ダニ・セバジョス 契約合意!2029年までの詳細な契約条件とCL登録への見通し
ついに長い交渉に終止符が打たれました。レアル・マドリードを6月に双方合意で契約解除しフリーとなっていたダニ・セバジョスが、古巣であるベティスと2029年6月30日までの3年契約を結ぶことで合意に達しました。今回の復帰劇は、マヌエル・ペレグリーニ監督、スポーツディレクター、そして理事会に至るまでクラブ内全員の意見が完全に一致して実現したものです。
気になる契約内容の詳細も明らかになっています。セバジョスの給与はチーム内で3番目の階級に設定されており、現行の限られた給与予算を圧迫しないよう、初年度の年俸は低めに抑え、2年目と3年目に増額される段階的な支払い構造となっています。さらに、チームがチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグへ出場するか、あるいは欧州カップ戦に出られないかといったシナリオごとの条件設定に加え、選手のパフォーマンスに応じた各種インセンティブやボーナスが細かく盛り込まれています。
今回の復帰にあたり、セバジョス自身も並外れた熱意と努力を示しました。レアル・マドリードにまだ残っていた契約分の年俸を自ら放棄して退団を強行。SNS上では、十字架の置かれた教会の写真と共に『神よ、あなたを信頼します』という祈りのメッセージを投稿し、奇跡を願っていました。また彼は、最近の公の場で『私が望んでいるのはただプレーして、自分が重要な存在だと感じること。このキャリアの段階において、それ以外のことはすべて二の次だ』と語り、自身の強い意思を言葉と行動で証明していました。
気になる登録問題については、パブロ・ガルシアの売却によってサラリーキャップに十分な空きが生じたため、ベティス役員による個人的な保証を提出することなく登録手続きを完了できる見通しです。セバジョスはフリーエージェントであるため、移籍市場の閉幕期限を過ぎても契約は可能ですが、20年ぶりに挑むチャンピオンズリーグ(CL)の選手登録期限が9月2日の23:59までとなっているため、CLを戦うためにはそれまでにすべてを完了させる必要があります。
セバジョスはかつてベティスの下部組織(カンテラ)で育ち、2014年4月にデビュー。105試合に出場し7ゴール9アシストを挙げ、2015年の1部昇格にも大きく貢献しました。2017年夏に1650万ユーロで移籍したレアル・マドリードでは215試合に出場して7ゴール16アシストを記録し、3度のCL制覇を含む計16個ものタイトルを獲得。その間、アーセナルへの2シーズンの期限付き移籍(77試合2ゴール6アシスト、コミュニティシールド獲得)も経験しました。スペイン代表としても13試合1ゴールの実績を持つ30歳の才能が、今シーズン、再び緑白のユニフォームに袖を通すことになります。
(via MARCA / SPORT / ElDesmarque / Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)
パブロ・ガルシア 完全移籍!ラシンへ550万ユーロで売却決定、これまでの他クラブとの交渉裏話
今夏のベティスの市場で最も注目を集めていたカンテラ出身のパブロ・ガルシアが、ラシン・サンタンデールへ完全移籍することが決定し、最終日の23:15頃に公式発表されました。契約期間は2030年までとなります。
取引金額は、パブロ・ガルシアの経済的権利の50%に対して550万ユーロが支払われ、さらに追加のボーナス条件が設定されています。ベティスは将来的に彼が他クラブへ移籍した際の移籍金の50%を受け取る権利を留保しました。彼はカンテラ出身であるため、この550万ユーロはそのまま全額がクラブの純利益(プラスバリア)として計上され、前年度の損失補填とダニ・セバジョスの登録スペース確保に直接的に貢献することになります。
この移籍劇の裏には、これまでの激しい交渉の経緯がありました。今夏最初にオファーを提示したのはプレミアリーグのハル・シティで、500万ユーロの固定移籍金と将来の売却パーセンテージ、各種変数を提示しました。しかし、ベティスが固定額として800万ユーロを要求したため、交渉は決裂。その後、オリンピアコスから約900万ユーロで経済的権利の70%を買い取るという、ベティスにとって経済的に非常に魅力的なオファーが舞い込みましたが、選手本人がギリシャへの移籍に納得しませんでした。他にはマラガ、サントティエンヌ、アヤックス、ヘタフェなどからも打診がありましたが、ベティスは一貫して期限付き移籍ではなく完全移籍での放出のみを受け入れる姿勢を崩しませんでした。
最終的に、グスタボ・プエルタの売却によって1000万ユーロ(売却額2000万ユーロの50%)もの資金を得ていたラシン・サンタンデールが最終盤に攻勢をかけ、合意に至りました。最終日にはラージョ・バジェカーノも関心を示しましたが、最も本気度が高かったラシンへの加入が決まりました。選手は水曜日にサンタンデールへ移動し、元ベティスのセルヒオ・カナレスとチームメイトになります。ペレグリーニ監督のもとでは十分な出場機会が得られなかったため、1部の舞台で継続的なプレー機会を求めて決断を下しました。ベティスのトップチームでは、メスタージャでの感動的なプロ初ゴールや、コパ・デル・レイのパルマ・デル・リオ戦での2ゴールが彼の輝かしい足跡として残っています。
