激化する会長選:ネグレイラ事件を巡るペレスの対応とAIによる勝敗予測

選挙戦では、FCバルセロナが元審判委員会副会長のホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラに長年にわたり資金を提供していた「ネグレイラ事件」への対応も争点となっている。リケルメは『ペレスはスーパーリーグ構想のためにバルセロナを支持し、対応が遅れた』と批判している。これに対しペレスは、リケルメがバルセロナに対して甘いと反撃し、自身こそが『サッカー史上最大のスポーツ汚職事件』に立ち向かっていると主張している。しかし、時系列を見ると、事件が発覚した直後からラ・リーガやスペインサッカー連盟が素早く司法手続きに参加したのに対し、レアル・マドリードは数カ月間沈黙を保ち、具体的な証拠提出や証人喚問の要求も行っていなかった。ペレスがこの問題を「サッカー史上最大の不祥事」と声高に非難し始めたのは、事件発覚から2年10カ月が経過し、スーパーリーグ構想が頓挫した後だった。

一方、選挙の行方について、最新の人工知能(ChatGPT、Perplexity、Google AI Mode)を用いた分析結果が発表された。AIは総じてフロレンティーノ・ペレスの勝利を予測している。ペレスの強みとして、7回のチャンピオンズリーグ制覇、新ベルナベウの建設、11億8500万ユーロという圧倒的な収益力に基づく「実績と信頼」が挙げられている。弱みとしては、権力の集中や、外部投資家へのクラブ株式5%〜10%の売却という「クラブ民営化」の懸念、そしてモウリーニョという過去の人物への依存が指摘された。対するリケルメは、ラウルやカシージャスらレジェンドの支持を得た「変革と民主的再生」の象徴と評価されているが、ハーランド獲得などの実現困難な公約や経験不足が弱点とされている。AIは、スポーツ面よりも「誰がソシオの手にクラブを残せるか」という組織の在り方が真の争点であると分析している。(via MARCA)