アギレ体制の現状と欧州ワースト3位の深刻な得点力不足
⚽️ バレンシアCFが抱える決定力不足の問題は、国内リーグにとどまらず欧州全域で見ても極めて深刻なレベルに達しています。今シーズン開戦から9試合を消化してチームが挙げたゴールはわずか「6点」。1試合平均に換算すると「0.67得点」という極度の不振に陥っています。これはラ・リーガでワースト2位の少なさであり、欧州5大リーグ(スペイン、イングランド、ドイツ、フランス、イタリア)全体を見渡しても、トッテナムとヘタフェの平均「0.50得点」(トッテナムは6試合3得点、ヘタフェは8試合4得点)に次ぐ下から3番目のワースト記録タイとなっています。同じ平均0.67得点には、ラ・リーガのマラガ(9試合6得点)、ブンデスリーガのシャルケ04(6試合4得点)、セリエAのパルマ(6試合4得点)が並んでいます。
📊 指揮官別の得点ペースを振り返ると、前監督カルロス・コルベランの下では開幕5試合でわずか1得点(平均0.2得点)という絶望的な数字でした。オスカール暫定監督の下では2試合で3得点(平均1.5得点)、そして新たに就任したハビエル・アギーレ監督の下ではレーシング・サンタンデール戦(2-2)とアスレティック・ビルバオ戦(0-0)の2試合で2得点2失点(平均1.0得点)となっています。アギレ就任後は2試合連続引き分けと一定の踏みとどまりを見せているものの、いまだ勝利を挙げることができず、通算勝点6(9試合1勝3敗5分け)で降格圏の19位に沈んでいます。残留圏の17位レバンテ(勝点7)とはわずか1ポイント差です。
🔥 攻撃陣ではエースのウゴ・ドゥロが激しいゴール日照りに苦しんでおり、アルナウト・ダンジュマに至っては1年以上、ラ・リーガで32試合連続無得点という極めて深刻なスランプが続いています。夏に加入したウマル・サディクは負傷離脱中ですが、アギレ監督は10日〜12日後(10月28日のコパ・デル・レイ1回戦付近)に復帰できる見通しを示しています。なお、アギレ監督はカンテラの若手FWアイマル・ブラスケスに過度な重圧を背負わせることには慎重な姿勢を保っています。
🚨 この絶望的な状況を打破するため、アギレ監督はチームを降格圏から脱出させるための「5つの重要課題」を設定して取り組んでいます。
1. 守備の安定性の向上:バックラインのミスを削減し、守備陣と中盤の距離感を整えて相手にスペースを与えないこと。前節アスレティック戦でのクリーンシートを最初の足がかりとします。
2. ボール保持の継続性:デビュー戦のレーシング戦で露呈したビルドアップの拙さを改善し、ボールを落ち着いて繋ぎ、守備に追われる時間を減らすこと。アギレ監督も『もっとパーソナリティを持ってボールをつなぐ必要がある』と意識改革を求めています。
3. 得点力の回復:ストライカー陣の自信を取り戻させ、少ないチャンスを確実に決める精度を上げること。サディクの復帰と既存アタッカーの覚醒が待たれます。
4. 安定したシステムの定着:守備の強度を保ちつつ、攻撃へのスムーズな移行を可能にするバランスの取れた布陣を確立すること。
5. 選手層の活性化とモチベーション向上:負傷者の復帰を進めつつ、スピードや推進力を持つ若手カンテラーノを含めた全戦力を高次元で活用すること。
これら部分的な改善を確実な「勝利と勝点3」へ昇華させることが、アギレ体制に課された最大の命題です。(via Superdeporte)
