アゲルド移籍破談の全真相と本人によるマタラッツォ監督への異議申し立て
🇲🇦 オリンピック・マルセイユに所属するモロッコ代表ディフェンダー、ナイフ・アゲルドのレアル・ソシエダへの期限付き移籍が、合意間近と見られていた土壇場で突如として破談に終わりました。当初はスペイン国内でメディカルチェックの不合格などが囁かれていましたが、アゲルド本人が自身のSNS上で声明を発表し、その真相とマタラッツォ監督との間で生じた方針の不一致を赤裸々に明かしました。
アゲルドは公式声明で次のように語っています。
『ここ数日間の出来事について、いくつか正確に説明しておきたい。私を非常に尊重してくれ、私も大好きなクラブであるレアル・ソシエダへの復帰の機会について考えていた。監督との話し合いの後、再合流のプロトコル(調整計画)について彼と直接話す機会があった。この問題は、クラブ間での交渉が行われている間、一時保留となっていた。メディカルチェックは完璧に進み、両クラブによって承認された。したがって、医学的な問題は一切なかった。唯一の問題は、私が最高の状態で能力を完全に取り戻すために必要な、この段階的な復帰プロトコルに関するものだった。一方で、監督は私を即座に起用したいと考えていた。私は彼の立場を完全に尊重する。したがって、今回のことは単なるわがままや、レアル・ソシエダ、あるいは他の誰かに対する敬意の欠如などではない。体への負担を考慮し、誰もが望むようにシーズンを戦い抜くための責任ある決断なのだ。オリンピック・マルセイユの財政状況を理解しているし、フットボールでは市場が閉まるまでにまだ多くのことが起こり得る。しかし、このユニフォームを着ている間は、クラブ、チームメイト、そしてファンのために全力を尽くして戦う』
アゲルドは今年3月に恥骨結合炎(pubalgia)の手術を受けて実戦から遠ざかっており、新シーズンを完璧に戦い抜くために段階的な復帰プロセスを必要としていました。しかし、すぐに彼をピッチへ送り込みたいマタラッツォ監督の意向と一致せず、自らの体を保護するために責任ある辞退という決断を下しました。メディカル上の問題ではなく、戦術的・コンディション調整における指揮官との対話が移籍を阻む決定打となりました。(via Estadio Deportivo)
プレシーズン最終戦チェルシー戦での完敗とピッチ上での戦術的収穫
🇬🇧 レアル・ソシエダは、ロンドンのスタンフォード・ブリッジに乗り込み、シャビ・アロンソ監督率いるチェルシーとプレシーズン最後のテストマッチを戦いましたが、1-3で敗戦を喫しました。
試合は前半10分、チェルシーが今夏1億3800万ユーロという巨額の資金を投じて獲得したモーガン・ロジャーズに先制点を許す苦しい立ち上がりとなりました。守護神アレックス・レミロがジョアン・ペドロのシュートを素晴らしい反応で防いだものの、そのこぼれ球を押し込まれました。ソシエダも前半終了間際の45分、ヨン・ミケル・アランブルが見事なダイレクトボレーシュートを叩き込んで1-1の同点に追いつき、試合を振り出しに戻しました。
しかし、後半に入るとチェルシーのブラジル人FWジョアン・ペドロを抑えきれず、47分と77分に連続ゴールを許して1-3。プレシーズン最終戦を勝利で飾ることはできませんでした。
敗れはしたものの、マタラッツォ監督はこの大一番で多くの戦術的テストを敢行。後半にはキャプテンのミケル・オヤルサバルがピッチに戻り、待望の実戦復帰を果たしました。オヤルサバルがトップとして先発に戻った際、プレシーズンでアピールを続けたルカ・スチッチやオリ・オスカールソンのどちらがベンチに回るのか、あるいは指揮官がシステムを変更して共存を図るのかなど、開幕に向けたスターティングイレブンの構築について重要な手がかりを得る一戦となりました。(via ElDesmarque)
久保建英の右ウイング先発とコンディションを上げる強力なライバルとのサバイバル
🇯🇵 日本代表の久保建英は、プレシーズン最終戦となったチェルシー戦において先発メンバーに名を連ね、主戦場である右ウイング(右サイド)としてピッチに立ちました。彼はスタメンとしての地位を揺るぎないものにしていることを改めて証明しました。
