600万ユーロの超高給がネックとなり、代理人メンデス氏も大苦戦
ジョゼ・モウリーニョ監督がディフェンス陣の再構築を急ぐ中、カンテラ出身の若手センターバック、ラウル・アセンシオの去就が、クラブの大きな懸念事項となっています。
モウリーニョ監督はアセンシオの昨季のパフォーマンスと戦術理解度の低さを見極め、本人に対して『お前の居場所は私のプロジェクトにはない。一刻も早く新しい所属先を見つけるべきだ』と直接通告し、完全な戦力外であることを明確にしました。
しかし、放出交渉は困難を極めています。その理由は、彼がトップチーム昇格時に結んだ「年俸600万ユーロ」という、若手としてはあまりに高額すぎる給与にあります。
このサラリーはアルダ・ギュレルやエンドリックらを大きく上回る金額であり、この法外な負担を引き受ける意思のあるクラブがどこにも現れないため、敏腕代理人のジョルジュ・メンデス氏も売却先選定に大苦戦しています。
現在、マドリードはラ・リーガの「ファーストチーム登録制限25名」を使い切っており、このアセンシオの給与スペースと登録枠を解放しない限り、モウリーニョ監督が熱望している「5人目のセンターバック」や「守備的ミッドフィルダー」の新規獲得に動くことは事実上不可能な状況に陥っています。 (via SPORT)
13年前のトラウマを乗り越え、内部情報流出に宣戦布告する「モウリーニョ流」の常識
昨シーズンのマドリードのロッカールームは、チュアメニとフェデ・バルベルデが練習場で衝突し、クラブ史上最高額の「50万ユーロ」という超巨額の罰金処分を科された事件を筆頭に、メディアへの内部情報のリークが日常化し、規律が完全に崩壊した火薬庫と化していました。
この乱れた規律を完全に回復させるため、モウリーニョ監督は「非交渉的(交渉の余地なき)」厳格な常識ルールを選手たちに提示しました。
指揮官は就任直後から徹底した情報統制を敷き、新加入選手の公開イベントやサポーター向けのアクティビティを全面的に排除。徹底的に管理されたクローズドな環境を維持しました。
記者会見において、モウリーニョ監督は自身のルールについてこのように明言しました。
『我々は、どのような小さなことでも、決して妥協してはならない非交渉的な原則を築き上げた。練習開始の5分前ではなく、必ず「1時間前」に施設に到着すること。これはプロフットボール選手として当然の常識だ。栄養士の管理のもとで朝食をとり、怪我の予防のために毎日欠かさずジムに入ること。これらはすべて自分自身のためであり、チーム全体の利益のためだ。私はチュアメニとバルベルデの問題をすべて把握しているが、初日からその話をすることは避けた。なぜなら、ピッチでの二人は最初から極めて自然に、プロフェッショナルとして互いにリスペクトを持って協力し合っていたからだ。過去のいざこざは、私の前では存在しない。しかし、今後もしロッカールームの規律を乱す者が現れたなら、私の下す決断は極めてシンプルかつ冷酷なもの(排除)になるだろう』。
かつて自身の第一次政権時に「内通者」を巡って激しい対立を繰り広げた歴史を持つモウリーニョ監督。記者から開幕戦の先発メンバーについて問われると、不敵な笑みを浮かべて次のように牽制しました。
『先発メンバーが気になるか? では、君たちの中で誰が最も優れた情報源(コネクション)を持っているか見ものだな。選手たちは全員、自分が明日先発するかどうかをすでに知っている。私はスタメンを隠すような真似はしない。あと数時間もすれば、君たちの耳にも情報が届くだろうが、私自身がここでお喋りをして教えることは絶対にない』。 (via SPORT / MARCA)