チュストがエルチェへの完全移籍を決断するまでの舞台裏と2029年までの長期契約
バレンシア出身で26歳のディフェンダー、ビクトル・チュストは、レアル・マドリードの下部組織で育ち、昨シーズンはレンタル移籍という形でエルチェCFの1部残留に大きく貢献しました。レンタル契約が終了した今夏、クラブとの話し合いは非常にスムーズに進みました。クラブ側はシーズン終了直後に、これまでの活躍に非常に満足しており、完全移籍での獲得を望んでいる意思をチュストに伝えていました。クラブ間および選手との間であらかじめ合意条件が整っていたため、交渉は極めて迅速に完了しました。他クラブからの関心もありましたが、エルチェが優先的な獲得交渉権を持っていたため、チュスト自身も迷うことなく2029年までの長期契約に署名しました。監督人選が決まる前の段階でも、クラブからの絶大な信頼を感じていたため、不安は一切なかったといいます。(via SPORT)
チュストが語るエデル・サラビア前監督への感謝と突然訪れた痛切な別れ
チュストとエデル・サラビア前監督の間には、以前からの個人的な面識がなかったにもかかわらず、深い信頼関係が築かれていました。チュストはサラビア前監督を指導者として非常に高く評価しており、これほどサッカーを深く理解している指導者は少ないと考えています。実際、サラビア前監督の指導によって、チュストは自身のフットボールにおける最良のバージョンを引き出すことができました。それだけに、前監督との別れは非常に唐突で悲しいものでした。前監督自身も来季続投の意向を示していたため、チュストが退任を知ったのは、記者会見が行われた日の朝、一般のニュースと同時というタイミングでした。チュストはサラビア前監督が常に選手に対して親身に接してくれたことや、その優れた戦術眼に今でも深い感謝の念を抱いています。かつてレアル・マドリード時代に師事したアンチェロッティ監督と同格の優れた指導者として、サラビア前監督の名前を挙げています。(via SPORT)
アンセルミ新監督が授けた新役割、中盤へ侵入する中央のオーガナイザー
マルティン・アンセルミ新監督のもとで、チュストはプレシーズン中に3バックの中央に位置するセンターバックとして多く起用され、新たな役割への適応を進めています。この戦術において、中央のセンターバックは守備時のリベロとして振る舞うだけでなく、ビルドアップの局面においては一歩前に出て、ボランチにあたる「6番」のポジションへと移ります。チュスト自身、幼少期に「6番」の位置でプレーしていた経験があり、ディフェンダーでありながらボールを持って前を向き、パスを展開するプレーが非常に得意です。視野の広さを生かしてラストパスを狙ったり、自らミドルシュートを放つチャンスも生まれるため、この新しい役割に大きな魅力を感じ、非常に快適にプレーできています。(via SPORT)
サラビア前監督とアンセルミ監督の人間的な共通点と戦術的な相違点
チュストの目から見て、アンセルミ監督とサラビア前監督は、選手との対話を重んじる点や、サッカー選手としてのパフォーマンス以上に人間としての幸福や健康を最優先に考える姿勢において非常によく似ています。一方で、ピッチ上における戦術アプローチには明確な違いが存在します。アンセルミ体制において最も大きな変化は、チーム全体がコンパクトなブロックを形成し、そこから前方向に向けて連動したプレスをかけること、そして高いディフェンスラインを維持することです。プレシーズン中にはディフェンスラインの連動がやや崩れる場面も見られましたが、これは新しい戦術を導入してからまだ日が浅いためであり、チュストはトレーニングを重ねて細部を修正していけば問題ないと、サポーターに安心を促しています。(via SPORT)
データを重視するアンセルミ新体制とセットプレー専門家がもたらした成果
アンセルミ新監督は、サッカーにおけるスタッツやデータ分析を重視することでも知られており、選手たちも個人やチーム全体の測定可能な数値について話し合う機会を持っています。チュストは、データがフットボールのすべてを物語るわけではないとしつつも、数値をコントロールし把握することがチームの強化に繋がると前向きに捉えています。また、今夏はレアル・ソシエダからセットプレーの専門家であるホセ・ロドリゲスがコーチ陣に加わりました。現代サッカーの1部リーグにおいて、セットプレーは勝ち点を左右する極めて重要な要素です。プレシーズン初戦のカイザー・チーフス戦では、コーナーキックからの入念な練習に基づいたサインプレーにより、チュストも関与する形でゴールが生まれ、早くも夏のトレーニングの成果がピッチ上で証明されました。(via SPORT)
