元主将グデリの魂の別れ:2ヶ月半の沈黙を破りセビジスタへ涙のメッセージを公開
かつてセビージャでキャプテンを務め、今夏に契約満了で退団したネマニャ・グデリが、自身のSNSを通じてセビジスタへの感動的なお別れビデオメッセージを公開しました。6月30日の契約満了から実に2ヶ月半もの間、沈黙を守り続けていたグデリですが、あまりにも深いクラブへの愛着から、気持ちの整理をつけるまでにこの時間が必要だったと明かしています。
グデリはセビージャでの7シーズンで公式戦261試合に出場し、10ゴール5アシストを記録。2度のヨーロッパリーグ制覇に貢献し、最後の18ヶ月間はキャプテンとして困難な時期のチームを支え続けました。公開されたビデオの中で、彼は以下のようにサポーターへの感謝を極めて熱く語っています。
『親愛なるセビジスタの皆さん。このお別れの言葉を伝えるのに、本当に長い時間が必要でした。日数が経ち、心の整理をする時間が必要だった。なぜなら、この言葉を口にする瞬間、私の人生の中で最も大切な一章が終わるという現実を受け入れることになるからだ。7年間を我が家として過ごし、多くの素晴らしい瞬間を分かち合ってきた場所から別れを告げるのは本当に容易ではない。でも、その時が来ました。セビージャは私にとってただのクラブではない。常に私の心の中の特別な場所にあり続ける。チームメイト、監督、スタッフ、医療陣、用具係、すべての職員、役員の皆さんに心から感謝したい。多くの人々が陰で支え、このクラブを特別なものにしてくれた。そして何よりも、セビジスタの皆さん、初日から私を家族のように受け入れてくれてありがとう。あなた方の愛情と情熱のもとでこの盾を守れたことは本物の特権だった。私と家族に与えてくれた愛には感謝しきれない。2度のヨーロッパリーグ制覇、苦しみ、笑い、涙を共にし、セビージャとサポーターが手を取り合えば不可能なことはないと何度も証明してきた。一生の思い出と、サッカーを超えた友情を得られた。まもなくサンチェス・ピスフアンのピッチで、皆さんの目を見てお別れを言える機会があることを願っている。皆さんへの言葉は「アディオス(さようなら)」ではなく「アスタ・ルエゴ(またね)」だ。いつの日か我が家であり神殿であるスタジアムに戻ってくる。ドアを閉めるが、合鍵は持って帰る。本当にありがとう。愛している、赤と白のファミリー。私は永遠にあなた方の兵士だ』
現在フリーエージェントのグデリは、マジョルカから最も魅力的な経済的オファーを受けている一方で、家族の生活拠点であるセビリアから近いマラガへの移籍も真剣に交渉中とされており、スペイン国内での現役続行を望んでいます。 (via Estadio Deportivo)
若手オソにフランスから1000万ユーロの電撃オファー:クラブ間合意に達し本人の決断待ち
セビージャの若手ウイング、ジョアキン・マルティネス「オソ」に対し、フランスのRCエストラスブールが1000万ユーロの固定移籍金に加えて、将来の転売時に発生する利益の10%をセビージャに支払う条件で公式オファーを提示し、両クラブ間で合意に達したことが明らかになりました。
セビージャはこれまでにエストラスブールが提示した固定600万ユーロ+変数200万ユーロの初期オファーや、オリンピアコスからの800万ユーロの打診を拒否していましたが、今回の増額された条件には納得し、ゴーサインを出しました。現在は選手本人の最終承認を待つのみの段階となっています。
オソは2027年まで契約を残していますが、契約延長交渉は完全に膠着していました。セビージャはサラリーキャップの制限が極めて厳しく、選手登録の枠を開けるためにキャピタルゲインを得られる売却を急務としていました。昨季トップチームに昇格したばかりのオソの売却は、クラブにとってほぼ純利益となるため、この移籍は大きな財務的メリットをもたらします。
一方で選手側にとっても、エストラスブールを所有する「BlueCo」グループ(チェルシーの親会社)のプロジェクトは非常に魅力的です。かつてチェルシーもククレジャの代役としてオソをリストアップした経緯があり、エストラスブールでの活躍は将来的にプレミアリーグのチェルシーへステップアップするための直通ルートとなる可能性があります。なお、怪我による破談を避けるため、今週末のアトレティコ・マドリード戦では、オソは招集メンバーから外される可能性が高まっています。 (via MARCA)
左サイドバックのペドロサがラージョへローン移籍決定:今夏17人目の放出が公式発表
セビージャFCとラージョ・バジェカーノは、左サイドバックのアドリア・ペドロサ(28歳)が今シーズン終了までの期限付き移籍で合意に達したことを木曜日深夜に正式発表しました。
この移籍は買い取りオプションを含まない純粋なローン形式であり、ラージョがペドロサの給与の半分強を負担し、残りをセビージャがカバーする形で成立しました。ペドロサはすでにマドリードへ移動してメディカルチェックを通過しており、ラージョのSNSでも公式に歓迎メッセージが投稿されています。
セビージャ公式は以下のような声明を発表しました。
