レアル・ソシエダが激突するヨーロッパリーグの「2部カップ王者」の驚くべき奇妙な背景、精度抜群の復活劇、そして新星DFが地味にショックを受けた可愛いエピソード

新シーズンのヨーロッパリーグに臨むレアル・ソシエダですが、その対戦相手となるいわゆる「格下」たちには、あまりにも奇妙で劇的な背景が存在しています。

その筆頭が、ポルトガルのトッレエンセです。ルイス・トラリャオ監督率いる彼らは、なんと現在自国の2部リーグに所属しているにもかかわらず、ポルトガル・カップ戦で国内最高峰のスポルティングCPをPK戦の末に撃破して優勝を果たすという大奇跡を起こし、ヨーロッパへの切符を掴み取りました。決勝点を決めたのはカボベルデ代表としてワールドカップにも出場した経験を持つディフェンダーのストピラです。

しかし、彼らの本来のホームスタジアムである「マヌエル・マルケス・デ・トレス・ベルデス」は、座席が2つのスタンドしかなく、収容人数も2500人未満という極小スタジアムのため、UEFAの厳しい開催基準を全く満たしていません。このため、彼らはホームゲームを行うために、本来の拠点から約100キロメートルも離れたレイリアにある「エスタディオ・ド・アルガルヴェ」までわざわざ大移動して試合を開催するという、奇妙な二重生活を強いられています。なお、トッレエンセは今季2部で3試合中勝ち点2と苦戦しており、8月初旬に行われたポルトとのスーパーカップも落としています。

さらに、ノルウェーのリレストロムも驚きの背景を持っています。2024年に2部に転落するという地獄を味わったクラブですが、かつてレアル・ソシエダで神童として名を馳せたマルティン・ウーデゴールの実父であるハンス・エリック・ウーデゴールを新監督に招聘。するとチームは見事に覚醒し、2025年に無敗での1部昇格とカップ戦制覇を同時に達成するという映画のような大復活を遂げました。現在17節を終えて4位につけており、John Kitolanoが負傷離脱中であるものの、Harald Woxen、Henrik Melland、Gustav Nyheimといった若手MF陣、アンゴラ代表の Félix Vaらがチームを牽引しています。

こうした個性豊かな対戦相手を迎え撃つレアル・ソシエダですが、クラブ周辺からは微笑ましいエピソードも届いています。この夏に加入した今夏最初の補強である期待の若手DFママドゥ・サールは、大柄な体躯とスピード、野心を誇る有望株ですが、合流初日にちょっとした落胆を経験しました。

ペレグリーノ・マタラッツォ監督と初めて対面したサールは、自分よりも監督の方がさらに身長が高かったことに気づき、昨日『自分の方が背が低いなんて……』と地味にひどくショックを受け、悲しげな表情を浮かべていたといいます。監督自身が Espanyol 戦を控えた会見で嬉しそうに暴露したこのサールの可愛らしい一面は、サポーターの間でも大きな話題となっています。 (via DiarioVasco / Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)

【本日の総括】

スタジアムへの移動がタクシーと徒歩になるというヒホンの珍事から、フリアン・アルバレスの代理人をめぐる衝撃的な暗部と家族の代理人解任に向けた密談、カシージャスとナダルというスペインスポーツ界のレジェンドたちが語った父親への深い愛と過去の生々しい葛藤、さらにはソシエダが対戦する奇妙なヨーロッパリーグのライバル事情やオヤルサバルの柔道エピソードまで、ピッチの外では驚きとユーモア、そして家族の深い絆に満ちた数々のドラマが交錯しています。選手や監督、レジェンドたちの一面を垣間見ることができる興味深い話題ばかりの1日となりました。