アコル・アダムスの去就と本人の意志

ナイジェリア人ストライカー、アコル・アダムスは今夏の移籍市場でセビージャFCの売却候補の筆頭として名前が挙がっています。資金難を和らげたいクラブは、アグメ、ルベン・バルガス、フアンル、キケ・サラスらと共に、彼を主要な資金調達源とみなしています。アダムスは昨シーズン、セビージャで10ゴール、ナイジェリア代表として6ゴール、合計16ゴールを記録しました。現在、彼の市場価値はTransfermarktの最新の評価で1500万ユーロに上昇しています。

イタリアのヴェネツィアが1000万ユーロを超えるオファーを提示したという合意の噂もありましたが、セビージャはその倍額にあたる2000万ユーロ以上を評価額として要求し、これを拒否しました。2025年にモンペリエから500万ユーロ強で加入し、2029年6月30日までの契約を残すアダムス本人は、エドゥアルド・ダトのクラブに留まることを希望しています。彼はセビージャで愛され、評価されていると感じており、このクラブの選手として成功を収めたいと願っていますが、もしクラブのニーズがあり、彼自身も納得できる提案があれば、移籍に協力する考えもあるようです。

休暇中のアダムスはアフリカのサッカーメディアのインタビューに応じ、現在の心境を次のように語りました。『この時期に多くの選手、自分だけでなく移籍の噂があるのは普通のことだ。自分の仕事が評価されているのは嬉しいが、何もないよ』『代理人とは話していないし、こういうことはあまり真剣に受け止めていない。今はリラックスして来シーズンに向けて充電する時期だからね』『昨シーズンは目標を達成できなかったから、今は来シーズンどうやってヨーロッパの大会の順位に挑めるかに焦点を当てている。それが目標であり、移籍の噂は気にしていないし考えてもいない』と、ルイス・ガルシア・プラサ新監督の元での新シーズンへの意気込みを語りました。(via Estadio Deportivo / MARCA)

オディッセアス・ヴラホディモスの再レンタル交渉

セビージャFCは、ギリシャ代表ゴールキーパーのオディッセアス・ヴラホディモスを再びチームに迎えるべく、ニューカッスルと集中的な交渉を行っています。昨シーズン、チームの残留に大きく貢献した主力のひとりであるヴラホディモスは、イギリスでの悪夢のような経験を経て、セビージャに彼と家族が求める理想の家を見つけました。

情報筋によると、選手周辺からは『ファン、街、チーム、すべてをオディは愛している』という声が漏れており、彼はニューカッスルに対して、セビージャ以外のオファーは一切受け入れないという最後通牒を突きつけたとのことです。これにより、ニューカッスルは早期の資金化を諦め、セビージャと合意に達する道を模索せざるを得なくなりました。

現在、ホセ・イグナシオ・ナバーロ・スポーツディレクターは、昨季とは異なる条件でのレンタル契約を推進しています。第一に、セビージャは彼の給与のより大きな割合を負担することを約束しており、これはクラブにとって必要かつ可能な努力とみなされています。第二に、今回の契約には買い取りオプションが含まれる予定で、選手の親しい関係者によれば、一定の目標を達成した場合にはそれが買い取り義務に変わる可能性も排除されていないとのことです。

彼のニューカッスルとの契約は2028年6月30日までで、さらに1年のオプションが付いています。セビージャとしては5日後に始まるプレシーズンに間に合わせたいところですが、それは少し難しいかもしれないものの、遅からず合流できるだろうと楽観視されています。(via Estadio Deportivo)

ネマニャ・グデリの退団とセルヒオ・ラモスの惜別

セルヒオ・ラモスによるセビージャFCのクラブ買収交渉がもし成功していれば、ネマニャ・グデリは来シーズンもセビージャのユニフォームを着ていたことでしょう。セルヒオ・ラモスは主要株主たちとの土壇場での条件変更により買収に失敗し、株主たちの怒りを買っていますが、グデリとの友情は揺るぎないものです。

セビージャは先日、7シーズン在籍したセルビア代表MFのグデリと2026年まで残っていた契約を延長せず、双方合意のもとで退団することを公式に発表しました。しかし実際には、グデリは給与の減額を受け入れてでも残留を希望していたため、この決定に対する不満は明らかです。彼は2月のインタビューで『セビージャが僕と話す優先権を常に持っているといつも言ってきた。その後で他のオファーを聞くつもりだ。将来どうなるか見るために、クラブに時間とスペースを与えなければならない』と語っていました。

そんな中、セルヒオ・ラモスとグデリは、スペイン広場で行われたプリンス・ロイスとロメオ・サントスの音楽フェスティバルで再会しました。ラモスは自身のInstagramのストーリーに2人が抱き合う写真を投稿し、『愛するブラテ(兄弟)、ネマニャ・グデリと一緒に。すべて上手くいくよ、兄弟。いつでも俺のチームにいてくれ』という温かいメッセージを送りました。

