ダニ・ブデスカと2031年までの長期契約を締結

ビジャレアルは、カンテラが生んだ最も将来を期待されている右サイドバックの至宝、ダニ・ブデスカとの契約を2031年6月まで正式に延長しました。元々の契約は2027年6月までとなっていましたが、今回の4年間の契約延長により、クラブは近年の移籍市場で生じていた若き才能の流出リスクを完全に排除することに成功しました。この夏、彼の移籍話は非常に活発であり、オサスナ、バレンシア、ラシン・サンタンデール、コルドバ、さらにはスペイン2部リーグや海外の複数のクラブが獲得に関心を示していました。11歳でビジャレアルの育成組織(Miralcamp)に加入したブデスカは、順調にステップを駆け上がり、昨季はビジャレアルBの主力として Primera Federación(スペイン3部リーグ)で3000分以上の出場時間、36試合先発を記録しました。さらにチャンピオンズリーグのバイヤー・レバークーゼン戦でトップチームデビューも飾っています。しかし、現在トップチームの右サイドバックには、アレックス・フリーマンやサンティ・モウリーニョといった実力者が控えており、今季の出場機会は非常に限定的であると見られています。そのため、さらなる経験と出場時間を積むためにレンタル移籍が最も有力視されています。移籍先としては、最高峰の環境である1部リーグでの武者修行(出場機会が減少するリスクを伴う)か、あるいはCeuta、Leganés、Las Palmas、Córdoba、Andorraといった2部(LaLiga Hypermotion)や3部リーグのクラブが関心を示しており、より多くの出場機会を確保できる環境を検討しています。ブデスカは非常に完成度の高い右サイドバックで、優れた身体能力、デュエルの強さ、高い攻撃への関与力、そしてスピードを活かした突破力を併せ持っています。スペインのSub-16、Sub-17、Sub-18、Sub-19の各アンダーカテゴリー代表にも選出されており、将来をしっかりと確保したクラブは、今後落ち着いて彼の最適な移籍先や育成プランを決定することができます。 (via Estadio Deportivo)

ロドリのバルセロナ移籍に伴う連帯貢献金の獲得

元所属選手であるロドリ・エルナンデスのマンチェスター・シティからバルセロナへの移籍が決定したことで、ビジャレアルと提携関係にあるCDロダは、合わせて150万ユーロという大きな臨時収入を得ることになりました。この取引は、バルセロナがシティに支払う固定移籍金6000万ユーロをベースにしており、FIFAの連帯貢献金制度が適用されたものです。この制度は、12歳から21歳までの育成期間に所属していたクラブに対して支払われるもので、ロドリはかつてアトレティコ・マドリードを退団したのち、2013/2014シーズンにCDロダのフベニールAに在籍していました。このため、Rodaには移籍金の0.5%にあたる30万ユーロが分配されます。その後、2014/2015シーズンから2017/2018シーズンまでの4シーズンをビジャレアルの育成組織、ビジャレアルB、そしてファーストチームで過ごしたため、ビジャレアルには2%にあたる120万ユーロが支払われます。この連帯貢献金は一括ではなく、バルセロナからシティへの分割支払いに応じて段階的にビジャレアルとRodaに支払われる仕組みとなっています。2024年のバロンドールに輝き、2026年ワールドカップでスペイン代表を優勝に導き最優秀選手に選ばれた世界的ミッドフィルダーの育成に大きく貢献した実力が、退団から数年経った今もなお、クラブに巨額の経済的メリットをもたらし続けています。 (via SPORT)

