開幕戦レーシング・サンタンデール戦での2-2ドローと見えてきた守備の課題

エル・サルディネロで行われたラ・リーガ開幕戦において、ビジャレアルはレーシング・サンタンデールと対戦し、2-2の引き分けに終わりました。この試合では2点のビハインドを背負う厳しい展開となりましたが、今夏に新加入したパプ・ゲイェとニコラ・ペペの活躍により見事に同点に追いつき、アウェイで貴重な勝ち点1を手にしました。しかし、全体を通したパフォーマンスには課題も多く指摘されています。特に自分たちのゴール前や相手ゴール前における決定力や強度(コンドゥンデンシア)が不足していたこと、そして守備ラインにおける不安定な対応が目立ち、守備の脆弱さを露呈する結果となりました。次なる難敵との戦いに向けて、大きな改善が必要とされています。(via Estadio Deportivo)

イニゴ・ペレス監督が選手たちに求める守備の意識改革とアトレティコ戦への警鐘

指揮官のイニゴ・ペレス監督は、開幕戦での守備の乱れを重く受け止めており、守備のインテンシティ向上を今週のトレーニングで徹底させました。監督は選手たちに対し、ピッチ全体でのアグレッシブさを大幅に高めること、引いて守ってしまったレーシング戦のような消極的な時間帯(パシビダ)を排除することを強く命じています。特に、今回対戦するアトレティコ・マドリードは、少しでもスペースや時間を与えると致命的なピンチを作り出してくる強力なアタッカーを擁しているため、一瞬の集中欠如(デスコネシオン)も許されないと警鐘を鳴らしました。アウェイの厳しい環境で戦い抜くため、前節からの大きなステップアップを求めています。(via MARCA / via Estadio Deportivo)

指揮官が明言したルイス・ジュニオールとフアン・フォイスへの変わらぬ絶対的信頼

前節のレーシング戦において、ミスや不安定なプレーから失点に関与したとして、一部の現地メディアやファンからやり玉に挙げられていたのが、新ゴールキーパーのルイス・ジュニオールとディフェンダーのフアン・フォイスでした。しかし、イニゴ・ペレス監督は、一度のミスだけで選手を評価しスタメンから外すようなペナルティを与える考えを否定。彼ら個々の高い実力とポテンシャルへの信頼を明言しており、チームとしての基本骨格を維持するためにも、アトレティコ戦で彼らを再び先発起用する方針を固めています。(via Estadio Deportivo)

アウェイでの強豪アトレティコ・マドリード戦の展望と先発メンバー予想

ビジャレアルは、日曜日(8月23日)の17:00に、強豪アトレティコ・マドリードとのアウェイゲームに臨みます。この一戦はDAZNを通じてテレビ生中継される予定です。

今回の試合に向けて、チームは自分たちの強みであるボールを保持する個性(ペルソナリダ・コン・バロン)を発揮しつつ、両ゴール前での強度を高めることで、今シーズン初の勝利を目指します。

一方で、メンバー構成にはいくつかの課題があります。まず、前節で退場処分を受けたアラサン・ディアッタが出場停止となるため起用できません。また、筋肉の過負荷(ソブレカルガ)を抱えている絶対的なエース、ジェラール・モレノの回復状況についても慎重に見守っている段階です。

ビジャレアルの先発メンバー予想は、ゴールキーパーにルイス・ジュニオール。ディフェンスラインは右からサンティ・モウリーニョ、フアン・フォイス、レナト・ヴェイガ、カルロス・ロメロ。中盤はパプ・ゲイェを軸に、カンテラーノのカルロス・マシア、そしてアルベルト・モレイロ。前線にはニコラ・ペペ、アヨセ・ペレス、ジョージズ・ミカウタゼの3人が並ぶ非常に攻撃的な構成が想定されています。(via Estadio Deportivo / via MARCA)

アトレティコ新加入ジュリアン・アルバレスの復帰と彼を取り巻くサポーターとの緊張関係

対戦相手であるアトレティコ・マドリードでは、今夏の移籍市場で最大の注目を集めたアルゼンチン代表FWジュリアン・アルバレスが、ビジャレアル戦の招集メンバー24名に復帰しました。

アルバレスはワールドカップ後のコンディション不足により開幕戦を欠場していましたが、ディエゴ・シメオネ監督は会見で『はい、ジュリアンは間違いなく招集メンバーに入ります』と明言。

しかし、彼を巡っては、バルセロナへの移籍希望を漏らしたことが発端で、一部の過激派サポーター(フレンテ・アトレティコ)との間に深刻な緊張が走っています。練習場周辺に「ジュリアン出ていけ」といったメッセージや、彼の背番号19に禁止マークを描いた横断幕が掲げられるなど、厳しい抗議活動が行われており、今回のスタジアムでの受け止め方が注目されています。

