開幕エスパニョール戦の激闘とカルロス・エスピの劇的決勝ゴール

レアル・マドリードの新たな時代の幕開けは、極めてエキサイティングで劇的なものとなりました。RCDEスタジアムで行われたエスパニョールとのリーグ開幕戦は、かつてない緊張感の中で行われ、最終的には後半アディショナルタイム90分に飛び出したカルロス・エスピの決勝ゴールにより、1-2でレアル・マドリードが劇的な勝利を収めました。試合は前半9分、アルダ・ギュレルの完璧なフリーキックからジュード・ベリンガムがヘディングで先制点を奪う理想的なスタートを切りました。しかし、徐々にチームのインテンシティが低下し、守備の崩壊をつかれて前半30分にエスパニョールのカルラ(アレックス・カラトラバ)に同点ゴールを許します。そこからは一進一退の攻防が続き、引き分けが濃厚と思われた最終盤、交代出場したばかりのエスピがエリア内でルーズボールを押し込んで勝負を決めました。モウリーニョ監督にとっては、13年2ヶ月21日ぶりとなるマドリードでの公式戦であり、苦しみながらも魂の勝点3をもぎ取るスタートとなりました。(via Estadio Deportivo)

超新星カルロス・エスピの知られざるシンデレラストーリーとモウリーニョとの共同生活

エスパニョール戦でチームの救世主となったのは、21歳で1.94メートルの長身を誇る新加入FWカルロス・エスピでした。わずか1ヶ月前まで彼のマドリード加入を予想した者はいませんでした。前シーズンはレバンテに所属し、終盤の13試合で10ゴールを挙げてチームの残留に大きく貢献した逸材でしたが、マドリードはカンテラ出身のゴンサロ・ガルシアを4000万ユーロ(70%の権利)でフルハムに売却したことを機に、7月30日にエスピの獲得を急遽アクティベートしました。当時エスピはプレミアリーグのハル・シティやブライトンへの移籍が目前に迫っていましたが、わずか24時間で運命が変わり、2500万ユーロの契約解除金でマドリードへ加入しました。

エスピはまだマドリードに自宅を構えておらず、現在はクラブの練習場であるバルデベバスの施設内で、モウリーニョ監督や一部のスタッフ、同じく新加入のマーク・ククレジャと共同生活を送っています。モウリーニョ監督は『彼は非常に面白く、朝食も昼食も夕食も常に一緒に食べている。信じられないほど素晴らしい夢の中にいながらも、月で生きているかのように浮足立つことなく、誰よりもハードに練習に取り組んでいる』と、彼の謙虚な姿勢を絶賛しています。ロッカールームではティボー・クルトワやベリンガムから、かつてチームを救ったジョセルに例えて「ジョセル・ジュニア」の愛称で親しまれています。クルトワは『彼はまさに怪物(ビショ)だ。練習でイブラヒマ・コナテやアントニオ・リュディガーと真っ向からぶつかり合っている姿は本当に印象的で、今のマドリードに欠けていた貴重なプロフィールを持っている』と絶賛を惜しみません。(via MARCA)