スポルティング・ヒホン
セルタのユースから18歳のMFダニ・ノヤ・グレラを完全移籍で獲得した。契約期間は2年間。彼はサンティアゴ出身で、まずはセグンダRFEF昇格を目標に掲げるオスカル・ロペス監督率いるリザーブチーム(スポルティング・アトレティコ)に加わり、クラブの中長期的なプロジェクトの重要なピースとして育成される。スポルティングがセルタの育成組織から選手を獲得するのは、ここ2年間で3人目となる。これまでに獲得したMFマヌ・ロドリゲスは30試合出場2ゴールという結果を残して2030年までの契約延長とトップチーム昇格を勝ち取り、FWミゲル・コンデもすでにトップチームデビューを果たし、来季の1部昇格プロジェクトで重要な役割を担う予定だ。一方で、元セルタ主将のケビン・バスケスは、2シーズンで40試合に出場した後に今夏での退団が決定した。(via SPORT)
攻撃陣の強化に向けては、昨季FCアンドラでレンタルプレーしていたジローナのジャスティン・ガルシアを最優先ターゲットに設定している。ジローナのキケ・アルバレス監督はプレシーズンで彼の状態を評価したい意向を持っているものの、スポーツディレクターのキケ・カルセルは人員整理の一環として放出を検討している。交渉はまだ初期段階であり、セグンダの他クラブとの争奪戦も予想されるため、スポルティングは代替案としてオスカル・ウレーニャもリストアップしている。また、人員整理においてはMFヘスス・ベルナルの契約解除に向けて代理人のモイセス・ガルシアと最終調整を行っている。(via SPORT)
CDミランデス
エルクレスのキャプテンを務めていた23歳の左ウインガー、ニコ・エスピノサの獲得を完了した。(via SPORT)
さらに中盤の強化として、スポルティング・ヒホンとの契約解除が迫るMFヘスス・ベルナルに対し、強い関心を示してプレッシャーをかけている。しかし、選手本人が古巣ラシン・フェロルへの復帰を最優先しているため、獲得競争は劣勢を強いられている。(via SPORT)
ラシン・フェロル
スポルティング・ヒホンを退団する見通しのMFヘスス・ベルナルと、3年契約を結ぶことで実質的な合意に達している。ミランデスからもオファーを受けているが、ベルナルにとってフェロルは自らがレジェンドとして愛された特別なクラブであり、街への愛着も深いため、復帰を優先する決断を下した。(via SPORT)
エルチェCF
昨季レンタルで加入していたFWラファ・ミルの買い取りオプション(契約解除条項)を行使せず、セビージャへ復帰させることを公式に発表した。彼はピッチ外で性的暴行などの罪で有罪判決(控訴中)を受けており、スポーツ面でも完全に構想外となっていた。(via ElDesmarque)
また、同じく昨季セビージャからレンタルで加入していた左サイドバックのアドリア・ペドロサについても、200万ユーロ強に設定されていた買い取りオプションの行使を見送った。ペドロサは昨季リーグ戦で32試合(先発9試合)に出場し、1392分のプレーで1ゴール2アシストを記録したが、チームへの適応度やパフォーマンス、そして移籍金と給与の負担額を総合的に評価した結果、完全移籍での獲得は妥当ではないと判断された。(via Estadio Deportivo)
デポルティーボ・ラ・コルーニャ
スポーツディレクターのフェルナンド・ソリアーノは、GKの競争力向上を狙い、アスレティック・クラブのフレン・アギレサバラの獲得に動いている。すでにアルバロ・フェルージョの優れたパフォーマンスやヘルマン・パレーニョの契約延長があるものの、さらなるレベルアップのために3人目の実力者を求めている。アスレティック側は当初1000万ユーロの固定移籍金を要求していたが、人員削減の必要性から姿勢を軟化させている。現在は、固定額を引き下げる代わりに、将来の売却益のパーセンテージやパフォーマンス連動型のインセンティブを含めるという2つの代替案が提示されており、資金に限界があるデポルティーボとの間で妥協点が模索されている。(via ElDesmarque)
ピッチ外の活動では、ア・コルーニャ アマチュアサッカー協会(AFAC)の年次夕食会において、クラブの育成組織ディレクターであるイスマエル・アリージャと、理事のカルロス・バジェスタが特別功労賞を受賞した。クラブの育成拠点であるアベゴンドを通じたグラスルーツスポーツへの長年の貢献や、収入が激減した困難な時期にも地元のアマチュアクラブに対して支援を惜しまなかった姿勢が、地域社会から高く評価された。(via SPORT)
【本日の総括】
本日はセグンダ・ディビシオン各クラブの来季を見据えた戦力整理と若手発掘の動きが目立った。スポルティング・ヒホンはセルタの育成システムから継続して才能を引き抜いており、自前のリザーブチームをベースにした中長期的な強化策を推し進めている。一方でエルチェは、高額な給与やピッチ外のトラブルを抱えるレンタル組の整理を断行し、財政と規律の健全化を図っている。デポルティーボ・ラ・コルーニャは、1部クラブのバックアッパーをターゲットに据え、限られた資金の中で巧みな交渉術を用いてスカッドの底上げを狙っており、各チームの戦略の違いが明確に表れた1日となった。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
スポルティング・ヒホンがセルタの育成組織から継続的に若手を獲得する手法は、トップチームの戦術的連続性を担保する上で非常に理にかなっています。リザーブチームを単なる受け皿ではなく、トップの戦術コンセプトを共有する育成拠点として機能させている点は注目に値します。一方で、エルチェがレンタル組の買い取りを見送った判断は、戦術的な適合性だけでなく、チームの規律やコストパフォーマンスをシビアに精査した結果でしょう。限られたリソースの中で、いかに戦術的なピースを揃え、かつチームの規律を維持するか。各クラブの編成における優先順位が、来季のピッチ上の立ち位置を左右することになります。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
各クラブが来季に向けた「身の丈」に合った再編を進めています。特に印象的なのは、デポルティーボ・ラ・コルーニャが育成組織への貢献で地域社会から評価を得ている点です。クラブの価値はピッチ上の結果だけでなく、地域との信頼関係という土台があってこそ。一方で、エルチェがピッチ外のトラブルを抱える選手との契約を断固として見送った姿勢は、クラブの規律とブランドイメージを守るための重要な決断です。目先の補強だけでなく、クラブとしての品格や地域との絆をどう維持していくか。その姿勢が、長期的なクラブの安定感に直結していくはずです。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の移籍市場において、各クラブの財政規律と交渉術が鮮明になっています。デポルティーボがアスレティックのGK獲得で固定費を抑えつつインセンティブを提示する手法は、資金が限られるセグンダのクラブにとって現実的な最適解です。また、ヘスス・ベルナルのケースのように、選手が金銭条件よりも愛着あるクラブへの復帰を優先する動きは、移籍市場における「人間関係」の重要性を再認識させます。契約年数やサラリー負担を考慮しつつ、いかにして戦力を最大化するか。各クラブの編成担当者の手腕が試される、非常に興味深い局面が続いています。