III Trofeo Nando Yosu戴冠

エル・サルディネロで行われたラシン・サンタンデールとの第3回トロフェオ・ナンド・ヨスは、1-1の同点から突入したPK戦にて、両チームが驚異的な耐久テストを強いられる死闘となりました。アラベスは、デニス・スアレス、ゲバラ、レバシュ、ミケル、マリアーノ、テナグリアが順調にPKを成功。その後、コスキとシャネットが失敗し、一時は緊迫した状況に陥りましたが、最後はセルがしっかりと決め、相手の失敗によりPK戦を7-8(全体で16人以上が蹴る大激戦)で制して見事にトロフィーを掲げました。

試合は前半、ホームのラシンが立ち上がりから主導権を握り、カナーレスらを軸とした鋭い攻撃を展開しましたが、アラベスは給水タイムの後に落ち着きを取り戻し、徐々に快適なプレーを見せ始めます。そして前半終了間際の45分、ユセフが放ったシュートが相手ディフェンダーのマンティージャに当たってコースが変わり、オウンゴールを誘発して先制に成功しました。後半、アラベスはトニ・マルティネスが追加点の決定機を迎えましたが、相手GKのセーブに阻まれました。その後は退場者を出して防戦一方となる時間帯が続いたものの、チーム全体で粘り強く戦い抜き、プレシーズンにおける貴重な実戦経験と勝利をもぎ取りました。 (via Estadio Deportivo)

新守護神を脅かす退場劇

この試合で最もショッキングな場面は、後半の63分に訪れました。ラシンのアンドレス・マルティンが放った鋭いシュートに対して、アラベスの守護神シベラがエリア外に出てしまい、手でボールを触る痛恨のハンドを犯しました。主審のセスマ・エスピノーサ氏から即座にレッドカードが提示され、シベラは一発退場となりました。

この退場劇により、キケ・サンチェス・フローレス監督は前線のマニャスを下げて控えGKのアドリアンを緊急投入せざるを得なくなりました。数的優位に立ったラシンはそのわずか4分後の67分、カナーレスのアシストからビジャリブレが同点ゴールを奪い、アラベスは窮地に立たされました。その後も終盤にかけてラシンの猛攻を浴び続け、自陣に釘付けにされる過酷な状況を強いられましたが、10人のアラベスは全員でゴールを死守してPK戦へと持ち込み、結果として勝利を手繰り寄せました。 (via MARCA)

超本格派ディフェンダー獲得

アラベスは守備陣の大型補強として、ACFフィオレンティーナから25歳のアルゼンチン人DFニコラス・バレンティーニを完全移籍で獲得したことを公式発表しました。契約期間は2029年6月30日までの長期契約となっています。

バレンティーニは身長1.87メートル、貴重な左利きのセンターバックであり、アルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズの下部組織で育ちました。ボカのファーストチームでは2023年のスーパーコパ・アルゼンチナ優勝や、同年のコパ・リベルタドーレス決勝進出という南米トップレベルの舞台を経験しています。2025年にフィオレンティーナへ移籍した後は、セリエAのヘラス・ヴェローナにレンタル移籍してイタリアの地で経験を積んできました。

彼の最大の強みは、対面でのデュエルの圧倒的な強さ、堅実かつタフな守備力、卓越した空中戦 of 能力、そしてピッチ上でチームを引っ張る強いリーダーシップにあります。バレンティーニはすでにビトリアの街に到着しており、明日からキケ・サンチェス・フローレス監督率いるアラベスのプレシーズン練習に合流し、ラ・リーガ開幕に向けた最終調整に入ります。 (via Mundo Deportivo)

移籍市場での想定外の誤算

移籍市場の終盤を迎え、アラベスの人員整理において非常に深刻なトラブルが発生しました。フランス1部のル・アーヴルへの完全移籍が目前に迫っていたディフェンダーのムサ・ディアラですが、両クラブ間および個人合意の最終段階において交渉が突如として完全破談に終わりました。

この移籍が崩壊したことにより、アラベスは当初想定していた選手登録枠の空きを確保できなくなり、給与制限の管理や新しい補強を進める上で極めて頭の痛い新たな問題を抱えることになりました。開幕を前にして、フロントはこの人員の処遇や財政的なパズルの再考を余儀なくされています。 (via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

アラベスはプレシーズンマッチでシベラの退場という窮地に陥りながらも、泥臭く戦い抜きPK戦の末にトロフィーを掲げて勝負強さを示しました。新戦力バレンティーニの合流で守備陣の強化に成功した一方、ディアラの移籍破談という市場での想定外の課題も浮上しており、開幕に向けたスカッドの最終整理が急がれます。