『セビージャFCとラージョ・バジェカーノは、今シーズン終了までのアドリア・ペドロサのローン移籍に関して合意に達しました。2023年夏にRCDエスパニョールから加入した28歳の左サイドバックは、セビージャで公式戦75試合に出場し3ゴール5アシストを記録。昨季はエルチェに貸し出されて30試合1ゴール2アシストを記録しました。セビージャは彼のラージョでの活躍を心から祈っています。』
今夏のセビージャは、アスピリクエタやグデリらの契約満了組、さらに構想外となった選手たちの整理を進めており、ペドロサの放出は今夏17人目の退団となります。余剰人員の整理において、残る課題は高給のファビオ・カルドーゾのみとなっています。 (via Estadio Deportivo)
ルベン・バルガスの移籍交渉が膠着:オリンピアコスの最後通牒とセビージャの強気な要求
スイス代表のルベン・バルガスを巡るオリンピアコスとの移籍交渉が膠着状態に陥っており、選手はすでにクラブと個人合意に達しているものの、クラブ間の移籍金の設定で合意が得られていません。
ギリシャ方面からの報道によると、オリンピアコスは1200万ユーロのオファーを提示し、セビージャに対して最後通牒を突きつけているとされています。しかし、セビージャ側はワールドカップでの活躍などで価値が高まったバルガスに対し、1500万ユーロの固定移籍金を頑なに要求しており、交渉を急ぐ素振りを見せていません。
これにより、先週は移籍間近として招集外となっていたバルガスですが、水曜日に続き木曜日も何事もなかったかのようにチームの全体練習に完全合流しています。オリンピアコスを率いる元セビージャのメンディリバル監督は、交渉難航を受けてすでに代替案としてジローナのブライアン・ヒルの獲得に動き始めているとも報じられています。
ルイス・ガルシア・プラサ監督は彼の状況について、以下のように本音を語っています。
『ルベンの状況は2日前にはほぼ合意に近いように見えた。早く解決してほしい。残留にしろ退団にしろ、どうなるのかハッキリさせてほしい』
地元メディアの討論では、記者から『1200万ユーロならセビージャの財政状況を考えると売却せざるを得ないが、もしチームに残るならガルシア・プラサ監督の下でメンタルを再建し、ピッチ上で大きな貢献ができる非常に有用な戦力になる。彼をチームに残すべきだ』と残留を好意的に捉える意見も出ています。バルガスの売却が成立すれば「FW、ウイング、MF」の3人を補強できる資金が手に入りますが、残留した場合は「3人目のアタッカー」の1名の補強にとどまる見通しです。 (via Estadio Deportivo)
獲得候補ラトコフ交渉の最新状況:本命難航でラツィオの構想外ストライカーが最有力に
セビージャFCが最優先としていたナイジェリア人FWジョージ・イレニヘナの獲得交渉が、所属先のアル・イテハドの頑なな態度により難航・ブロックされたため、代替案としてラツィオの20歳セルビア人FWペタル・ラトコフの獲得交渉が急速に本格化しています。
ラトコフは今年1月にレッドブル・ザルツブルクから1300万ユーロでラツィオに加入したものの、イタリアでの半年間は極めて厳しいものとなり、期待された活躍を見せられませんでした。さらにラツィオはジェンナーロ・ガットゥーゾ新監督の下、今夏にブライ・ディアを完全移籍で、ピナモンティを300万ユーロでそれぞれ獲得して前線を補強しています。
さらにラツィオは下部組織のアルティスティコをセリエBへ売却予定で、若手のセラもプレシーズンで台頭したため、ラトコフには完全に居場所がなくなりました。当初は移籍に消極的だったラトコフ自身も、現在ではセビージャへの移籍を前向きに捉えており、非義務の買い取りオプション付きローン移籍での加入に向けて詳細が話し合われています。 (via ElDesmarque)
元所属ニャンズがCLで宿敵ベティスと激突へ:移籍の裏話とアンチェロッティ親子の奇妙な縁
チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ組み合わせ抽選会が行われ、セビージャの宿敵であるリアル・ベティスがフランスのリール(LOSC Lille)と対戦することが決定しました。これにより、今夏セビージャを退団したタンギ・ニャンズと、24/25シーズンまでセビージャにいたロマン・ペローが、ベティスとの対戦でピッチに立つことになります。
特にニャンズのセビージャ退団の裏には、巧妙な財政的処理がありました。セビージャは今夏、ニャンズを移籍金ゼロ(コストなし)でリールへと放出しましたが、その際、今季の給与の一部をセビージャが負担することを容認しました。一見、クラブに負担が残るように見えますが、これにより彼の法外な高給と残っていた減価償却費を一気に整理することができ、クラブの財政にとっては驚異的な額の資金を節約することに成功したのです。
ニャンズはセビージャでの4年間、度重なる怪我により公式戦わずか62試合の出場にとどまり、在籍中に8回あったベティスとのダービー「エル・グラン・デルビ」も、出場できたのは2024年10月の1試合(1-0で勝利)のみでした。リールで復活を期す彼にとって、今回のベティス戦はまさに「個人的なダービー」の再来となります。