相棒ダビド・アッフェングルーバーの卓越した能力と2027年までの去就問題
ディフェンスラインでチュストとコンビを組むのは、オーストリア代表のダビド・アッフェングルーバーです。チュストは彼について、並外れた情熱と高い責任感を持ってプレーする素晴らしい選手だと絶賛しています。守備陣に真剣さをもたらし、チームを最高レベルで戦わせることができる中心選手であり、ピッチ外でも良好な化学反応を感じています。一方で、アッフェングルーバーの契約が2027年6月までとなっていることから、去就に関する様々な噂が飛び交っています。今夏の市場で重要な選手を複数失ったエルチェにとって、ワールドカップにも出場して高い市場価値を持つ彼の離脱は最大の痛手となり得るため、チュストも彼がクラブに残り、共に戦い続けることを強く願っています。(via SPORT)
サブ21代表以来の再会となる新加入FWフェル・ニーニョの適応と素顔
今夏新たに加わったフォワードのフェル・ニーニョは、チュストにとって約5年前のU-21スペイン代表欧州選手権予選で共に戦ったなじみ深い存在です。チュストは彼の人間性を高く評価しており、ピッチ外でも非常に優しく素晴らしい人物であると称賛しています。チームのオーナー陣や上層部が、実力だけでなく人間的な質の高さを重視して補強を行っていることもあり、チームメイト全員が彼の加入を大歓迎しています。ピッチ内でもプレースタイルがアルバロ・ロドリゲスに酷似しており、その実力はチームに多くの利益をもたらすと確信されています。早くもチームに完璧に溶け込んでおり、周囲からの期待も極めて高いです。(via SPORT)
18歳の俊英ダビド・エルナンデス、偉大な先輩たちからの指導と成長の歩み
カンテラ(下部組織)からプレシーズンに参加している選手の中でも、将来を最も嘱望されているのが18歳のセンターバック、ダビド・エルナンデスです。彼はスペインのユース代表としても活躍し、昨シーズンにサラビア前監督のもとでファーストチームデビューを飾りました。チュストと同じポジションを務めるこの若い才能に対し、マティアス・ディトゥーロやペドロ・ビガスといったベテラン選手たちが常に寄り添い、プロとしての習慣や心構えを日々指導しています。チュストは彼について、アドバイスを素直に聞き入れる姿勢を称え、出場機会を重ねて経験を積むことで素晴らしい未来が待っていると太鼓判を押しています。(via SPORT)
プレシーズン得点王の超新星ウマル・コナレが秘める驚異的な身体能力
もう一人のカンテラ出身の注目株が、この夏のプレシーズンマッチでチーム得点王に輝いたウマル・コナレです。チュストは彼について、非常に謙虚で素晴らしい青年であると称賛する一方で、その強靭な体格をジョークを交えて称え、そのポテンシャルであれば将来的にプレミアリーグでプレーすることも十分に可能だと語っています。ピッチ上ではすべてのボールに食らいつき、チームに多大なエネルギーをもたらす貴重な戦力となっています。若い年齢でありながら、先輩からの厳しいアドバイスも素直に受け止める素直さがあり、今後のエルチェの大きな武器になると期待されています。(via SPORT)
チュストが確信する過酷な夏の成果と10ヶ月後に待ち受けるエルチェの未来
アンセルミ監督のもとで実施された今夏のプレシーズンは、非常に厳しいトレーニングメニューに加え、過酷な暑さも重なり、選手たちにとってはまさに死にそうになるほどハードな日々でした。しかし、この厳しい時期を乗り越えたチームには、新プロジェクトへの大きな希望と一体感が生まれています。チュストはこれからの長いシーズンがタフで美しいものになると確信しており、10ヶ月後にエルチェCFがどこにいるかという問いに対して、少なくとも前シーズンの成績を上回ることは間違いなく、今注いでいる努力を継続できれば、さらに素晴らしい結果や目標を達成できると強い自信を示しています。(via SPORT)
【本日の総括】
エルチェCFはマルティン・アンセルミ新監督を迎え、過酷な暑さの中での非常にハードなプレシーズンを消化しました。完全移籍を果たしたビクトル・チュストを中心に、新しい戦術であるリベロ兼ボランチとしての守備構築や、データ分析、セットプレー改革が進められています。アッフェングルーバーの去就やカンテラの若き俊英たちの台頭など、新シーズンに向けたチームの骨格が着実に形成されており、前年以上の成績を目指して挑戦が始まります。