたのに対し、オソの売却はリーグ規定の計算上、約200万ユーロしかサラリーキャップの猶予を生み出さなかったというカラクリを説明しました。これが、監督とフロントの間の意見の不一致や、サポーターの不満につながった要因であるとしています。(via SPORT)
世界へ散るカンテラの血:フアンルやオソの活躍の影に、世界27カ国53人の下部組織出身者たちの闘いあり
クラブの深刻な財政難に伴い、現在のセビージャFCではカンテラ(下部組織)の重みがかつてないほど増しています。キケ・サラス、イサック・ロメロ、カルモナ、カストリン、マヌ・ブエノ、そしてミゲル・シエラといった才能たちがトップチームの主力として定着しています。✨
しかし、セビージャの育成組織が育んだ才能たちは、今やセビージャの地を離れ、世界中でクラブの財政的な救世主や独自のフットボールキャリアとして輝きを放っています。
今夏、フアンル・サンチェスがボーンマスへ、オソがストラスブールへ、さらにカルロス・アルバレスがメキシコのクラブ・アメリカへと移籍し、クラブに巨額の資金をもたらしました。これらは氷山の一角に過ぎず、調査によると、セビージャ・アトレティコ(Bチーム)などの育成組織を通過した選手たちが、現在世界27カ国、実に53名も海外リーグでプレーしていることが判明しました。🗺️
彼らの行き先は多岐にわたり、最も多くの元セビージャのカンテラーノを受け入れているのはポルトガルで、計11名がプレーしています。今夏コルドバから2部のトレンセに移籍したフアン・マリア・アルセドは、『ここに加わることができて本当に誇りに思う。最高のモチベーションを持ってこの挑戦に向き合い、チームの成功のために死力を尽くすつもりだ』と新天地への決意を語っています。また、彼と同じトレンセにはセビージャでトップデビュー経験のあるハビ・バスケスやムサ・ドラメーが所属し、さらに2部レイリアではフアン・ムニョスやレオ・マスカローがプレーしています。🇵🇹
アジアの地にもセビージャの血が流れており、日本にはJリーグのガンバ大阪へ移籍したフアンペ・ヒメネスが在籍しています。フアンペは日本上陸の際、『チームの試合をいくつか見て、その素晴らしいプレークオリティに本当に衝撃を受けた。守備でも攻撃でも大きく貢献したいし、チームがゴールを決めるためのあらゆる手助けをしたい。非常に刺激的な挑戦で、ここに来られて幸せだ』と熱く語っています。また、オーストラリアでは指宿洋史がウェスタン・シドニーで5シーズン目を迎え、インドではジョージア代表のギオルギ・アブールジャニアがオディシャFCに加入しています。🇯🇵
その他、アメリカの大学サッカー界(ブライアント・ブルドッグス)で活躍する名手パコ・ガジェゴの孫パコ・フェルナンデスや、元Bチーム主将のカピ、さらにはフィンランドに戻って36歳になってもゴールを量産しているテーム・プッキ(HJKヘルシンキ)など、セビージャの下部組織が排出した才能たちは世界各地でそれぞれの夢を追い続けています。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
移籍市場の喧騒を終え、新戦力フォファナの合流という明るい話題がある一方で、主軸バルガスの膝の負傷という不安が重なったセビージャ。古巣カンテラを大切にするよう言い残し去るレジェンドたちの想いや、世界各地で戦う53名の教え子たちの存在は、現在の厳しい財政難を戦うクラブにとって、大きな誇りと未来への道標となっています。