なお、リールを率いるのはカルロ・アンチェロッティ監督の息子であるダヴィデ・アンチェロッティ氏です。ダヴィデ監督はセビリアの街に深い愛着を持っており、セビリア出身の画家アナ・ガローチャ氏と結婚しているという奇妙な縁もあります。 (via Estadio Deportivo)
ホセ・アントニオ・カムニェス氏が新取締役に就任:役員会が20ヶ月ぶりにフル体制化
セビージャFCは、サポーターからの批判を強く受けているホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長とホセ・カストロ副会長のトップ体制を継続しつつも、ここ数週間で取締役会のメンバーを50%刷新しました。そして本日、長らく空席となっていた最後の1議席に、ホセ・アントニオ・カムニェス・アルカンタリジャ氏(40歳)が就任したことを公式発表しました。
これにより、セビージャの取締役会は2025年1月にエンリケ・デ・ラ・セルダ氏が退任して以来、実に20ヶ月ぶりに規定のフルメンバーである「8人体制」へと戻りました。
新たに就任したカムニェス氏は、ナバラ大学で経済学の学位を、ESADEでExecutive MBAを、そしてUCLA Andersonでエグゼクティブ養成プログラムを修了した超エリートビジネスマンです。かつてセビージャの大株主や役員を務め、ヘレスCDやカディスCFの買収に関わった父を亡くした後、公共・民間連携プロジェクトの管理を行う「ISPグループ」のオーナー兼CEOとして活躍しています。 (via ElDesmarque)
右サイドバックのイグレシアスが全体練習に復帰:今季初の負傷者ゼロを達成
今週末のアトレティコ・マドリード戦に向けて、セビージャにこの上ない朗報が届きました。右サイドバックのレギュラーであり、前節のアスレティック・ビルバオ戦で激しい打撃を受けて別調整を続けていたファン・イグレシアスが、木曜日午前の全体練習に完全合流しました。
イグレシアスの復帰により、セビージャの指揮を執るルイス・ガルシア・プラサ監督は、プレシーズン開始以来「初めて負傷による離脱者ゼロ(全員が起用可能)」のパーフェクトな状態で週末のビッグマッチを迎えられることになります。
すでにマルカン、アルフォン・ゴンサレス、ルベン・バルガスら負傷を抱えていた主力メンバーも先んじて合流しており、サン・マメスでのビルバオ戦で圧巻のパフォーマンスを披露した大黒柱イグレシアスの復活は、アトレティコを本拠地に迎えるチームにとって極めて大きな後押しとなります。 (via Estadio Deportivo)
開幕2連勝の強さの秘密:「戦力は落ちたが、より優れたチームになった」と地元記者が分析
ラージョに2-1、ビルバオに3-1と勝利し、5年ぶりにリーグ開幕2連勝(勝点6、得失点差プラス3で首位タイ並走)という最高のスタートを切ったセビージャですが、地元メディアの番組では、現在のチーム状況について深い分析が行われました。
討論の中で、アレハンドロ・サエス記者は『今年のセビージャは、昨年よりも個々の選手のネームバリューや質自体は落ちている(戦力は低下した)』と断言しています。しかし、その上で、なぜこれほど強固なチームとして結果を残せているのかを以下のように熱弁しました。
『それは、チームとしての鍛え方が昨年より遥かに優れており、現有の選手に最も適したガルシア・プラサという監督がいるからだ。そしてすべての段階において非常に現実的なアプローチがとられている。監督だけでなく、SDのホセ・イグナシオ・ナバロも非常に身の丈に合った仕事をしている。ナバロはアシスタント時代に、実際に泥臭い実務のすべてを裏で一人で引き受けていた現場叩き上げの男だ。限界を理解した上で競争力を高めており、カンテラから若手がどんどん這い上がってきている。以前は何百万ユーロもの過去の高額な契約にしがみつくベテランのスターたちがピッチを歩いているような状況だったが、今は違う。戦力的には劣っていても、全員がハードワークし、より一体感のある素晴らしい集団(チーム)に仕上がっている』
ロペテギ時代以来となるロケットスタートの興奮の裏には、派手さはないものの、現実的かつ綿密に再構築された新しいクラブ哲学と規律が息づいているようです。 (via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
今夏の終わりが迫る中、グデリの感動的な別れに始まり、ペドロサの移籍決定、若手オソへの破格オファー、バルガスの膠着と新ストライカー・ラトコフへの交渉など、セビージャのピッチ外は目まぐるしく変化しています。一方で、ピッチ内ではイグレシアスの復帰により「負傷者ゼロ」という最高の状態でアトレティコ戦に挑める状況が整いました。サポーターが指摘するように、今のセビージャは個人のネームバリューではなく、「鍛え抜かれた組織力」で戦う本物の集団へと生まれ変わりつつあります。この勢いのまま、週末の要塞サンチェス・ピスフアンでアトレティコを迎え撃つ準備は万全です。
