ジローナFC / CDレガネス

ジローナは、2部リーグ(LALIGA Hypermotion)降格に伴い、ウクライナ代表FWヴィクトル・ツィガンコフ(Viktor Tsygankov、29歳)のボイコット騒動に揺れています。昨季34試合7ゴール5アシストを記録した主力ですが、2部でのプレーを望まず、開幕のレガネス戦(1-1のドロー)で着替えて出場することを拒否。キケ・アルバレス(Quique Álvarez)新監督は『彼は問題なく招集されていたが、着替えることを拒んだ。それ以上は言えない』と明かしました。その後ツィガンコフは自身のInstagramで、広報の許可なしの発言を禁じ違反時は処分を科すというクラブからのWhatsApp警告メッセージのスクリーンショットを公開し、『いつか話す』と投稿してクラブへの敵対姿勢を明確にしました。地元のサポーターグループであるジョベント・ジローニ(Jovent Gironí)やペニャ連盟は、契約期間中の練習・出場義務を果たさない彼の無責任さを非難し、クラブに方針の再考を求める声明を出しています。降格により彼の違約金は3000万ユーロから1000万ユーロに引き下げられており、セルタやバレンシア、エスパニョール、アヤックスが興味を示していますが、スペインのクラブはサラリーやフェアプレー制限が壁となっています。一方、23歳の右サイドバックで14歳からカンテラ育ちのアルナウ・マルティネス(Arnau Martínez)は、キャプテンマークを巻いてレガネス戦にフル出場。彼にはバレンシアが移籍金500万ユーロでオファーをしていますが、ジローナ側は違約金である800万ユーロの満額支払いを一歩も譲らず交渉は平行線です。以前レガネスが関心を示していたベティス所属のウルグアイ人FWゴンサロ・ペティ(Gonzalo Petit、19歳)の獲得競争は、現在はコルドバやテネリフェ、レアル・マドリード・カスティージャなどが競合しています。(via Esport3)

UDアルメリア / CDエルデンセ

ハビ・ガルシア・ピミエンタ(García Pimienta)新監督が率いるアルメリアは、ホームのアルメリア・スタジアム(UD Almería Stadium)でエルデンセを3-0で破り、最高の開幕を迎えました。スタメンに唯一の補強選手であるホルヘ・プリード(Jorge Pulido)を起用したアルメリアは、前半15分にニコ・メラメド(Nico Melamed)の精密なコーナーキックからフェデリコ・ボニーニ(Federico Bonini)がヘディングで先制(1-0)。前半アディショナルタイムの48分には、セルヒオ・アリバス(Sergio Arribas)のフリーキックをミゲル・デ・ラ・フエンテ(Miguel de la Fuente)が頭でそらし、ステファン・ゾジッチ(Stefan Dzodic)が頭で決めて追加点(2-0)。さらにそのわずか3分後の49分、メラメドが見事なコントロールからエリア外から巻いたシュートをゴール隅に突き刺し、前半だけで3-0とリードしました。後半、エルデンセのクラウディオ・バラガン(Claudio Barragán)監督は交代カードを使い反撃を試み、クレメンテ(Clemente)やダビド・ルイス(David Ruiz)、ラストロホ(Rastrojo)らが決定機を迎えましたが、アルメリアの守護神アンドレス・フェルナンデス(Andrés Fernández)の堅い壁を崩せませんでした。試合終了間際の95分には、チペンガ(Cipenga)がファウルを誘いPKを獲得したものの、レオ・バチスタン(Leo Baptistao)のキックはバーを越え、4-0にはならず3-0で終了。エルデンセにとっては、2部での些細なミスが命取りになる厳しさを知る開幕戦となり、土曜日の次節でカディスをホームに迎えます。なお、アルメリアはアスレティック・ビルバオからMFミケル・ベスガ(Mikel Vesga)を獲得しています。(via Mundo Deportivo)