これに対し、シメオネ監督は『私たちのサポーターに対して、とても深い敬意を払っています』と語るにとどめました。また、クラブの最高責任者であるミゲル・アンヘル・ギル・マリンCEOも、彼の放出を一切否定し、以下のように彼を擁護してファンに理解を求めています。

『ジュリアンが持てるポテンシャルをすべて発揮できるように、私たちは彼を助け、これからも大切にケアしていきます。私たちはヨーロッパのトップクラブと競い合うために彼の力を必要としています。ここ数ヶ月の彼のプロキャリアにおいて、周囲に最適なアドバイザーが不在であったことを、私たちは十分に理解してあげるべきです』

なお、アルバレスはこの試合、ベンチからのスタートが予想されています。(via SPORT / via Mundo Deportivo / via MARCA)

元ビジャレアルのエースであるセルロートの欠場と対戦相手の離脱状況

ビジャレアルの守備陣にとって、今回のアトレティコ戦における最大の好材料は、昨シーズンまでビジャレアルに所属し、今夏にアトレティコへ移籍したノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロートの欠場です。セルロートは筋肉の負傷(ドレンシア・ムスクラール)のため土曜日の全体練習を欠席。これにより、開幕戦のマラガ戦や親善試合のマルセイユ戦に続き、3試合連続での欠場が確定しました。復帰には少なくともあと2週間を要する見込みです。

また、アトレティコ側では、コンディションが十分に整っていないクティ・ロメロが招集から外れたほか、マーク・プビルも先発から外れる見通しです。さらに、去就が注目されているトマ・レマルやオベド・バルガスといった選手たちも招集メンバーから完全に除外されています。

なお、アトレティコの先発メンバー予想としては、GKにオブラク、DFにマルコス・ジョレンテ、ハニェコ、ル・ノルマン、グリマルド。中盤にジュリアーノ・シメオネ、ヒュルマンド、コケ、パブロ・バリオス、ロドリゴ・メンドーサ。前線にはアデモラ・ルックマンが起用される見通しです。(via SPORT / via Mundo Deportivo / via Estadio Deportivo)

ビジャレアルBチームがプレシーズン最終戦でテルエルに0-2の完封勝利

ビジャレアルCF Bチーム(フィリアル)は、新シーズンの公式戦開幕に向けたプレシーズン最後の調整試合を行い、CDテルエルと敵地のエスタディオ・ピニージャで対戦。見事0-2の快勝を収めて夏を完璧な形で締めくくりました。

ダビド・アルベルダ監督率いるチームは、立ち上がりからボールを圧倒的に保持し、前半29分にアルバロ・アルカイデのアシストからパブロ・パスクアルが正確なクロスシュートを決めて先制。そのわずか7分後の36分には、フォファナの素晴らしいラストパスからアルバート・ガルシアが追加点を奪いました。

後半はアルベルダ監督が主力選手を休ませるためにメンバーを大幅に入れ替え、多くの選手にプレー時間を与えました。

先発メンバーはヤキフ・キナレイキン、ヤン・エンクエントラ、アルバロ・ガルシア、アルナウ・フォレス、エネコ・オルティス、セサル・ボナフェ、パブロ・パスクアル、アルバロ・アルカイデ、バリー、フォファナ、アルバート・ガルシア。

後半からはアレックス・ケベド、マンファ、ディアロ、バレン・ゴメス、アレックス・パロマーレス、ムーサ、ホセ、ニコ・サンチェス、バラトゥッチ、ファクンド、アイマンが次々に出場し、盤石のセカンドユニットとしての実力を証明しました。(via SPORT)

【本日の総括】

ビジャレアルCFは、開幕レーシング戦の2-2ドローで浮き彫りになった守備の不安定さを克服するため、イニゴ・ペレス監督のもとでアグレッシブさの向上に注力しています。批判を浴びたGKルイス・ジュニオールやDFフアン・フォイスへの信頼は変わらず、アウェイでの強豪アトレティコ・マドリード戦に向けて、メンバーの骨格を維持しながら勝点3を狙います。対戦相手アトレティコでは、元エースのセルロートが怪我で欠場する一方、移籍騒動でサポーターとの間に緊張が漂うジュリアン・アルバレスが招集入りし、大きな注目が集まる中での大一番となります。また、アルベルダ監督率いるビジャレアルBチームもプレシーズン最終戦を0-2の勝利で終え、最高の状態で新シーズンへ臨みます。