酷暑のボーンマス戦は乱闘や退場劇を経て2対2のドロー
ベティスは本拠地ラ・カルトゥハにイングランドのボーンマスを迎え、激しい乱闘や退場劇が飛び交う荒れた試合の末に2対2で引き分けました。この日はセビリアの厳しい酷暑により、選手や観客への配慮からキックオフ時間が当初予定されていた20時30分から21時00分へと30分延期されました。20時の時点では気温35度が予想される厳しい環境でしたが、スタジアムには28,331人もの熱心なサポーターが詰めかけ、新シーズンへの期待感を示しました。試合は前半、エヴァニウソンの見事なヒールパスからタヴェルニエに先制ゴールを許す苦しい展開に。前半終了間際には両チームに退場者が出るなど大荒れとなりましたが、ベティスは意地を見せて引き分けに持ち込みました。 (via Estadio Deportivo)
アントニーが乱闘騒ぎに加勢し一発退場処分
ベティスの攻撃を牽引し、最も大きな脅威となっていたブラジル人ウインガーのアントニーですが、前半終了間際に一発退場処分を受けました。キレのある動きを見せていたアントニーは、チームメイトのネルソン・デオッサが相手選手から執拗なホールドを受けた際、デオッサを擁護するために乱闘に加勢。相手のスコットに対して小競り合いを起こし、映像では相手を攻撃したように見える場面もありました。ピッチ上は大混乱となり、主審のマヌエル・オレジャーナはアントニーとスコットの両者にレッドカードを提示。前半でベティスは10人での戦いを強いられることになり、さらにロッカールームへ向かう通路でもボーンマスのコーチ陣が1人退場させられるなど、夏の親善試合とは思えない異常な緊張感に包まれました。 (via AS)
クチョとフォルナルスの執念のゴールで2度のビハインドを追いつく
数的不利となったベティスは、後半にピッチへ送り込まれた主力選手たちの高いクオリティによって見事な反撃を見せました。後半10分過ぎ、ピッチに戻ってきたイスコがエリア内で放った右足のシュートは惜しくもポストを直撃。しかし、そのこぼれ球に素早く反応したクチョ・エルナンデスが執念でゴールに押し込み、試合を1対1の同点へと引き戻しました。その後、ベティスはパスミスから再び勝ち越しを許したものの、パブ・フォルナルスが相手エリア付近でクリーンなタックルからボールを奪取。そのままエリア内に持ち込んで放ったシュートが相手ディフェンダーに当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らして2対2の同点に追いつき、敗色濃厚だった試合を救いました。 (via Estadio Deportivo)
パスミスで失点関与のジュニオルにブーイングと負傷退場の懸念
左サイドバックとして先発出場したジュニオル・フィルポにとっては、最悪の一日となりました。守備面で相手の突破を簡単に許すなど終始不安定なプレーが続き、後半には自陣深くのサイドでボールを受けた際、焦ってグナンゴロに送ったパスを相手のエヴァニウソンに奪われ、痛恨の勝ち越しゴールを許してしまいました。この手痛いミスに対し、ラ・カルトゥハのスタンドからはジュニオルがボールを触るたびに大きなブーイングが浴びせられる事態に発展。その後、75分にフラン・ガルシアと交代して退いたジュニオルは、ベンチに留まらず直接ロッカールームの通路へと引き揚げていきました。交代直前のプレーで足を痛めて走るのが辛そうな素振りを見せており、負傷した可能性が心配されています。 (via Estadio Deportivo)
正GKコンデの負傷により19歳マヌ・ゴンサレスが先発抜擢
本来の守護神であるディエゴ・コンデが肩を負傷したため、下部組織出身でU-19欧州選手権を制したばかりの19歳、マヌ・ゴンサレスが先発フル出場しました。試合開始直後には足元のパス回しで自らピンチを招き、ヒヤリとさせる場面もありましたが、徐々に落ち着きを取り戻して自信に満ちたプレーを披露。失点場面ではGKとして対応が難しい精密なシュートを決められたものの、試合中には何度も見事なセーブを見せて追加点を防ぎ、引き分けに大きく貢献しました。 (via ElDesmarque)
ダニ・セバージョスが愛娘の写真でベティスへの強い想いを表明