ラシン・サンタンデールとの開幕戦は2-2のドロー

イニゴ・ペレス新監督の公式戦初陣となったラ・リーガ開幕戦は、アウェイのエル・サルディネロで行われ、ラシン・サンタンデールと2-2で引き分ける劇的な結果となりました。14年ぶりに1部リーグに復帰したラシンのホームスタジアムは超満員のサポーターで膨れ上がり、クラブ賛歌を合唱する熱狂的な空気の中でキックオフされました。前半30分までに、ビジャレアルは非常に苦しい状況に追い込まれました。まずはコメサーニャがエリア内でサリナスに対して犯したとされる疑惑のファウルによりPKを献上し、アンドレス・マルティンに先制点を許します。さらにその直後、19歳の若きセルヒオ・マルティネスにエリア外からの強力な右足ボレーシュートを決められ、0-2と突き放されました。しかし前半終了直前のわずか1分間で、ビジャレアルは驚異的な勝負強さを見せました。まずはパプ・ゲイがエリア外から目の覚めるようなミドルシュートを突き刺して1点を返すと、そのすぐ後にニコラ・ペペが強烈なミドルシュートをネットに沈め、一気に2-2の同点へと追いつきました。後半、ラシンのアグレッシブなプレッシングとインテンシティに守備陣が防戦一方となり、ボール保持に苦労したため、イニゴ・ペレス監督は中盤以降にジェラール・モレノ、ブキャナン、マシアの3人を同時に投入しました。この交代によりフィジカルの強度と攻守のバランスを取り戻し、その後はチャンスを潰し合う形でタイムアップを迎えました。アウェイで貴重な勝ち点1を掴み取る好スタートとなりました。 (via Mundo Deportivo)

バルセロナが狙うアヨセ・ペレス獲得の動き

バルセロナが、前線の緊急補強ターゲットとしてビジャレアルのアヨセ・ペレスの獲得に本格的に動き出す可能性が出てきました。バルサは当初、アトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレス獲得を狙って1億ユーロ近い巨額オファーを提示しており、ジョアン・ラポルタ会長は『提示している1億ユーロのオファーには有効期限があり、今週末までしか待たない』と揺さぶりをかけていました。しかしアトレティコ側が交渉に一切応じない姿勢を貫いているため獲得は困難と判断し、ハンジ・フリック監督が以前から非常に高く評価しているアヨセ・ペレスを最優先の代替案(プランB)として設定しました。フリック監督は『現時点のスカッドではまだチームは完成しておらず、さらなる戦力補強が必要だ』としてクラブに新たなアタッカーの獲得を強く求めており、アヨセの獲得を熱望しています。アヨセはビジャレアルと2028年6月までの契約を結んでおり、契約解除金は約3000万ユーロに設定されています。ビジャレアル側は、開幕戦でも彼を先発起用したように今季プロジェクトの核として考えており、放出交渉に応じる意思はありません。しかしアヨセ自身は、バルセロナからの具体的なオファーがあれば、移籍を勝ち取るためにビジャレアル側に対して交渉を促すよう働きかける用意があるとされています。他の候補と比較しても、ルイス・スアレスは所属先が8000万ユーロの解除金を要求しており、ジョージ・ミカウタゼは今週末から解除金が7500万ユーロに上昇し、ヴィクトル・ギェケレシュはアーセナルとの困難な交渉が不可欠で市場価値の6500万ユーロを下回らないため、年俸約390万ユーロ強で契約解除金3000万ユーロのアヨセが、バルサにとって最も経済的かつ現実的に獲得可能な選択肢となっています。 (via Estadio Deportivo)

下部組織の最新動向とプレシーズンの歩み

ビジャレアルBは、リーグ開幕を10日後に控えた本日の20:00から、同じPrimera Federación(スペイン3部リーグ)のライバルであるナスティック・タラゴナと、プレシーズン最後から2番目のテストマッチをMini Estadiで行います。ダビド・アルベルダ監督率いるチームは、8月29日の19:15に予定されているRayo Majadahondaとの開幕戦に向け、戦術の最終調整やスタメンの選考を行う重要な一戦となります。この試合の大きな注目は、デポルティーボ・アラベスからレンタルで加入したばかりのナイジェリア人DFチュクウマ・エゼのデビューです。彼は圧倒的なフィジカルとデュエルの強さ、後方からのボールアウトプット(配球力)を持ち、アルベルダ監督のチームの守備を強化するピースとして大きな期待が寄せられています。また、Tercera Federación(スペイン4部リーグ)を戦うビジャレアルCチームも、本日の10:00からCiudad Deportiva PamesaにおいてCD Rodaとテストマッチを行い、新シーズンに向けた最終調整を行っています。 (via SPORT)

【本日の総括】

ビジャレアルは、期待の若手ダニ・ブデスカとの長期契約締結やロドリの移籍に伴う連帯貢献金150万ユーロの獲得など、クラブの根幹を支える育成システムの価値をピッチ外で大いに証明しました。新チームはアウェイでの開幕戦を2-2のドローで発進し、ペレス新監督のもとで確かな得点力を披露したものの、アヨセ・ペレスに対するバルセロナからの強い関心といった去就問題も浮上しており、市場が閉まる最後の瞬間まで戦力維持への挑戦が続きます。