レバンテ相手に3発快勝の完勝劇で暫定首位タイ発進

エスパニョールは、ホームのRCDEスタジアムで行われたラ・リーガ開幕戦において、レバンテを相手に3-0の快勝を収めて素晴らしいスタートを切りました。試合は開始わずか4分、エドゥ・エスポジトのフリーキックからチャンスが生まれ、最後はロベルト・フェルナンデスが泥臭く押し込んで先制に成功。早い時間のリードで主導権を握ったチームは、前半40分にもハビ・エルナンデスのグラインダークロスに再びロベルトが合わせて追加点を奪いました。

後半は運動量が落ちたものの、安定した守備ブロックを形成してレバンテの枠内シュートを90分間を通じてゼロに抑え込みました。そして80分にはカウンターからタイリース・ドーランが勝負を決定づける3点目を沈め、暫定で首位に浮上する最高のスタートを飾りました。マノロ・ゴンサレス監督は『このような形でリーグをスタートできるのは素晴らしいことだが、まだ長い道のりがある。今はこの素晴らしい流れを維持し、さらにプッシュしていかなければならない』と喜びの中に兜の緒を締めるコメントを残しました。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque, SPORT, Esport3, MARCA, Mundo Deportivo)

期待のストライカーであるロベルト・フェルナンデスの圧巻ダブルパック

プレシーズン中に主力のアタッカーを相次いで負傷で欠いたエスパニョールにとって、ストライカーであるロベルト・フェルナンデスの出来は今シーズンの命運を握る最大の焦点でした。そのプレッシャーの中、背番号9を背負う男は見事なダブルパック(2得点)で期待に応えました。前半4分にエドゥ・エスポジトのフリーキックからのこぼれ球をエリア内で右足で合わせてネットを揺らすと、40分にはハビ・エルナンデスからの極上のクロスをダイレクトで流し込みました。

試合後、ロベルトは『チームが最も優先される。特にクリーンシート(無失点)で終えられたことは非常に重要。個人的にもゴールを決められて嬉しいが、これは1部リーグ(プリメーラ)であり、それほど多くの決定機が訪れるわけではない。だからこそ、最初のチャンスを確実に決める必要がある。プレシーズンからハードにトレーニングを重ねてきたので、この調子を維持したい』と語りました。また、暫定首位に立ったことについては、昨シーズンの苦戦の記憶を胸に『「首位」という言葉は聞きたくもない。まだ第1節に過ぎない。勝ち点3を獲得し、クリーンシートを達成した。今はただ次を見据えて進むだけだ』と語り、浮かれた態度を強く戒めました。

マノロ・ゴンサレス監督も『ロベルトは非常に自信を必要とするタイプの選手だ。先発としてだけでなく、ピッチで今のような良い感覚を得ることが大切。この調子を長く維持し、素晴らしいシーズンにしてほしい』と大きな賛辞を贈りました。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque, SPORT, Mundo Deportivo, MARCA)

タイリース・ドーランの勝負を決める3点目とアクロバティックなバク転

後半に入ってレバンテが交代カードを切り、やや長いポゼッションで打開を図ってきた中、80分に決定的な瞬間が訪れました。途中出場の若手ラファ・バウサの鋭いボールカットから電撃的なカウンターに移行。右サイドを崩し、エリア前でボールを受けたタイリース・ドーランが冷静に相手ディフェンダーをかわして右足で鋭いグラウンダーシュートを沈めました。

ボールはポストの内側に当たって吸い込まれ、勝利を決定づける3点目となりました。得点後、ドーランは狂喜乱舞し、ピッチ上で見事なアクロバティックなバク転を披露して、詰めかけたサポーターたちの歓喜をさらに引き上げました。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque, SPORT, Mundo Deportivo, MARCA)

出場停止の守護柱カブレラ不在を救ったリーデルとウナイ・ヌニェスの堅固な守備

ディフェンスラインのリーダーであるレアンドロ・カブレラ(Lele)の突然の欠場はファンの間に大きな動揺をもたらしましたが、その穴を埋める見事なドラマがピッチ上で展開されました。出場停止となったカブレラの代わりに先発出場したリーデルと、セルタからレンタルで加入したばかりのウナイ・ヌニェスがセンターバックのコンビを結成しました。

驚くべきことに、ウナイ・ヌニェスはチームに合流してわずか数日しか経っていないにもかかわらず、ディフェンスラインで抜群の統率力と安定感を発揮し、レバンテの攻撃陣を完璧にシャットアウト。リーデルも落ち着いたビルドアップでリーガでのプレッシャーをものともしないパフォーマンスを見せ、完璧なクリーンシート達成の最大の立役者となりました。(via SPORT, Mundo Deportivo, MARCA, ElDesmarque)

レンタル先から大きく成長して帰還したハビ・エルナンデスとヒノホの台頭

昨シーズン、さらなる出場機会を求めて他クラブへとレンタル移籍していたカンテラーノ(育成組織出身選手)たちが、最高の形でファーストチームへ戻ってきました。左サイドバックとして先発出場したヒノホは、守備での強固な対応だけでなく、素晴らしいタイミングでの攻撃参加を見せてロベルトの2得点目に関与しました。

さらに、トップ下としてスタメン抜擢されたハビ・エルナンデスは、この日のピッチ上で最も輝いた魔法使いとなりました。卓越した足元の技術で攻撃を牽引し、DF2人を華麗にかわしてゴールを脅かすシュートを放っただけでなく、前半40分にはロベルトのゴールを完璧にお膳立てするグラウンダークロスを供給してアシストをマークしました。