レアル・マドリードを退団して現在はフリーエージェントとなっているダニ・セバージョスは、自身のSNSを通じて熱烈なベティス愛を送り続けています。最近になって双子の娘が誕生したセバージョスは、自身のインスタグラムのストーリーに、ベティスのユニフォームとマスコットであるパルメリンが描かれたベビー服を着用した愛娘たちの写真を投稿し、緑と白のハートマークと共に『世界にあと2人、ベティスサポーターが増えた』という感動的なメッセージを添えてベティスへの想いをアピールしました。さらに先日の誕生日には、実の姉からベティスのユニフォームを身にまとったセバージョスの写真を投稿されて祝福を受けています。アヤックスからのオファーを拒絶し、移籍市場の最終日までベティスのオファーを待つ姿勢を貫いていますが、クラブの財政状況により獲得交渉は簡単には進んでいません。 (via Estadio Deportivo)
ロ・チェルソの残留希望がセバージョス獲得の資金計画を狂わせる
ベティスは中盤の選手登録枠を空け、サラリーキャップに余裕を持たせるためにジョバニ・ロ・チェルソの売却を計画していました。しかし、ロ・チェルソは今夏にヘリオポリスを去る意思はなく、もう1シーズンはベティスに残留する意向をクラブ側に明確に伝えました。このロ・チェルソの残留希望により、ダニ・セバージョスを獲得するための登録枠の確保や給与制限の調整が極めて困難になり、両者の復帰交渉は現在停滞しています。 (via Estadio Deportivo)
プレシーズンでFW起用のデオッサが大活躍で一転して残留へ
昨シーズンは負傷やチームへの適応不足により期待を裏切る結果となり、今夏はブラジルのヴァスコ・ダ・ガマやボカ・ジュニオルスへの売却が決定的と見られていたネルソン・デオッサですが、このプレシーズンで立場が劇的に変わりました。前線の補強が遅れる中、マニュエル・ペレグリーニ監督によってフォワードに抜擢されると、その驚異的な身体能力と決定力を発揮。プレシーズンではチーム最多タイの3ゴールを挙げる大活躍を見せ、ダブリンでのアーセナル戦でも見事なゴールを奪って評価が急上昇しました。デオッサ自身もチームメイトからの信頼や監督の起用法に感銘を受け、ベティスで戦い続けることを決意してヴァスコ・ダ・ガマへの移籍を拒否、残留の意思を固めました。ただ、アーセナル戦の活躍によりプレミアリーグのイプスウィッチ、リーズ、ウェストハム、ウルヴァーハンプトンなどのスカウトが関心を示しており、今後の動向が注目されます。 (via Estadio Deportivo)
契約延長が難航する若き才能グナンゴロに国内外からオファー殺到
プレシーズンでペレグリーニ監督から信頼を得ており、ボーンマス戦でも途中出場した22歳のMFグナンゴロ・ブアレですが、契約が2027年までとなっていることから、その将来は非常に流動的です。クラブは3年間の契約延長と条件改善のオファーを提示していますが、リザーブチームであるベティス・デポルティーボが今季4部へ降格したため、本人はそのカテゴリーでのプレーを拒んでいます。プロとしてのステップアップを求める彼に対し、2部のブルゴス、コルドバ、カディス、グラナダに加え、1部のクラブからも獲得の打診が届いています。クラブは契約更新後にレンタル移籍させるか、今夏に約50万ユーロの移籍金で売却して将来の売却益の数パーセンテージを確保するかの決断を迫られています。 (via Estadio Deportivo)
最優先のトゴ代表FWデンキー獲得は現給と移籍金の高さが障壁
ベティスのスポーツディレクターであるマヌ・ファハルドが、前線の得点源として最優先で獲得を狙っているのが、アメリカMLSのシンシナティに所属するトーゴ代表FWケヴィン・デンキーです。デンキー本人もベティスでのプロジェクトに魅力を感じており、『非常に素晴らしい選択肢だ』と移籍に前向きな姿勢を見せていますが、交渉には大きな障壁が存在します。現在彼がMLSで受け取っている高額な給与をベティスの厳しいサラリーキャップ内に収めることが極めて難しく、またシンシナティが2025年1月に彼を獲得した際の移籍金を考慮すると、獲得には高額な資金が必要となります。センターバックのナタンの売却などが成立し、大きな資金を得られない限り、正式なオファーに踏み切ることは困難な状況です。 (via Estadio Deportivo)
クロアチア人FWイヴァノヴィッチの獲得は争奪戦に敗れ断念
ベンフィカに所属する22歳のクロアチア人FWフランジョ・イヴァノヴィッチに対し、ベティスは獲得を目指して打診を行っていました。選手本人もベティス加入を望み、他クラブからのアプローチを断るなどベティスを優先していましたが、ベティス側の財政制限により、買い取りオプション付きのレンタル移籍しか提案できませんでした。一方で、ベンフィカが要求する買い取り義務付きの条件を承諾したイタリアのラツィオやフランスのリールが交渉を有利に進め、特にラツィオがクラブ間合意に達したことで、ベティスへの移籍の可能性は消滅しました。 (via Estadio Deportivo)
