ぺレス会長の決断 新監督候補とクロースのフロント入りの噂

レアル・マドリードのベンチは常にパラドックスを抱えている。魅力的なポジションでありながら、誰もが背負えるわけではない重圧がある。フロレンティーノ・ペレス会長は、2シーズン連続の無冠が決定的となる中、シャビ・アロンソとアルバロ・アルベロアの人事での失敗を自ら認め、次期監督選びを自分自身の主導で行う決断を下した。

これまで、重要な決定はホセ・アンヘル・サンチェス(ゼネラルディレクター)とジュニ・カラファト(チーフスカウト兼国際サッカー部長)を中心とする閉鎖的なグループで行われていた。アロンソの解任を伝えたのもホセ・アンヘル・サンチェスだった。しかし実際には、会長はスーペルコパでのバルセロナ戦敗北の時点でアロンソの解任を決断していたにもかかわらず、12月の1ヶ月間を信頼がないまま続投させ、最終的にクラブマンであるアルベロアに交代させた。この遅れこそが無冠の要因になったと上層部は分析している。

現在、この決定グループには、会長のビジネスでの助言者であり、特定の役職を持たずに写真や遠征に同行するフランス系モロッコ人の金融専門家アナス・ラガリが加わっている。クラブはスポーツディレクターの役職を復活させるという噂を否定しており、最終的な大きな決定はフロレンティーノ・ペレス会長が下す。アルベロアは、シメオネ、グアルディオラ、モウリーニョを破りバイエルン戦でも善戦した1ヶ月間は評価されたが、その後ロッカールームは「コントロール不能」のレッテルを貼られた。それでも、数学的な可能性が残る限りは現在の職に留まる。

新監督のキャスティングは、ワールドカップの影響を受けながら慎重に進められている。最も注目を集めているのがジョゼ・モウリーニョだ。現在ベンフィカに所属する彼は、クラブの状況を知るためにマドリードの関係者と接触したとされている。Cadena SERの「El Larguero」によれば、クロップが候補から外れた現在、テーブルの上に残っている唯一の具体的な名前がモウリーニョだという。アルバロ・ベニトも『なぜシャビ・アロンソに全権を与えなかったのか。それは非常に大きな矛盾だ』と指摘し、規律を取り戻すためのモウリーニョ復帰を評価している。

その他の候補としては、バルセロナのハンジ・フリックの成功を模倣したドイツ路線として、ユリアン・ナーゲルスマンやセバスティアン・ヘーネスが挙げられている。過去に接触のあったマウリシオ・ポチェッティーノや、ワールドカップの結果次第となるディディエ・デシャン、リオネル・スカローニらもリストに名を連ねている。

フロント入りに関する大きな動きとして、トニ・クロースの復帰が確実視されている。バルデベバスで働く人々は、クロースが単なるアンバサダーとしてではなく、サッカーに関する意見を述べるためにスポーツ部門の構造に加わることを当然のこととして受け止めている。

一方、選手層に関しては大きな革命は予定されていない。会長は現在のスカッドの構成を高く評価しており、守備的MFやセンターバックなど数人の補強に留める方針だ。次期監督には、ティボ・クルトワ、トレント・アレクサンダー=アーノルド、契約延長が間近に迫るアントニオ・リュディガー、そしてオーレリアン・チュアメニ、フェデ・バルベルデ、ジュード・ベリンガム、ビニシウス、エンバペといった「アンタッチャブル」な選手たちを最大限に活用することが絶対条件として求められる。(via SPORT)(via Mundo Deportivo)