Rubén Vargasの去就と後釜候補Jorge de Frutosの獲得交渉に潜む高いハードル
スイス代表としてワールドカップで圧倒的な活躍を見せ、自身の市場価値を1500万ユーロにまで急上昇させた快速アタッカー、ルーベン・バルガスの売却話が、市場の裏側で活発に進行しています。クラブは財政難を解決するため、彼を約2000万ユーロの高額な移籍金で放出し、多額の資金を得ることを望んでいます。しかし、開幕戦でのバルガスはコンディション不足が顕著であり、後半途中から起用されたものの、パスミスからキケ・サラスの退場を誘発するなど、去就報道のノイズに悩まされている現状が窺えます。
スポーツディレクターのヨセ・イグナシオ・ナバロ氏は、バルガスの売却成立を見越して、その後釜としてラージョ・バジェカーノに所属する29歳の実力派ウインガー、ジョルジ・デ・フルートスの獲得に動き、選手周辺やクラブに対して具体的な打診を行いました。デ・フルートスは昨シーズンに市場価値を3倍に急上昇させ、現在の移籍金査定は1200万ユーロ、契約解除金は5000万ユーロに設定されています。
しかし、ラージョ側はセビージャからのアプローチを冷酷に一蹴しました。ラージョは今夏、メンディを2300万ユーロ、チャバリアを1900万ユーロでそれぞれ売却し、合計4500万ユーロを超える潤沢な資金力を手に入れたため、経済的な売却の必要性が一切ありません。
ラージョは『市場価格を大幅に超えるような天文学的な金額が支払われない限り、デ・フルートスを放出することは絶対にあり得ない』と断定。セビージャがバルガスを売却できたとしても、デ・フルートスをその後釜として迎え入れることは、極めて困難で実質不可能なミッションとなっています。(via Estadio Deportivo)
Patrik Mercadoの契約破断を巡るIndependiente del Valleとの泥沼の法廷闘争準備
ピッチ外では、かつて合意していた若きタレントの移籍取りやめを巡り、南米のクラブとの間で深刻な法的紛争が発生し、事態は極めて緊迫した様相を見せています。
セビージャは今年2月、エクアドルの名門インデペンディエンテ・デル・バジェ(IDV)との間で、有望なミッドフィルダーであるパトリック・メルカドの今夏獲得に向けた事前合意に達していました。しかし、その後にメルカドが選手生命を脅かしかねない極めて深刻な重傷を負ったため、セビージャの法務・スポーツ部門は今週、契約内の保護条項を適用し、メルカドの獲得手続きを正式に破棄・断念することを公式に発表しました。
これに対し、インデペンディエンテ・デル・バジェ側は即座に激しい怒りを表明。同クラブのゼネラルマネージャーを務めるサンティアゴ・モラレス氏は、エクアドルのラジオ番組で以下のようにセビージャを強く告発しました。
『パトリック・メルカドのセビージャへの移籍合意は、まだ一切終わっていません。両クラブ間には正式に署名された強固な契約書が存在します。セビージャ側はメディカルチェックを十分に行う機会を与えられていたにもかかわらず、怪我を理由に一方的に契約を破棄するのは言語道断です。私たちはこの理不尽な対応に対し、FIFAや国際法廷への提訴を視野に入れ、すでにクラブの弁護士団に契約書の詳細な分析と訴訟手続きの開始を指示しました。メルカドは10月か11月にはピッチへ戻れる見込みであり、彼が私たちのチームに残ることは素晴らしいことですが、クラブの正当な権利を勝ち取るためにセビージャに対して徹底的な法的ペナルティと損害賠償を求めて戦います』
セビージャ側は、この獲得断念の決定が双方の合意内容およびFIFAの規則に完全に合致した合法的なものであると自信を見せていますが、この移籍破談を巡る泥沼の法廷闘争は、今後の補強戦略やクラブのブランドイメージにも大きな影響を与える懸念が生じています。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
ラージョとの開幕戦において、セビージャはサンガンテの痛恨のミスや一発退場といった数々の逆境を強いられながらも、新戦力の同点PKを沈めたグリディや劇的な決勝PKを決めたペケ、さらに鮮烈なデビューを果たしたウレや泥臭く戦ったカンテラーノたちの目覚ましい躍動により、2-1で見事な逆転 Remontada を果たしました。技術トラブルによる接続ボールの不具合やキケ・サラスの退場処分、さらに去就を巡る移籍市場の複雑な動きやパトリック・メルカドを巡る法的な不協和音などピッチ内外での混沌は尽きませんが、プラザ監督のもとで「pico y pala(泥臭く働く)」の不屈のアイデンティティを確立したセビージャは、大いなる希望とともに次節の Athletic Club との決戦に向かいます。