コリセウム・スタジアム大改修の進捗と木曜日パルチザン戦の過酷な暫定運用
ヘタフェの本拠地コリセウムの大規模改修工事が急速に進められており、火曜日には門を開放してファンに工事の進捗を直接披露する公開練習が行われました。昨シーズンから始まった解体作業は、最初に南側スタンド、次にサイドスタンド、最後に北側スタンドと順次行われ、今夏はこれら3つのエリアで新しい上部スタンドの建設が一気に加速しました。しかしメインスタンドは未だに解体作業の真っ最中で、コーナーの閉鎖も完了していません。また、新しい照明は南側から少しずつ形になり始めている新しい屋根の構造に取り付けられる予定です。
このような状況の中、チームは木曜日にパルチザン・ベオグラードをホームに迎えてカンファレンスリーグ・プレーオフ第1戦を戦います。当日はいくつかの新しいスタンドがファン向けに開放されますが、メインスタンドは前方の数列しか使用できません。そのため、記者席はこの数列に屋根やカバーなしの状態で暫定的に設置されることになり、報道陣は日差しや雨に直接晒されることになります。さらに、選手用ロッカールームは南側スタンドに仮設され、ピッチへの入場はゴール真後ろの中央エリアから行うというクラシックなイングランドスタイルが採用されます。アンヘル・トーレス会長らが座るプレジデントボックスも屋根のないサイドスタンドに一時的に設置されるため、役員たちも悪天候を覚悟して初戦に臨むことになります。
今シーズンのスタジアムの入り口は合計7つになり、そのうち5つが南側スタンド、2つが北側スタンドの角に配置されます。当初は年末までに準備予定だった北側スタンドは座席の設置がほぼ完了しており、2026年末を待たずにファンが使用できる見込みです。また、南側スタンドの屋根の骨組みはすでに組み上がっており、全体への屋根の敷設はこれからですが、スタンド自体の構造によって南側の低い座席エリアにはすでに影ができ、雨からも守られるようになっています。なお、ヨーロッパのコンペティションにおけるアウェイファンはサイドスタンド上部の角に配置されますが、リーガのホームゲームではすでに年間購読者で販売上限に達しているため、アウェイ向けの一般チケットは販売されません。(via MARCA / via ElDesmarque)
泥沼のサラゴサから電撃完全移籍!MFフランチョ・セラーノ獲得と中盤刷新の裏舞台
レアル・サラゴサとの間で長期にわたって膠着状態にあった中盤の逸材フランチョ・セラーノの移籍騒動が、ヘタフェへの電撃的な完全移籍という形でついに決着しました。サラゴサが3部リーグ(1部RFEF)に降格したことに伴い、クラブは2部基準のままだった彼の高額な給与を削減するための契約延長交渉を進めていましたが、セラーノ側はこれを断固として拒否。3部リーグでプレーする実力ではない若手有望株の扱いを巡り、サラゴサにとって非常に頭の痛い問題となっていました。そこにヘタフェが素早く救いの手を差し伸べ、移籍金などの財務詳細は明かされていないものの、2029年までの3年契約で完全移籍をまとめ上げました。
現在24歳のフランチョ・セラーノは、若くしてサラゴサのトップチームで6シーズンを戦い抜き、2部リーグやコパ・デル・レイで通算200試合に出場した豊富な実績を持っています。また、U-21スペイン代表としても2試合に出場したキャリアを誇ります。ヘタフェは今夏にルイス・ミジャやマウロ・アランバリといった中盤の絶対的な主力を手放しており、中盤の選手層が致命的に不足していました。彼はマリオ・マルティンやオレル・マンガラ、ラモン・テラッツらと中盤を支えることになります。一方、クラブは今後の移籍市場の残り2週間で、イヴァン・ネユやハビ・ムニョスの放出を進める方針です。なお、セラーノは火曜日の午後に獲得が公式発表された直後、すぐにスパイクを履いてスタジアムでの全体練習に参加し、新しいチームメイトと顔を合わせました。(via ElDesmarque)