(via MARCA / Estadio Deportivo / ElDesmarque / SPORT)
クリスト・ムニョス 獲得合意!ラ・マシア出身の守備的MFがフリーでBチームへ加入
ベティスは、カンテラのベティス・デポルティーボ(Bチーム)を強化するため、21歳のミッドフィールダーであるクリスト・ムニョスをフリーエージェントで獲得することで合意しました。
2005年生まれでアルメリア出身のクリスト・ムニョスは、FCバルセロナの下部組織ラ・マシアで7年間を過ごして育ち、直近の2シーズンはイタリアのラツィオU-23チームでプレーしていました。今夏にラツィオとの契約が満了したため、フリーでの加入となります。
彼のプレースタイルは、ポジションを重視する守備的MFでありながら、エリア付近での仕事もこなせるボックストゥボックス型のマルチな能力を備えています。アルメリアのジュニア時代には技術に長け、得点力のあるメディアプンタ(トップ下)として注目を集めましたが、バルサの育成組織でボランチや守備的ポジションへと適応していきました。さらに、イタリアでの経験によって両ボックス間で機能するタフなフィジカル能力が培われました。バルサ時代には、同じアンダルシア出身のガビやフェルミン・ロペスとラ・マシアの寮で親しく同室で過ごしていました。
バルサ時代には、指導者や関係者から『初日から最終日まで非の打ち所がない模範的な選手だった』と、その品格や技術、2列目からの高い飛び出し能力を大絶賛されていました。今回の獲得は、チームを去ったニャンゴロ・ブアレの穴を埋めるための補強であり、Bチームの今夏の編成を締めくくる最後の一手となります。
(via ElDesmarque)
主力メンバー 残留確定!アブデ、ナタン、ロ・セルソ、デオッサらの残留が決まり強力なスカッドを維持
移籍市場の最終盤には、多くの主力選手に対して他クラブからの強烈な引き抜きの動きがありましたが、最終的に全員が残留し、緑白のユニフォームを着て今シーズンを戦うことが確定しました。
まず、プレミアリーグのクリスタル・パレスから熱心なアプローチを受けていたエズ・アブデは、パレスが最終的にマリック・フォファナの獲得に決定したため、周囲の噂も沈静化して残留となりました。ベティス側は契約解除金である6000万ユーロの満額が支払われない限り、放出に応じない姿勢を最後まで崩しませんでした。また、ベティスはアブデ流出に備え、デポルティーボのウインガーであるヤレマイ・エルナンデスの獲得条件を打診していましたが、アブデの残留決定にともないこのバックアッププランも立ち消えとなりました。
ディフェンダーのナタン・デ・ソウザには、マンチェスター・シティやバルセロナから代理人を通じて具体的な接触があったものの、残留。さらに、好条件のオファーが寄せられていたアントニー・ドス・サントスについても、クラブは完全に非売品としてリストアップし、売却交渉を一切拒否して手元に残しました。
中盤の主力であるジオバニ・ロ・セルソ、ネルソン・デオッサ、マーク・ロカの3名も、サラリーキャップを空けるための売却候補として噂されていましたが、選手本人がベティスに残留することを強く希望し、納得のいく移籍先もないことから、揃って残留を希望しました。
他クラブから具体的な関心を示されていたイケル・ロサダとアルバロ・フィダルゴについても、最終的に移籍は実現しませんでした。イケル・ロサダにはジローナ、アルメリア、AZ、ヤギエロニアの4クラブからオファーが届き、最終日まで移籍が確実視されていましたが、本人が決断を下さず残留となりました。アルバロ・フィダルゴにはセルタ・デ・ビーゴが買取オプション付きのレンタル、あるいは200万ユーロでの完全移籍を打診していたほか、ラシン・サンタンデールも獲得に動いていましたが、いずれも合意に達することなく市場が閉じています。
(via Estadio Deportivo / SPORT)
ピボーテ補強 獲得断念!ペレグリーニ監督が求めた守備的MF獲得は叶わず、アムラバトはアヤックスへ
マヌエル・ペレグリーニ監督が今夏の市場を通じて一貫して求めていた「本職のピボーテ(守備的ミッドフィールダー)」の補強は、最終的に実現しないまま市場が終了することとなりました。
クラブはソフィアン・アムラバトの獲得交渉を進めていましたが、アムラバト自身がベティスの資金調達や給与枠の調整を待つことにしびれを切らし、最終的にオランダのアヤックスへ移籍することを選択しました。また、アトレティコ・マドリードで出場機会が減少しているジョニー・カルドーゾの復帰についても、交渉は全く進みませんでした。
さらに、FCバルセロナの若手マルク・カサドについて期限付き移籍の可能性を打診していましたが、バルサ側は完全移籍による売却を最優先としており、ベティスの経済的な事情と折り合いがつかず交渉は破談となりました。カサドはデポルティーボ・ラ・コルーニャへのローン移籍が近づいているとされています。選手自身はベティスに加入してチャンピオンズリーグに出場することを非常に好んでいましたが、実現には至りませんでした。ベンフィカのエンゾ・バレンネチェアの獲得案も候補に挙がっていましたが進展はありませんでした。
