夏の1000万ユーロ補強がベンチで形骸化&右SBマフェオの台頭

💰 今夏の移籍市場において、ピーター・リムオーナーによる厳しい資金制限の中で数少ない「移籍金を投じた補強」が、早くも構想から外れてベンチに放置されるという異態勢が生じています。バレンシアCFが今夏に獲得費用を支払ったのは、トップ下の佐藤龍之介(サト)に支払った400万ユーロと、右サイドバックのアルナウ・マルティネスに支払った550万ユーロ超の、合計約1000万ユーロのみでした。

📉 日本人MFサトはコルベラン体制の開幕直後こそ先発3試合に起用されるなど期待を集めましたが、コルベラン解任後はオスカール暫定監督およびアギレ新監督の下で1分も出場機会を与えられず、4試合連続でベンチを温め続けています。さらに深刻なのが、ジローナから今夏最大の目玉として獲得したアルナウ・マルティネスです。コルベラン下では3試合(主にセンターバックとして)先発したものの、監督交代後はオスカール下で8分、アギレ下で4分のわずか12分間しかピッチに立てていません。かつてCenkやマルコス・アンドレの獲得で大金をドブに捨てた過去の悪夢が再燃しかねない状況です。

⚡️ この高額移籍金で獲得したアルナウを完全にベンチへ追いやり、右サイドバックの定位置を強奪したのが、オリンピアコスからひっそりとローン加入したパブロ・マフェオです。かつてマジョルカ時代にアギレ監督の指導を受け、ポル・ロレンテコーチからもチーム屈指の俊足と評価されていたパブロ・マフェオは、ラ・リーガ8試合で506分出場(6試合先発)を記録しており、アルナウ(5試合246分)の倍以上のプレータイムを獲得しています。

🛡️ パブロ・マフェオが選ばれる最大の理由は「圧倒的な守備強度」にあります。対人デュエルでの強さ、優れた予測力によるインターセプトで高い安定感を発揮しており、今季のバレンシアにおいてチーム最多となる「12回のインターセプト」を記録しています(2位ギド・ロドリゲス11回、3位ペペル10回、4位セサル・タルレガ9回)。アギレ監督が求める守備基盤の構築に不可欠な存在となっています。ただし、前方にダビド・オトルビのような生粋のウイングがいない戦術の際には、マフェオ自身の攻撃参加やクロス供給の精度向上という課題も残されています。(via MARCA)