18歳ブラジル人ガブリエル・メック獲得に税務上の障壁
ベティスはグレミオに所属する18歳の新星攻撃的MFガブリエル・メックに熱い視線を送っていますが、この移籍交渉を進めることは事実上不可能です。グレミオは2018年にアルトゥールをバルセロナへ売却した際、スペインの税務当局との間で多額の未払い税金問題が発生しており、スペインのクラブと取引を行うと移籍金の一部が差し押さえられるリスクがあるため、スペインへの売却交渉を一切拒否しています。グレミオはウクライナのシャフタール・ドネツクと1200万ユーロでクラブ間合意に達していましたが、選手本人がウクライナへの移籍を拒否しました。ベティスは彼の契約が切れる2027年、あるいはフリーになるタイミングを見据えて、引き続きリストに名前を載せて動向を監視しています。 (via Estadio Deportivo)
19歳GKアレックス・ポスティゴの完全移籍が公式発表
ベティスはヒムナスティカ・セゴビアナから19歳の有望なゴールキーパー、アレックス・ポスティゴを完全移籍で獲得したことを正式に発表しました。交渉段階では、セゴビアナ側が『ベティスの提示額はあまりにも市場価値を無視している』と不満を示し、10万ユーロ未満とされる契約解除金を巡って難航していましたが、最終的に合意に至りました。ポスティゴは昨季4部リーグで26試合に出場し、その実力は高く評価されています。当初はCチームでのプレーが予定されていますが、BチームのGK陣の退団や、トップチームのコンデの負傷に伴う守護神ローテーションの影響から、実質的にBチームの主力GKやトップチームのバックアップメンバーとして活動することが期待されています。 (via Estadio Deportivo)
ナタン売却時に備えて後釜となるブラジル人DFをスカウト中
ベティスは、前線のデンキーや中盤のセバージョスを獲得するためのサラリーキャップと資金を確保するため、センターバックのナタンの売却を検討しています。もしナタンの売却が決定した場合に備え、ベティスの強化部はすでに後釜の確保に向けてブラジル国内でのスカウティングを精力的に進めています。サンパウロ所属のルイス・オソリオやクルゼイロ所属のジョナタン・ジェズスといった期待の若手センターバックをリストアップしており、売却と同時に素早く補強へ動ける体制を整えています。 (via Estadio Deportivo)
移籍先を模索するプティとイケル・ロサーダにアピールの機会
プレシーズンマッチのメンバー選考が進む中、ペレグリーニ監督は移籍先を模索しているゴンサロ・プティとイケル・ロサーダの2人をボーンマス戦の招集メンバーに含めました。最終的に出場機会を得ることは難しかったものの、サポーターの前でユニフォームを着てアピールする機会を与えられ、彼らのプレシーズンでの奮闘が称えられました。 (via ElDesmarque)
ロ・チェルソとアブデの合流スケジュールとプレシーズン最終インテル戦
ベティスは今後、プレシーズンの最終段階に入ります。コパ・アメリカでアルゼンチン代表として決勝まで戦ったジョバニ・ロ・チェルソは、月曜日からチームのトレーニングに合流する予定であり、プレシーズン最終戦にのみ出場可能となる見込みです。また、代表戦での怪我により調整が遅れていたエズ・アブデは、すでにチームの近くで個別メニューを消化しながら順調に回復を進めています。ベティスのプレシーズン最終戦は、8月15日の19時30分からイタリアのバーリで行われるインテル・ミランとの親善試合に決定しました。この試合は、ロ・チェルソの代表戦進出によりラ・リーガ開幕戦が延期されたことで急遽組まれた実戦テストであり、新シーズン開幕に向けた最後の重要な試金石となります。 (via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
酷暑のなかラ・カルトゥハで行われたボーンマス戦は、乱闘による退場劇やミスからの失点など荒れた展開となりましたが、イスコの復帰やクチョ、フォルナルスの得点などポジティブな収穫もあり、プレシーズンの手応えを掴むドローとなりました。一方で、セバージョス獲得を巡る資金難や、グナンゴロの去就問題、デンキー獲得のサラリー制限など、フロントは市場閉幕に向けて難しい舵取りを迫られています。