悲しみに暮れる守護神:イバン・ビジャールを支えた亡き母との約束と地元への忠誠
セルタのコミュニティと、ビジャールの地元であるオ・モラソ地区は、深い悲しみに包まれています。セルタの守護神であり、カンテラ出身でファーストチームのキャプテンの一人を務めるイバン・ビジャールの母親、マリア・ドロレス・ガルシアさんが、数ヶ月にわたる闘病生活の末、9月1日に69歳で逝去されました。
セルタは公式ウェブサイトで声明を発表し、哀悼の意を表しました。クラブは『クラブ、そしてすべてのセルタファンは、このあまりにも痛ましい損失に対して深い哀悼の意と絶望を表明します。そしてイバンと彼の家族に対して、最も心からの哀悼の意を送るとともに、この非常に困難な時期において全力の愛とサポートを伝えます』とコメントし、固い結束を示しました。葬儀は9月2日の午前11時30分から、ゴールキーパーの家族の故郷であるアルダンにほど近い、カンガスの葬儀場礼拝堂にて追悼ミサが執り行われ、その後アルダンにて埋葬される予定です。
母であるマリア・ドロレスさんは、ビジャールが地元のラピド・バイアで頭角を現し、セルタからスカウトされた際、彼のキャリアにおいて最も重要な精神的支柱の一人でした。母親は、プロサッカー選手としてのキャリアが学学業に悪影響を及ぼさないことを強く望み、ビジャールに学業の継続を強く求めました。その結果、彼はプロとしての活動と並行して、ビゴ大学のポンテベドラ・キャンパスでスポーツ科学(INEF)の学位を取得しました。
これまでビジャールは、愛するクラブのために公式戦78試合に出場してきました(ラ・リーガで61試合、コパ・デル・レイで15試合、ヨーロッパリーグのディナモ・ザグレブ戦やルドゴレツ戦など)。そのうち16試合でクリーンシート(無失点)を達成し、クラブ創設100周年をプリメーラの舞台で迎えるために不可欠だった2023年の劇的な残留劇においても、チームの大きな支柱となりました。
スペインの各世代別代表(U-17、U-19、U-21)にも招集された実績を持ち、2021年にはU-23代表として東京オリンピックに出場。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督のもと、ウナイ・シモン、ククレジャ、ミケル・メリーノ、ペドリ、オヤルサバル、ダニ・オルモらと共に銀メダルを獲得するという、キャリア最大の栄誉を手にしました。
彼はこれまでにCDレガネスやUDレバンテへの期限付き移籍を経験しましたが、近年は常に「家族の近くにいること」を最優先事項として考えてきました。そのため、ビセンテ・グアイタやアンドレイ・ラド、そして最近ではアルタイ・バインディルの加入などにより、正GKから控え(バックアップ)というサブの役割に甘んじることになっても、国内外の多くのクラブから届いたオファーをすべて拒否し、愛する家族がいる自宅にいられるセルタでのキャリアを最優先に選び続けたのです。現在、彼はイアゴ・アスパス、ボルハ・イグレシアス、カール・スターフェルトらと共に、チームをまとめるキャプテンの一人となっています。本日、クラブとそのサポーターは、過去10年間にわたり下部組織「ア・マドロア」の模範的なシンボルであり続けた守護神に対し、温かい励ましと哀悼の意を捧げています。
(via SPORT)
【本日の総括】
クラウディオ・ヒラルデス監督のもと、ポゼッションで相手を圧倒しながらも得点力不足に喘ぐトップチーム。移籍市場が閉まるなか、背番号18を得たヨエル・ラゴに続く下部組織の若き才能たちをいかに適応させるかが、今シーズンの浮沈を握る鍵となります。一方で、母を亡くしたキャプテン、イバン・ビジャールをクラブ全体で支える温かい団結力も、セルタの持つ真の強さです。