マノロ・ゴンサレス監督は『彼らはレンタルでの修行を通じて大きな成長を遂げてくれた。私は若いカンテラーノたちを起用したいと常々思っているが、1部リーグでプレーするにはそれに相応する代償(peaje)を支払わなければならない。彼らはその準備ができていることを完璧に証明した』と教え子たちの目覚ましい成長に大きな喜びを示しました。(via SPORT, Mundo Deportivo, MARCA, ElDesmarque)

スロベニア代表DFヴァンヤ・ドルクシッチの獲得合意とモンチSDの補強プラン

移籍市場の最終盤に向けて、スポーツディレクターのモンチ氏が主導するチーム構築は大きな成果を見せています。クラブは8月14日、スロベニア代表の26歳センターバックであるヴァンヤ・ドルクシッチを、ゼニト・サンクトペテルブルクからの買い取りオプション付きレンタルで獲得したことを正式発表しました。ドルクシッチはPAOKテッサロニキへの移籍交渉が合意寸前であったものの、エスパニョール側のアプローチに心を打たれてバルセロナでの挑戦を決断しました。

モンチSDは今後の移籍市場の展望について『最も重要で困難な補強部分はすでに完了することができた。市場が閉まるまでの間に、あといくつかの放出と、おそらく1名か2名の新たな獲得を予定している』と明かし、チーム全体の層を厚くするためのさらなる取引を示唆しました。(via Esport3, SPORT, MARCA)

エースのハビ・プアドとキケ・ガルシアが直面している深刻な負傷離脱状況

素晴らしい快勝劇を演じたエスパニョールですが、ピッチ外では深刻な主力不足に直面しているのが現実です。長年チームの攻撃を支える絶対的なエース、ハビ・プアドはプレシーズン中に右膝前十字靭帯(ACL)を断裂するという悲劇的な大怪我を負い、今年の秋までピッチに復帰することが不可能な状態となっています。

さらに、前線のターゲットマンとして期待されていたキケ・ガルシアも、右大腿二頭筋(ハムストリング)の断裂という重傷を負って離脱中。この危機的状況が、ロベルト・フェルナンデスに対する巨大なプレッシャーとなっていましたが、彼が見事にそれを克服したことは、クラブにとってこの上ない希望の光となりました。(via ElDesmarque, SPORT, Mundo Deportivo)

昨季のVARスクリーン殴打によるカブレラ(Lele)の3試合出場停止処分の真実

直前までメンバー表から外れた経緯が明かされていなかったレアンドロ・カブレラの状況について、マノロ・ゴンサレス監督から詳細が明かされました。カブレラは昨シーズンの終了間際、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のモニター画面を拳で殴るという暴力行為を行っており、これに対して3試合の公式戦出場停止処分が科されていました。

クラブは開幕戦での起用を可能にするため、スポーツ仲裁裁判所(TAD)に対して最後の一瞬まで暫定的な効力停止の申し立て(リクエルソ)を行っていましたが、直前になって却下されたため出場が不可能となりました。マノロ監督は『私たちは最後まで戦ったがダメだった。他のクラブで同じような行為をしながら処分されなかった選手がいる。そのため、この決定はあまり普通ではないと感じている。だが決まった以上、残された選手たちで戦うしかない』と、不満をにじませながら語りました。(via SPORT, Mundo Deportivo, MARCA)

年間シート30,000人突破によるRCDEスタジアムを埋め尽くした大熱狂

クラブが新たに始動させたプロジェクトに対し、サポーターはかつてない高い熱量でこれに応えています。今夏の年間シート(アボナード)の登録者数が30,000人を突破したことが公式発表され、この日のホームスタジアムには28,050人の大観衆が詰めかけました。

1部リーグのホームゲームにおいて3点差以上の快勝を収めたのは、実に2019年5月以来の出来事となります。長年、残留争いや厳しい降格劇に耐え忍んできたファンにとって、この開幕戦での見事なゴールショーとクリーンシートでの勝利は、スタジアムに爆発的な歓喜と大きな信頼をもたらしました。(via SPORT, Mundo Deportivo, MARCA, Estadio Deportivo)

スタンドに駆けつけたかつての英雄マウリシオ・ポチェッティーノ氏の観戦

この歴史的な開幕戦のスタンドには、エスパニョールに関係する素晴らしい特別ゲストが来場していました。かつて選手として、そして若き監督としてクラブを牽引し、現在はサッカーアメリカ合衆国代表(USMNT)の監督を務めるマウリシオ・ポチェッティーノ氏がRCDEスタジアムの貴賓席に姿を見せました。

古巣の素晴らしい新プロジェクトの門出と、若きカンテラーノたちがピッチを躍動して3-0で大勝する姿を嬉しそうに見守り、サポーターたちにとって大きな話題と誇りを提供しました。(via MARCA, Mundo Deportivo)

【本日の総括】

ハビ・プアドやキケ・ガルシアの長期離脱、さらにはカブレラの出場停止といった幾多の困難を抱えて開幕を迎えたエスパニョール。しかし、ロベルト・フェルナンデスの圧倒的なエースとしての目覚めや、武者修行を経て成長したハビ・エルナンデスらカンテラーノの躍動により、レバンテを相手に完璧な3-0の快勝を収めて暫定首位タイというこれ以上ないスタートを切りました。新スタジアムに詰めかけたファンの熱狂、そしてモンチSDによる的確な補強は、新シーズンに大きな夢を抱かせるに十分なものとなっています。