チュアメニのハンドPK取り消しとVAR音声の公開

ラシン戦で物議を醸したもう一つの重大な局面が、71分に起きたオーレリアン・チュアメニのハンド疑惑を巡る判定翻転劇でした。

主審のムヌエラ・モンテロは当初、エリア内でのチュアメニのハンドを認めてラシンにPKを与えましたが、ここでVARのルイス・マリオ・ミリャから交信が入りました。公開された審判交信音声によると、ミリャは『ジョゼ・ルイス、取り消しのためのモニター確認を推奨する』と呼びかけました。主審は抗議するラシンの監督に『落ち着いてくれ、いま確認する』となだめながらモニター前へ移動しました。

映像を確認した主審は『チュアメニが自ら意図的にボールをプレイした後に手に当たっている。ラシンの選手はボールに触れていない』と確認し、最終的に『Play of Ball(自ら意図的にプレイした後の不可抗力の接触)のため非ハンド』と判定してPKを取り消し、ドロップボールで再開しました。しかし、この判定覆しに納得がいかないスタジアムの地元サポーターは激怒し、ピッチ上にライターが投げ込まれる事態へと発展しました。

一方で、ジャーナリストのトマス・ロンセロはこの一連の騒動に対して独自の視点を提示しています。『キリアン・エムバペのPKが軽い判定だったのは確かだが、その直前にはエリア内でヤン・ディオマンデに対する明らかな足踏み(ピソトン)が見逃されていた。あれはイエローカード相当の反則でありVARが介入すべきだった。結局のところ相殺(コミド・ポル・セルビード)だ。どのみちマドリードが0-3で完勝した事実は変わらない』と語り、判定が試合結果そのものを左右したわけではないと主張しています。 (via Mundo Deportivo / SPORT)