エースであるエネス・ウナルの執念の戦線復帰と開幕戦での交代策の誤算
ヘタフェを長年にわたって牽引してきた絶対的エースであるエネス・ウナルが、ついに大怪我を乗り越えてピッチに帰ってきました。火曜日に行われたスタジアムでの公開練習に姿を現したウナルに対し、集まった多くのファンからひときわ大きな拍手と熱烈な歓迎の声が送られ、本人はその深い愛をかみ締めるようにトレーニングに励みました。
しかし、彼が後半からピッチに投入されたアラベスとの開幕戦では、監督の戦術的な誤算が生じる結果となりました。前半のヘタフェは、中盤の要であるラモン・テラッツのクリエイティビティと、ウルグアイ人FWマルティン・サトリアーノの決定力にすべての攻撃を委ねていました。サトリアーノは前半に2度の良いチャンスを迎えましたがゴールには至らず、前半はファウルが飛び交う極めて荒れたクローズドな展開が続きました。
特に左サイドバックに配置された若いダヴィンチは、対面するアラベスのアンヘル・ペレスの突破に何度も苦しめられ、守備で大きな穴となっていました。そこでボルダラス監督はハーフタイム、非常に勇敢なリスクを冒してダヴィンチをベンチに下げ、満を持してエースのウナルを投入しました。しかし、この前線に攻撃の枚数を増やす交代策が裏目に出てしまいました。ヘタフェのディフェンス陣は本来のバランスを失い、左サイドを埋めたザイド・ロメロのエリアを再びアラベスに攻略され、ニコ・テナグリアに痛烈な先制ヘディングゴールを許す原因となりました。その後ゲームは完全に崩壊し、3-0という厳しい大敗を喫することになりました。(via MARCA / via Mundo Deportivo)
キコ・フェメニアの一発退場と審判協会がボルダラス監督の過剰な演出を猛批判した声明
アラベスとの開幕戦で大敗を喫したヘタフェの最大の転換点となったのが、キコ・フェメニアの一発退場でした。前半42分、フェメニアはアラベスのレバシュに対して激しい足裏でのタックルを見せました。当初はイエローカードで済んだように見えましたが、VARの介入によって決定的な判定が下され、一発退場のレッドカードを提示されました。これによりヘタフェは後半の丸々45分間を10人で戦うという致命的な数的不利に陥りました。
この判定に激怒したエディン・ボルダラス監督は、ピッチ脇で過剰な怒りのジェスチャーを見せただけでなく、試合後の会見でも主審のマヌエル・オレジャーナに対する不敬な発言を行い、審判団全体の公平性を痛烈に批判しました。
これを受け、スペイン審判協会(AESAF)は火曜日、ボルダラス監督の振る舞いを強く非難する公式声明を発表しました。AESAFは、最初の試合が終わった直後に審判の公平性を否定し、敬意を欠いたボルダラス監督の言動に不快感を示し、ピッチ上の同じ状況に対して客観的かつ公平な判定を下すために困難な職務を遂行している審判団に対し、リスペクトを持ってコンペティションを共に健全に築くべきだと強く呼びかけました。さらに、自らのチームの敗戦結果の責任をすべて審判に押し付けようとする監督の過剰な演技を非難し、不満を示しました。なお、AESAFはこの言動に対して公式な告発・提訴は行わないことを認めています。(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
ヘタフェCFは、コリセウムの大規模改修工事が進む中でパルチザン戦の暫定的な運用準備を進めており、中盤にはサラゴサから実力派MFフランチョ・セラーノを電撃獲得するなど慌ただしい戦力整備を行っています。しかし開幕戦での大敗、そしてフェメニアの退場を巡るボルダラス監督の激しい審判批判が審判協会(AESAF)から厳しく非難されるなど、ピッチの内外で非常に緊張感の高い状態で新たなシーズンをスタートさせています。
