負傷と新監督交代の壁に泣いた23歳アタッカー!ニコ・セラーノを巡る複数クラブの獲得打診と契約解除オプション付き交渉の裏側
アスレティック・ビルバオに所属する23歳のレフティーウイング、ニコ・セラーノ(Nico Serrano)の去就が、今夏の移籍市場の最終盤において極めて慌ただしく動いています。
セラーノは昨シーズン後半、2部のスポルティング・デ・ヒホンへ期限付き移籍し、そこで見事なパフォーマンスを披露して高い評価を得ました。しかし、ヒホンが悲願であったラ・リーガ1部への昇格を不運にも逃したため、設定されていた「300万ユーロ(約3M€)での義務買い取りオプション」は発動されず、今夏に再びビルバオへと復帰しました。
セラーノ自身は、長年チームを率いたエルネスト・バルベルデ監督の退任と、ドイツ人のエディン・テルジッチ(Edin Terzic)新監督の就任という大きな変革期を『すべての選手がゼロからのスタートとなり、新監督に直接自分の実力を証明する絶好のチャンス』と捉え、プレシーズンの極限までチームへの残留を強く希望していました。しかし、プレシーズン中に運悪く右大腿直筋(recto anterior)に軽度の筋肉系の負傷を負ってしまい、アピールのための貴重な時間を大幅にロス。結局、7月末のレーシング・サンタンデール戦とブルゴス戦でそれぞれ後半の30分間ずつピッチに立ったのみで、残りの親善試合6ゲームでは一度も起用されることはありませんでした。
この現状を受け、著名なテレビ番組であるEl Chiringuitoの Edu Velasco 記者は、クラブが公式に彼を「移籍対象(transferible)」として市場にのせたと報じました。セラーノはアスレティックと2028年6月までの長期契約を残しており、昨季はリーグやコパ、スーパーコパ、および最高峰のチャンピオンズリーグなどで通算20試合以上(デビュー以来、アスレティックで公式戦51試合出場)を戦った確かな実績があります。
クラブは彼の放出に関して、将来有望なゴールキーパーであるアギレサバラ(Julen Agirrezabala)の交渉プロセスで用いたのと同じ「戦略的フォーミュラ」を採用する構えです。具体的には、移籍交渉に『将来の買い戻し優先権(derecho de tanteo)』および『将来的に他クラブへ売却された際に発生する売却金の一定パーセンテージ留保』を厳格に契約書に盛り込むことを前提としています。
現在、かつて所属した2部のスポルティング・デ・ヒホンが彼を最優先の補強ターゲットとして熱烈に追い求めているほか、エージェント陣は2部リーグに留まらず、自身のさらなるキャリアの飛躍を狙ってヨーロッパ全域の1部リーグのクラブも含めた、幅広い移籍先(マーケット)を鋭意模索しています。(via Estadio Deportivo / MARCA)
