元セビージャのサミル・ナスリの警察拘束とサンパオリ監督の逸話

2020年に現役を引退し、現在はCanal+でスポーツコメンテーターを務める元セビージャのサミル・ナスリに、新たな司法トラブルが持ち上がっている。彼は麻薬密輸、資金洗浄、そして犯罪組織への関与の疑いで、パリの警察(BRIF)に約10時間拘束され尋問を受けた。

事件は、2021年から収監されているマルセイユの麻薬密売人カリム・ベレブと、資金洗浄の柱とされるオリヴィエ・サバという2人の主要人物に関連している。ナスリは10年前からイヴリー=シュル=セーヌにあるナイトクラブ「XS」の共同所有者となっており、その管理者として今回のマネーロンダリングのネットワークに関与した疑いがかけられている。尋問後、彼は釈放され法的措置は取られていないが、今後証人として法廷に出廷を求められる可能性がある。ナスリは過去にも、ドバイ在住と申告しながらパリで212回もの出前注文を行っていたことから居住実態が発覚し、550万ユーロの脱税疑惑で調査を受けた経歴がある。

この事件に関連して、彼がセビージャに在籍した16/17シーズンのエピソードも再び脚光を浴びている。当時監督を務めていたホルヘ・サンパオリはナスリを特別扱いしており、彼に対して『私たちのチームに来い。クラブに行ってもいいし、飲んでもいいし、何をしてもいい。俺がお前をクラブからカバーしてやる。週末のピッチで上手くやってくれればいいんだ。家族に会いに行きたいときは、俺が犬の世話をしてやる』と語っていたという。しかし、アメリカのクリニックで受けた静脈注射治療がUEFAのドーピング規定に抵触し、18ヶ月の出場停止処分を受けたことで、彼はサッカーへの熱意を完全に失ってしまったと後年告白している。(via Estadio Deportivo) (via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

プレシーズンが本格的にスタートし、新監督の下で戦術の浸透が進む一方で、フロントはアコル・アダムスのヴェネツィア移籍やタンギ・ニアンズのリール移籍など、高給選手や売却益が見込める選手の放出作業に奔走しています。また、ブライアン・サラゴサら新戦力のリストアップも並行して行われており、チームの財政健全化と新シーズンに向けた編成の立て直しが急ピッチで進められている状況です。スタジアム改修を巡る市と政党の対立など、ピッチ外でも大きな動きが続いています。