結果として、クラブの上層部は「ダニ・セバジョスの獲得を最後に今夏の補強はすべて終了する」との方針を確定させ、中盤のアンカー補強は見送られることになりました。
(via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo)
ゴンサロ・ペティット インタビュー!カディス移籍の裏にあったEU外枠制限と残留への葛藤
カディスへの1年間の期限付き移籍(買取オプションなし)が正式に決定したウルグアイ人FWゴンサロ・ペティットが、移籍完了後に答えた公式インタビューで、最終日までもつれ込んだ移籍の真相と葛藤を明らかにしました。
ペティットは去就について、以下のように率直な胸中を明かしています。
『今シーズンはベティスでプレシーズンを行い、そこでアピールして残留できるかどうか、頭の中で常に疑念を抱えて過ごしていた。EU外外国人枠の登録制限があり、他選手が退団するかどうかも分からなかったため、結局市場の最後の瞬間まで話が長引いてしまった。ベティスでの登録枠がないと分かった時点で、代理人からカディス移籍に関する電話を受け、すぐにその話が進んだ。カディスは素晴らしい街、伝統ある大きなクラブ、熱狂的なサポーター、そして美しいスタジアムなど、魅力的な要素が揃っており、自分にとって非常に好ましい選択肢だった。ここに来ることができて心から幸せだ』
また、昨シーズンにそれぞれレンタル移籍を経験したミランデスとグラナダについても触れ、
『ミランデスとグラナダの2チームには、私にチャンスを与えてくれたことを本当に感謝している。それぞれのチームでとても困難な数ヶ月を過ごしたけれど、多くのことを学べたと思う。スペインでの最初の1年は適応する期間として個人的にすごく役立ったし、今年は個人、そして何よりもスポーツ面でより良い一年にしたい』
と、さらなる飛躍への意気込みを力強く語りました。
(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)
伝統の献花式 挙行!移籍市場の喧騒の中、アルカラ・デ・グアダイラで今季の成功を祈願
移籍市場の最終日という、クラブが一年で最も慌ただしく殺気立つ一日のスタートに、ベティスはクラブの伝統である献花式を執り行いました。
選手、監督、スタッフ、そしてクラブの役員一同(移籍交渉で手一杯のマヌ・ファハルド、ラモン・アラルコン、ホセ・ミゲル・ロペス・カタランの3名を除く)がアルカラ・デ・グアダイラへと向かい、今シーズンの戦いを見守ってもらうよう、アギラ聖母マリア(Virgen del Águila)に祈りを捧げました。
式典には、アンヘル・アロ会長、マヌエル・ペレグリーニ監督をはじめ、クラブのレジェンドであるラファエル・ゴルディージョやホアキン・サンチェスらが顔を揃え、華やかな花の供物を祭壇に捧げました。
しかし、その聖なる瞬間の裏では、スポーツディレクターのマヌ・ファハルドたちがオフィスのデスクにかじりつき、ダニ・セバジョスの登録作業や選手の交渉、CL登録期限との戦いを1分1秒の猶予もなく続けていました。まさに『神に祈りながらも、自らの手で仕事を必死にこなす』というベティスの緊迫した一日を映し出す象徴的な光景となりました。
(via Estadio Deportivo)
アンヘル・バエナ スペイン復帰!ベティスのカンテラ出身ウインガーがサバデルへ完全移籍
ベティスの下部組織(カンテラ)で育ったウインガーのアンヘル・バエナが、ポーランドリーグでの素晴らしい挑戦を終え、スペイン2部(ラ・リーガ・ハイパームーショ)のサバデルへ完全移籍することが決定し、スペインサッカー界への凱旋を果たしました。
バエナはベティスのカンテラでプロキャリアの礎を築いた後、ルゴでのプレーを経てポーランドのヴィスワ・クラクフへ移籍。そこではポーランドカップ(コパ)を獲得するという歴史的な快挙に貢献しました。ヴィスワ・クラクフでは通算80試合に出場し、6ゴール14アシストを記録。その後、同リーグのヴィジェフ・ウッチへとステップアップし、通算38試合3ゴール5アシスト(今シーズンはすでにリーグ戦6試合に出場)を挙げていました。
今回、サバデルが移籍市場の最終日にバエナの獲得を完了させ、チームの新たな攻撃の武器として迎え入れました。かつて緑白の育成組織で磨かれた才能が、再び母国スペインのピッチで輝きを放つことになります。
(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
移籍市場の最終日は、ダニ・セバジョスの劇的な古巣復帰合意とパブロ・ガルシアのラシン移籍完了という激動のドラマで幕を閉じました。ペレグリーニ監督が求めたピボーテ補強こそ実現しなかったものの、アブデやナタンといった主力流出をすべて阻止し、強力なスカッドを維持したまま、ベティスは20年ぶりのチャンピオンズリーグという最高の舞台へ臨みます。
