コモ・カップ決勝でRCランスに逆転負け、守備と決定力に課題

イタリアのスタディオ・ジュゼッペ・シニガーリャで開催されたコモ・カップの決勝で、ビジャレアルは昨季リーグ・アン2位でフランスカップ王者でもある強豪RCランスと対戦し、1-3で逆転負けを喫した。イニゴ・ペレス監督が送り出したスタメンは、GKにルイス・ジュニオール、ディフェンスラインにモウリーニョ、カンブワラ、パウ・ナバーロ、カルロス・ロメロ、中盤にパプ・ゲイェ、17歳の新鋭カルロス・マシア、モレイロ、ニザール・エル・ジミリ、そして前線にアジョセ・ペレスとジェラール・モレノを配置した。

前半、ビジャレアルはポゼッションを支配し、縦への速いコンビネーションで試合の主導権を握った。開始わずか3分、ジェラール・モレノが右サイドから斜めに動き、ディフェンスの裏へ完璧な浮き球のパスを供給。これに反応したアジョセ・ペレスがノーバウンドで合わせるアクロバティックなボレーシュートを突き刺し、鮮やかに先制した。度重なる怪我に苦しんできたアジョセにとって、今季の完全復活を予感させるゴラッソとなった。

しかし、リードはわずか8分しか続かなかった。高い位置に設定していたディフェンスラインの裏をロングパスで突かれると、相手のウドルに完全に抜け出される。GKルイス・ジュニオールが飛び出しを躊躇した隙を見逃さず、ニアポストへ正確なシュートを流し込まれて同点に追いつかれた。同点とされた後もビジャレアルは攻撃の姿勢を崩さず、給水タイムでのイニゴ・ペレス監督の修正を経てさらに押し込む展開を作る。才能あふれるマシアが中盤でゲームをコントロールし、カルロス・ロメロ、アジョセ、ジェラールらが立て続けに決定機を迎えたが、フィニッシュの精度を欠き、勝ち越しゴールを奪えないまま前半を折り返した。

後半開始時、イニゴ・ペレス監督は一気に6人の選手を交代。ローガン・コスタ、クレパン・ディアッタ、サンティ・コメサーニャ、ニコラ・ペペ、セルジ・カルドナ、ジョルジュ・ミカウタゼをピッチに送り込んだ。しかし、この大幅な入れ替えが裏目に出る。ボール支配率こそ保ったものの、前半に見せた縦への推進力や崩しの形が失われていった。52分にはコメサーニャが中盤から飛び出し、胸トラップから落とさずにボレーシュートを放つ見せ場を作ったが、ボールはクロスバーを越えた。

徐々にRCランスが強固な守備ブロックからの鋭いカウンターに狙いを定めると、ビジャレアルはこれに対応できなくなる。60分、中盤でカルロス・ロメロがボールを失い、スコラシから裏のスペースへ抜け出したフォファナに決定的なパスを通される。ペナルティエリア内で対応に遅れたパウ・ナバーロが後方から不用意なファウルで倒してしまい、痛恨のPKを献上。これをフロリアン・トヴァンに確実に決められ、1-2と逆転を許した。

ビジャレアルは同点を目指して攻め込むものの、疲労の色が濃くなり攻撃のアイデアを欠いていく。さらに83分には、セルジ・カルドナがファウルで厳しい判定ながらも2枚目のイエローカードを受けて退場。10人での戦いを強いられる絶望的な状況に追い込まれた。数的不利の中、モレイロのクロスからペナルティエリア中央でミカウタゼがヘディングで合わせるチャンスがあったが、上手くミートできず同点には至らない。

そして後半アディショナルタイムの91分、前がかりになった広大な裏のスペースを再びカウンターで突かれ、抜け出したフォファナにルイス・ジュニオールとの1対1を冷静に沈められて万事休す。直後の94分には、パウ・ナバーロが相手選手への不必要な背後からのタックルで一発レッドカードを受けて退場。試合終了間際には両チームの選手が入り乱れる乱闘騒ぎに発展しそうになるなど、後味の非常に悪い幕切れで敗戦し、コモ・カップのタイトルを逃した。(via Estadio Deportivo, SPORT, MARCA)