アトレティコ・マドリード
(開始49秒の電光石火!パブロ・バリオスの劇的先制弾と前半の攻防)
欧州チャンピオンズリーグのグループステージ第2節において、アトレティコ・マドリードがホームのエスタディオ・メトロポリターノでマンチェスター・ユナイテッドと対戦し、2-0で貴重な今大会初勝利を飾った。試合開始前に、コケ主将の母であるアナ・メロディオさんの逝去に対し、満員のスタンド全体で1分間の深い黙とうが捧げられた。キックオフ直後、アトレティコは電光石火の先制攻撃を見せる。開始わずか49秒、中盤でパスを受けたクティ・ロメロが前方へロングボールを供給すると、右サイド深くで受けたアレックス・バエナが相手ペナルティエリア内で粘ってマイナスへ低く鋭いパスを通した。これに走り込んだパブロ・バリオスが右足を振り抜くと、シュートは相手DFの足にわずかに当たってゴールへと吸い込まれ、開始1分未満でチームにリードをもたらした。失点したマンチェスター・ユナイテッドもすぐさま反撃に転じ、ムベウモがクティ・ロメロの股を抜いて狙いすましたシュートを放つもわずかに枠の外へ外れ、続くマーカス・ラッシュフォードのアクロバティックなボレーも実らない。さらに前半半ば、クティ・ロメロのビルドアップミスを突いてムベウモが完全にヤン・オブラクと1対1を迎える絶体絶命のピンチを迎えたが、守護神オブラクが驚異的な反応で太ももで弾き出し、失点を阻止した。前半終了間際にはアレハンドロ・グリマルドの直接フリーキックがクロスバーを直撃し、直後にはジョニー・カルドーソがエリア外から強烈な右足シュートを突き刺してネットを揺らした。しかし、シュート前の局面でマルコス・ジョレンテの手にあたっていたとして、スウェーデン人のニベリ主審がVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のモニター確認を経てハンドを取り消し判定。1-0のまま前半を折り返した。 (via Estadio Deportivo)
アトレティコ・マドリード
(VAR介入による退場劇とアデモラ・ルックマンのダメ押し弾でマンUを撃破)
後半も一進一退の激しい攻防が続いた。アトレティコはパブロ・バリオスの正確なクロスからフリアン・アルバレスが鮮やかなダイレクトボレーで狙うも、シュートは無情にもポストを直撃した。対するマンチェスター・ユナイテッドもブルーノ・フェルナンデスがループシュートやコーナーキックからの直接ボレーでヤン・オブラクの頭上を襲い、ボールがクロスバーを叩くなど一触即発の展開となった。試合の決着を左右する決定的な局面は75分に訪れた。シメオネ監督によって投入されたばかりのカナダ代表FWジョナサン・デイヴィッドが、相手の裏へ抜け出す力強いランニングを見せると、マンチェスター・ユナイテッドのCBレニー・ヨロが後ろから引き倒す形となった。主審は当初デイヴィッド側のファウルと判定していたが、VARからの助言を受けて自らモニターで映像を再確認。決定的な得点機会の阻止(DOGSO)と認定し、判定を覆してヨロにストレートのレッドカードを提示した。数的優位に立ったアトレティコは、その直後の79分に試合を完全に決定づける。ジョナサン・デイヴィッドが力強く右足を振り抜いたシュートを相手GKラメンスが弾くと、詰めていたアデモラ・ルックマンが素早く反応して押し込み、待望の2点目を奪った。アディショナルタイムにはクーニャの至近距離からのシュートをヤン・オブラクが圧巻のセーブで防ぎ切り、2-0で完封勝利を収めた。 (via SPORT)
アトレティコ・マドリード
(マテウ・ラオスも疑問を呈したカルドソ幻のゴールと選手採点)
前半終了間際に取り消されたジョニー・カルドーソのゴールシーンを巡り、現地メディアやサッカー関係者の間では議論が紛糾している。元国際審判員のアントニオ・マテウ・ラオス氏や元アトレティコの選手であるマリオ・スアレス氏は、テレビ中継内で『マルコス・ジョレンテの手への接触は偶発的なものであり、攻撃の起点となる明確な意図的な手ではない。このような微細な接触で素晴らしいゴールを取り消すのはフットボールの本質を損なっている』とVARの介入に強い違和感と驚愕を表明した。一方、この日の選手採点においては、守護神ヤン・オブラクと先制ゴールを決めたパブロ・バリオス、そして守備の要として君臨したクティ・ロメロに対して最高評価となる「sobresaliente(極めて優秀)」が与えられた。また、途中出場から相手の退場を誘発し、2点目のお膳立てをしたジョナサン・デイヴィッドと、そのままダメ押しゴールを決めたアデモラ・ルックマンの2人に対して、シメオネ監督の采配が見事に的中したとして現地メディアから絶賛の声が上がっている。 (via ElDesmarque)