しかし、新シーズンにおいて久保が常に安泰であるとは言えません。ソシエダは今夏、攻撃陣の強力な新戦力としてゴンサロ・ゲデスを獲得しており、ゲデスが完全に戦術にフィットし、フィジカルコンディションを100%に引き上げた際、マタラッツォ監督が前線の配置をどのように変更するかは不透明です。ゲデスがスタメンに割って入る状況となったとき、その煽りを受けてスタメンから外れるのが久保建英になるのか、それとも左サイドのアンデル・バレンネチェアになるのか、今後の定位置争いは極めて熾烈なものになると予想されています。(via ElDesmarque)
世界王者イェレミ・ピノ獲得への壮大なアプローチと経済的な巨大ハードル
🇪🇸 アゲルドの獲得が土壇場で立ち消えとなったレアル・ソシエダは、移籍市場の最終盤に向けて、前線の攻撃力を劇的に引き上げるための超大型補強を画策しています。ターゲットとして浮上しているのが、スペイン代表として世界を制覇したクリスタル・パレスのウインガー、イェレミ・ピノです。
バスクの地元ラジオ局のジャーナリストであるアドゥール・サラシュア氏の情報によると、ソシエダはピノの獲得可能性を探るため、最初の初期打診(問い合わせ)を行いました。
ピノは昨夏にビジャレアルから3000万ユーロでプレミアリーグのクリスタル・パレスへ移籍し、初年度からカンファレンスリーグ制覇を達成するなど大活躍を見せています。そのため、彼を獲得するにはプレミアリーグ級の極めて高額な年俸を引き受ける必要があるほか、クリスタル・パレスが納得する巨額の移籍金が必要であり、ソシエダの現在の予算規模からすれば「ほぼ不可能」に近い極めて困難な移籍オペレーションとなります。
さらに、移籍市場の専門家マッテオ・モレット氏によると、古巣であるビジャレアルもピノの買い戻しに強い関心を示しており、ピノ自身とビジャレアルの間にある強い感情的な繋がりを考慮すると、獲得競争におけるライバルの壁は非常に高くそびえ立っています。(via ElDesmarque)
アゲルド代替案としてのクレイチとゼゼ獲得に向けたスポーツディレクターの極秘再交渉
💼 スポーツディレクターを務めるエリク・ブレトス氏は、アゲルドの獲得破談による守備陣の緊急事態を解決するため、アゲルド獲得に動く前にリストアップしていた2名の代替候補との交渉を急ピッチで再開させました。チームはチャレタ=ツァルがローン終了に伴いリヨンへ帰還し、エルストンドが契約満了で退団したため、パチェコが復帰したとはいえ、センターバックの枚数が圧倒的に不足しています。
1人目の候補は、サウジアラビアのNEOMに所属する21歳のフランスU-21代表、ナタン・ゼゼです。昨夏ナントから2000万ユーロでサウジへ渡った彼は、圧倒的な身体能力を誇り、ソシエダの将来を担うカンテラーノのジョン・マーティンと長期的な黄金コンビを組める最高の逸材として評価されています。しかし、サウジのクラブが要求する2000万ユーロ規模の移籍金に加え、彼がサウジで受け取っている法外な高給を引き受けることは経済的に極めて難しい状況です。
2人目の候補は、ウルヴァーハンプトンに所属する27歳のチェコ代表、ラディスラフ・クレイチです。ジローナでスペインリーグでの確かな実績を持つクレイチは、ウルブスの降格に伴い欧州トップリーグへの復帰を望んでおり、すでにソシエダ側も獲得交渉を行った経緯があります。チェコ代表を20年ぶりのワールドカップへ導いた圧倒的なリーダーシップとキャプテンシーは、若きジョン・マーティンの相棒としてこれ以上ない理想的な経験値をもたらします。ただし、ウルブス側は彼に対して約2000万ユーロの移籍金を要求しており、ブレトスSDは市場の閉幕直前まで粘り強い交渉を続けることになります。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
レアル・ソシエダは、プレシーズン最終戦のチェルシー戦を1-3で落としたものの、アランブルの豪快なボレーやオヤルサバルの復帰など、開幕に向けたポジティブな収穫を得ました。アゲルドの移籍破断に伴うディフェンス陣の緊急補強(クレイチやゼゼ)や、イェレミ・ピノ獲得を巡る野心的な挑戦など市場の最終盤は緊迫していますが、久保建英を擁する右サイドの圧倒的な個性を武器に、チームは確かな野心を持って開幕へと向かっています。