レアル・スポルティング・デ・ヒホン / CEサバデル

スペイン最古のスタジアムであるエル・モリノン(El Molinón)にて、24,601人の大観衆を集めた開幕戦は、3部から2部に復帰したサバデルを迎えて0-0のスコアレスドローに終わりました。試合前には、コロンビアでの地震被害者や歴史的指導者ホセ・マヌエル・ディアス・ノボア(José Manuel Díaz Novoa)、そして昨年亡くなったソシオへの黙祷が捧げられました。また、かつてラジオの放送ブースがあった西スタンド最上部に新設されたVIPバルコニーが本日から稼働を開始しました。サバデルはフェラン・コスタ(Ferran Costa)監督の下、激しいプレッシングと団結力で立ち上がり、前半11分にDFグラルテ(Gularte)がエドガル・ゴンサレス(Edgar González)を倒してPKを獲得。しかし、ヤニス・ラーマニ(Yanis Rahmani)の左足キックはゴール左へ外れ先制を逃しました。その後ヒホンが反撃し、ロサス(Rosas)やヨシフォフ(Iosifov)の決定的なシュートはサバデルのGKディエゴ・フオリ(Diego Fuoli)に阻まれました。後半、ヒホンはヘラベルト(Gelabert)のシュートや、オテロ(Otero)のヘディングシュート、さらに途中出場のコラード・デ・ラ・フエンテ(Konrad de la Fuente)が裏へ抜け出した決定機を作りましたが、いずれもフオリが足や手を伸ばす見事なセーブで防ぎました。ヒホンにとって誤算だったのは、後半途中に投入された期待の新戦力MFウーゴ・ギジャモン(Hugo Guillamón)がわずか数分で負傷退場。ロサスの負傷もあり交代枠を使い切ったヒホンは、最後は10人で引き分けを維持しました。試合終了後、スタンドからは役員退任を求めるブーイングや口笛が上がりました。なお、ヒホンはバルサからDFアンドレス・クエンカ(Andrés Cuenca、19歳)を獲得し、この日スタンドで観戦していました。サバデルはかつて在籍したDFパブロ・ブスト(Pablo Busto、19歳、現UDイビサ)を狙っています。(via SPORT)

レアル・オビエド

オビエドはパチューカ・グループの再評価(revaluation)ビジネスモデルの成功例を示しています。ビジャレアルから110万ユーロ(基本移籍金70万ユーロ、出場ボーナス5万ユーロ、2年前の1部昇格ボーナス35万ユーロ)で完全獲得したハッサン(Haissem Hassan)を、スコットランドの名門セルティックへ約600万ユーロで売却。ビジャレアルに売却益の40%である196万ユーロを支払ったものの、オビエドは404万ユーロの純利益を手にし、今季の補強選手登録を順調に進めました。オビエドは2年前にもラヒム(Rahim)をボローニャに350万ユーロで売却しており、今夏はエスタニス・ペドローラ(Estanis Pedrola)を90万ユーロ、ビヤエルモサ(Villahermosa)を70万ユーロ、サム・ロドリゲス(Samu Rodríguez)を45万ユーロで獲得しています。一方、チームの練習場エル・レケクソン(El Requexón)の第5グラウンドが、深夜に侵入した野生のイノシシによってピッチが部分的に荒らされるトラブルが発生。選手たちは隣の第4グラウンドで練習を代行しました。練習には、前節グラナダ戦で招集外だったFWカルロス・フェルナンデス(Carlos Fernández)が復帰しています。(via SPORT)

CDテネリフェ / SDエイバル

テネリフェは開幕戦、アウェイで強豪エイバルと対戦し、1-3で快勝しました。アウェイでの開幕戦はクラブ史上39回目ですが、勝利したのはわずか9回目という貴重な珍事(rareza)でした。前半3分にエイバルが決定機(アラナのヘディング)を迎えましたがGKダニがセーブ。テネリフェは前半7分、ナチョ・ヒル(Nacho Gil)のスルーパスからエンリック・ガジェゴ(Enric Gallego)が先制すると、ジェスス・アルバレス、チャペラらが追加点を奪い圧倒。エイバルは開幕戦で1-3の敗北を喫しました。テネリフェはエースFWジェスス・デ・ミゲル(Jesús de Miguel、昨季29試合11得点、5月から恥骨の痛みで離脱中)の売却交渉を進めており、違約金として20万ユーロを要求。これに対し3部降格を喫したレアル・サラゴサが選手側と事前合意(preacuerdo)に達し、さらにウエスカやヘルクレス、UDイビサも獲得を目指しています。テネリフェはベティスのウルグアイ人FWゴンサロ・ペティ(Gonzalo Petit、19歳)のレンタル獲得にも興味を示しています。(via SPORT)

