ジェンク・オズカジャルがトラブゾンスポルへ完全移籍
バレンシアは、トルコ人センターバックのジェンク・オズカジャルが母国のトラブゾンスポルへ完全移籍することを正式に発表しました。移籍金は175万ユーロで、トラブゾンスポルから6回の分割払いで支払われます。バレンシアとはあと2年の契約が残っており、3シーズン前にオリンピック・リヨンから500万ユーロの買い取りオプションを行使して獲得した際の減価償却費200万ユーロと給与が残っていましたが、今回の売却によって給与枠を空け、費用の約3分の1を回収することに成功しました。
カルロス・コルベラン監督の構想外となっていたジェンクに対し、クラブはプレシーズン合宿に帯同させずバレンシアに残し、移籍先を探すために1週間の猶予を与えていました。本人は当初ドイツへの移籍を希望していましたが、8ヶ月前に新婚旅行でトラブゾンを訪れた際、その街の雰囲気と黒海の気候に魅了されていたことが最終的な決断の決め手となりました。妻のヒラ・ヌルとともに新天地での生活に大きな期待を寄せており、木曜日には現地でスター選手として熱烈な歓迎を受けています。
ジェンクは2022-23シーズンにOHルーヴェンからのレンタルを経て加入し、公式戦46試合に出場。その後、レアル・バジャドリードやドイツの1.FCケルンへレンタル移籍しましたが、ケルンでは200万ユーロの買い取りオプションが行使されず復帰していました。
バレンシアは公式声明で『バレンシアCFはトラブゾンスポルとジェンク・オズカジャルの移籍で合意に達しました。2022-23シーズンに加入し、公式戦46試合に出場した同ディフェンダーはバレンシアでのステージを終え、トルコ・スーパーリーグでキャリアを続けます。プロフェッショナリズムに感謝し、今後の活躍を祈ります』と発表しています。(via MARCA, ElDesmarque, SPORT)
プレシーズン初戦はアンゴラ王者に黒星
ジローナのロイヤルベルド・トレーニングセンターで合宿を行っていたバレンシアは、プレシーズン最初の実戦としてアンゴラ1部リーグ王者のアトレティコ・ペトロレオス・デ・ルアンダと無観客のトレーニングマッチを行い、1-3で敗れました。クラブ公式テレビでの中継もなく、あくまでコンディション調整を目的とした非公式な練習試合として扱われています。
試合では、新加入のオランダ人DFユスティン・デ・ハースとマリ人MFアリウ・ディエングがバレンシアのユニフォームを着て初出場を果たしました。唯一の得点はウマル・サディクが記録しています。一方で、日本人アタッカーの佐藤龍之介はフィジカルの問題で出場せず、負傷を抱えているディミトリ・フルキエとマリオ・ドミンゲスも欠場しました。
カルロス・コルベラン監督はこの合宿に9人のカンテラーノを帯同させており、ビセント・アブリル、アライン・ゴメス、イケル・コルドバ、ルボ・イランソ、アモス・ワンジャラ、ロドリゴ・ガモン、アーロン・マジョル、ダビド・オトルビ、そしてマリオ・ドミンゲスがトップチームの環境で経験を積んでいます。対戦相手のルアンダは公式タイトル44個を誇るアフリカの強豪で、すでにチームとして仕上がっている状態だったため、疲労蓄積を避けたバレンシアにとっては厳しいテストとなりました。(via ElDesmarque, Estadio Deportivo, Mundo Deportivo)
今後のプレシーズンスケジュールと開幕戦の変更
ジローナでの第1次キャンプを終えたチームは、日曜日に休養を取り、月曜日からパテルナ練習場でのトレーニングを再開します。今後のテストマッチとして、7月22日(水)にCDエルデンセ、7月25日(土)にCDカステリョンといずれもエスタディオ・アントニオ・プチャデスで対戦する予定です。
その後はイギリス遠征へ出発し、ダービー・カウンティおよびストーク・シティとの親善試合を実施。8月8日にはメスタージャで開催される伝統のオレンジトロフィー(トロフェオ・ナランハ)でニューカッスルを迎え撃ちます。
また、当初予定されていたレアル・ベティスとのラ・リーガ開幕戦が延期となったため、バレンシアの公式戦初戦は8月22日にホームで行われるセルタ・デ・ビーゴ戦に変更されました。このスケジュール変更により、ニューカッスル戦からセルタ戦までの間隔が空くことになったため、クラブは試合勘を維持するための新たな対戦相手を急遽探している状況です。(via ElDesmarque, Estadio Deportivo)
右サイドバックとゴールキーパーの補強動向
移籍市場では、カルロス・コルベラン監督が最優先課題に挙げている右サイドバックの補強が難航しています。ターゲットとしていたトーマス・ムニエはサンダーランドへ、アンドレス・ガルシアはヘタフェへの移籍が決定してしまいました。
現在、クラブが最も獲得に近づいているのは、ハンブルクとの契約を満了してフリーとなっている22歳のフランス人DFウィリアム・ミケルブレンシスです。もう一つの選択肢として、UDアルメリアに所属する24歳のオランダ人DFダジロ・チリノもリストアップされていますが、アルメリア側が移籍金として1500万ユーロを要求しており、交渉の大きな障壁となっています。
さらにゴールキーパーの補強についても動きがあります。パラグアイ代表としてワールドカップで素晴らしい活躍を見せ、ビジャレアルへの移籍が噂されているサン・ロレンソ所属の26歳、オルランド・ジルに対し、オリンピアコスとともにバレンシアも強い関心を示しており、水面下で動向を探っています。(via SPORT, MARCA)
ノウ・メスタージャ建設に関する地元住民の期待
建設の最終段階に入り、2027年のオープンが予定されている新スタジアム「ノウ・メスタージャ」について、建設予定地周辺の住民たちが大きな期待を寄せています。ベニカラプ・エントレカミノス近隣協会の代表者らがスタジアムを視察し、その印象を語りました。
同協会のフアン・アントニオ・カバジェロ副会長は、新スタジアムが周辺地域、特にニカシオ・ベンジョック周辺の都市環境改善につながることを期待し、『ファンがこのスタジアムを見たとき、その素晴らしい視界に満足すると思う。全員がピッチのすぐ上にいるような感覚になり、それは間違いなくチームにとって大きなプラスになるはずだ』とスタジアムの構造を絶賛しています。
また、これまでのクラブの対応についても高く評価しており、『私たちがスタジアムの仕様や影響についてバレンシアに説明を求めた際、彼らは常に答える姿勢を見せ、話し合いに応じてくれた。バレンシアCF、我々の地域社会、そして市議会や州政府との間に協力的な環境を築く必要があると考えている。物事を正しく進め、スタジアムがここにあることを誰もが喜べるよう、合意の枠組みを作るべきだ』と前向きなメッセージを送りました。クラブが費用を負担し、市議会の主導で建設される予定の地域向けスポーツセンター計画とあわせ、365日を通じて地域を活性化させるプロジェクトとして地元との良好な関係構築が進んでいます。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
コルベラン監督のもと新体制が始動したバレンシア。ジェンク・オズカジャルの完全移籍で給与枠を確保し、手薄な右サイドバックなどの補強を急いでいます。プレシーズン初戦はアンゴラ王者に敗れたものの、新戦力やカンテラーノのテストが進められており、新スタジアムへの地元の期待も高まるなど、ピッチ内外で重要な時期を迎えています。