グデリも以前のインタビューでラモスについて『彼はサッカー界で最高のセンターバックの1人であり、良いチームメイト、素晴らしい友人、良い人だ。僕はセビージャに集中している。ピッチ外のことは僕が話すことではない。セビージャとセルヒオの成功をいつも願っているし、もしそれが一緒ならそうなるだろうけど、それは僕が決めることではない』とリスペクトを語っていました。(via MARCA)

パブロ・マルティネス獲得の可能性

わずか25万ユーロという限られた補強予算で動いているセビージャFCは、フリーエージェントやレンタル移籍の選手を優先的に狙っています。その中で中盤の補強候補として浮上しているのが、レバンテに所属する28歳のマドリード出身MF、パブロ・マルティネスです。

マルティネスは6月30日でレバンテとの契約が満了し、フリーとなります。彼はキャプテンを務め、直近のシーズンもリーグ戦27試合(コパ・デル・レイ2試合)、合計1864分に出場し、1ゴール5アシストを記録するなど中心選手として活躍しました。レバンテでの7シーズン(ミランデスやウエスカへのレンタルを含む)で通算155試合に出場し12ゴール18アシストという立派な数字を残していますが、クラブからは契約延長のオファーはおろか、構想外であるという正式な通達すら受けておらず、不満を抱いています。

彼にはギリシャやサウジアラビアから経済的に魅力的な正式オファーが届いていますが、本人はスペイン国内でのプレーを優先しています。セビージャの他に、オサスナ、エルチェ、ヘタフェ、ラージョ・バジェカーノ、アラベス、セルタ・デ・ビーゴなどが関心を示しているものの、スペイン国内のクラブからはまだ正式なオファーはありません。マルティネスは決断を急がず、バレンシアでパーソナルトレーナーとともに自主トレーニングを行い、新チームでのプレシーズン開始に向けて万全の準備を整えています。(via Estadio Deportivo)

ペケ・フェルナンデスのレーシング復帰を巡る交渉

2年前にセビージャが400万ユーロを支払って獲得したペケ・フェルナンデスですが、セビージャでの2シーズンで期待されたほどの成長を見せられず、放出候補となっています。24/25シーズンは29試合1ゴール1アシスト、直近のシーズンは28試合出場(1148分)で3ゴール2アシスト(エルチェ戦とアスレティック戦で得点)でした。

彼に対する関心を公にしているのは、古巣であるレーシング・サンタンデールです。レーシングは14年ぶりのプリメーラ復帰に向けたチーム作りを進めており、マノロ・イゲラ会長は『監督と私でペケと話した。彼は私たちの仲間だが、400万ユーロでセビージャに売ったのだから、タダで戻ってくるわけがない。本当に難しい』と語っていました。しかし、レーシングからセビージャに届いた提案は、給与の一部のみを負担する形でのレンタル移籍というものでした。

セビージャは少しでも損失を減らし、厳しいサラリーキャップの枠を空けるため、完全移籍での売却を望んでおり、安売りするつもりはありません。万が一レンタルに応じるにしても、給与の全額負担が絶対条件であり、両クラブの主張は大きくかけ離れています。

一方で、ルイス・ガルシア・プラサ新監督はペケの残留をクラブに求めているようです。靭帯の怪我から復帰直後だったこともあり、プラサ監督の元では最終節のセルタ戦で初先発するまでの4試合でわずか43分の出場にとどまりましたが、前監督マティアス・アルメイダの元では一定の出場機会を得ていました。ペケ自身と周囲はサンタンデールへの帰還に惹かれているものの、現在は7月初旬のセビージャのプレシーズン開始に向けて準備を進めています。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

確定済みの補強選手とルイス・ガルシア・プラサ新監督の動向

セビージャFCは、極めて厳しいサラリーキャップの制限に苦しんでおり、現在フリーで獲得した3選手(ジョン・グリディ、フアン・イグレシアス、アルナ・サンガンテ)のラ・リーガへの選手登録すら完了していない状況です。クラブは損失を最小限に抑え、財政的なゆとりを生み出すために、アコル・アダムスなどの売却を急務としています。来シーズンに向けてチームを指揮するのは、新たに就任したルイス・ガルシア・プラサ監督です。厳しい台所事情の中で、プレシーズンに向けたチーム構築の腕が問われています。(via ElDesmarque / MARCA)

【本日の総括】

極めて厳しい財政事情の中、セビージャFCは選手の売却による資金調達とフリー移籍を活用した戦力補強に奔走しています。アダムスやペケの去就が注目される一方、ヴラホディモスの再レンタルやマルティネス獲得の可能性も浮上。ラモスとの買収劇が破談に終わった影響でグデリの退団も決定するなど、ルイス・ガルシア・プラサ新監督の船出は波乱含みですが、プレシーズンに向けたチーム再建が急ピッチで進められています。