ブルゴスCF / コルドバCF

打ち合いとなった開幕戦は、ブルゴスが新規獲得したフォレス(Forés)、ジャブレス(Llabrés)、ゴンサレス(González)が得点を決め、コルドバに3-2で勝利しました。しかしブルゴスは中盤やフォワードの補強が依然として必要不可欠であり、イバン・モランテ(Iván Morante)とアティエンサ(Atienza)の退団で空いた穴を、ホセ・グラゲラ(José Gragera)の獲得だけでなく、パスを出せるゲームメーカーや、フェル・ニーニョ(Fer Niño)がエルチェに移籍したためフォレスに続く追加の9番の補強に動いています。敗れたコルドバ(イバン・アニア監督率いる)も補強を模索しており、ベティスのウルグアイ人若手フォワードのペティ(1.91m)をレンタルで獲得するためにテネリフェやレアル・マドリード・カスティージャと競合。ベティスとはGKギリェルメ・フェルナンデス(Guilherme Fernandes、25歳)の獲得で良好な関係にあり、コルドバのスポーツディレクターであるフアニート(Juanito)のコネクションも活かして交渉を進めています。(via MARCA)

CDカステリョン

CDカステリョンは、アウェイのズビエタ(Zubieta)でレアル・ソシエダBを0-1で破り、昇格組ながら貴重な開幕勝ち点3を手に入れました。パブロ・エルナンデス(Pablo Hernández)監督の下でスタメンフル出場を果たしたDFフアンホ・ニエト(Juanjo Nieto、31歳)にとって、前回カステリョンのユニフォームを着て公式戦に出場したのは18歳だった2012年12月22日のカタロハ戦(0-2でカステリョン勝利)であり、実に4,983日(13年と約8ヶ月)ぶりの古巣復帰戦となりました。これはクラブ史上3番目に長い出場間隔の歴史的記録であり、クラブ自体が3部から2部へと駆け上がった再生の歩みと重なっています。また、カステリョンから昨季ビルバオ・アスレティックへ武者修行していたMFベニャト・ヘレナバレーナ(Beñat Gerenabarrena、23歳、39試合2得点2アシスト)はアスレティックのトップチームに昇格し、プレシーズンでエディン・テルジッチ監督を納得させて残留を勝ち取りました。(via SPORT)

FCカルタヘナ

FCカルタヘナ(イニゴ・ベレス監督率いる、アリバス時代の最初のシーズン)は、プレシーズンから多数の怪我人と健康不良(plagas de lesiones)に悩まされており、新フィジカルコーチのダビド・トレホン(David Torrejón)の管理下で急場の調整を強いられています。DFイマノル・バス(Imanol Baz)は回復したものの、FWイバン・リベイロ(Ibán Ribeiro)は1試合のみの出場。FWラウル・ダコスタ(Raúl Dacosta)はデビュー戦後に昨季からの引きずりにより個別メニューを消化。MFベニート・ラミレス(Benito Ramírez)はイェクラーノ戦で負傷しエルデンセ戦を欠場しました。またカメルーン人MFジャン・ジュール(Jean Jules)は合流遅れの後マラリア(malaria)を発症して2週間入院生活を送り、退院後に合流したものの調整遅れで第2節での復帰を目指しています。MFパブロ・クラベリア(Pablo Claveria)も直近3試合を欠場、カンテラのMFイケル・アベジャン(Iker Abellán)はオリウエラ戦でハムストリング(isquiotibiales)を痛めて退場、アドリアン・コラール(Adrián Corral)も離脱中です。ベレス監督は、DFルベン・セラーノ(Rubén Serrano)を中盤、トニ・ビジャ(Toni Villa)を右サイドに置くなど即興のシフト対応を強いられています。(via SPORT)

【本日の総括】

ツィガンコフのボイコット劇が揺れるジローナや、主力売却ビジネスを成功させたオビエド、大観衆の中で0-0ドローを演じたヒホンなど、各チームが市場の締め切りと登録資金の調達に苦心しながら開幕を迎えました。ピミエンタ率いるアルメリアや敵地で大勝したテネリフェ、カステリョンが好発進を決める一方、深刻な怪我人対策や選手登録に追われるカルタヘナやコルドバなど、今季も2部リーグは実力伯仲のサバイバルとなっています。