ペップ・チャバリアのチェルシー完全移籍合意

ラージョ・バジェカーノは、左サイドバックの絶対的な主力であったペップ・チャバリアが、イングランド・プレミアリーグの強豪チェルシーFCへと完全移籍することを正式に発表しました。

チェルシーの新指揮官に就任したシャビ・アロンソ監督が、マーク・ククレジャの代役としてチャバリアの獲得を熱烈に要望したことがこの交渉の決定的な引き金となりました。選手本人も世界最高峰のリーグであるプレミアリーグへの挑戦を強く望んでおり、双方の熱い思惑が一致する形で取引が成立しました。

ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、今回の移籍金は固定1900万ユーロにボーナス200万ユーロを加えた総額2100万ユーロに達し、さらに各種の変動要素や変数がすべて満たされた場合には、最終的に最大2400万ユーロにまで上る可能性があります。これは、ラージョ・バジェカーノのクラブの歴史において過去最高額の売却実績となります。

また、この巨額の移籍は、かつてチャバリアを保有していたレアル・サラゴサの金庫にも多大な恩恵をもたらします。サラゴサは4年前にチャバリアを300万ユーロでラージョへ売却した際、将来の売却時に発生する利益の10%を将来的に受け取れる権利を契約書に留保していました。これにより、今回の移籍に伴ってサラゴサの元には約210万ユーロという破格の臨時収入が舞い込むことになります。

クラブは公式に『ラージョ・バジェカーノ・デ・マドリードとチェルシーFCは、ペップ・チャバリアの完全移籍で合意に達しました。クラブはペップの新たなステージでの幸運を祈ります』と声明を発表し、チームを去る功労者を温かく送り出しました。 (via ElDesmarque / SPORT)

左サイドバックの完全な空白地帯

ペップ・チャバリアの電撃的なチェルシー移籍はクラブに莫大な移籍金をもたらした一方で、チームのピッチ上に深刻極まりない戦術的な危機を突きつけることになりました。

現在、ラージョのトップチームには、本職の純粋な左サイドバックが1人も存在しないという極めて歪で深刻な緊急事態に陥っています。これまで長年にわたり強固なディフェンスラインを形成してきた主力の一人であるパチャ・エスピーノが、昨シーズン限りで契約満了に伴い退団し、アルゼンチンのレーシング・クラブへと新天地を求めて移籍したためです。

これにより、チャバリアの移籍と合わせて、左サイドバックのポジションにおける2つの登録枠が同時に完全に空席となってしまいました。

さらに悪いことに、ラージョは移籍市場における選手獲得プロセスの遅れだけでなく、クラブ運営のピッチ外においても「千と一つの問題」と表現される様々な内部課題やトラブルを抱えており、これが補強スピードに少なからぬ影を落としています。ダビド・コベニョスポーツディレクターは、開幕戦を前にこの致命的な守備ラインの穴を突貫工事で埋めるべく、移籍市場において極めて慌ただしくかつ困難な交渉の舵取りを強いられています。 (via ElDesmarque / SPORT)

アドリア・ペドロサの獲得交渉進展

純粋な左サイドバックが枯渇しているラージョが、現在最も熱心にアプローチを進め、獲得に極めて近づいているのがセビージャFC所属のアドリア・ペドロサです。

ペドロサは昨シーズン、セビージャから期限付き移籍したエルチェCFにおいて公式戦30試合に出場、1ゴール2アシストをマークするなど確かな実力を証明しました。エルチェは契約書に含まれていた200万ユーロの買い取りオプションを行使しなかったため、今夏一度はセビージャへと復帰したものの、現在のセビージャにはオソやスアソ、さらに新加入のフリオ・ディアスがひしめいており、完全に構想外の立場に置かれていました。プレシーズン期間中も、彼は他のチームメイトとは完全に隔離され、1人で別メニュー調整をこなすなど、放出は既定路線とされていました。

ペドロサ本人も、新シーズンは自らの価値を証明し、高いレベルで出場機会を得ることを何よりも最優先に望んでおり、左サイドバックが完全に空席となっているラージョへの移籍を強く望んでいます。

現在、ラージョとセビージャの両クラブ間は非常に良好な関係性を築いており、交渉は極めてスムーズかつスピーディーに進展しています。セビージャのホセ・イグナシオ・ナバロスポーツディレクターも、会見で『彼に関心を持っているクラブがあり、それらの交渉がどのように進むかを見守る』と語り、移籍の存在を認めました。

移籍の形式は、かつて彼がエルチェへと渡った際と同様の、買い取りオプションが付帯された期限付き移籍となる見込みです。これによりラージョ側はペドロサの給与全額を肩代わりすることになり、セビージャ側にとってもサラリーキャップの枠を大きく空けられるという、双方にとって完璧な取引スキームが確立されつつあります。 (via ElDesmarque / Estadio Deportivo)

アレックス・モレノとの交渉再開

ダビド・コベニョスポーツディレクターは、前述のアドリア・ペドロサの獲得を最優先で進める一方で、完全に空き地となった左サイドバックのポジションを確実に埋めるべく、もう一つの実力派候補との交渉も並行してリスタートさせました。

その人物が、過去にラージョのユニフォームを着てファンから絶大な支持を集めていたかつての功労者、アレックス・モレノです。モレノは過去にベティスなどで目覚ましい実績を残した後、昨シーズンはジローナでプレーしていましたが、不運にもチームがセグンダへと降格したことに伴い、新シーズンに向けてステップアップできる移籍先を模索していました。

ラージョのフロント陣は、ペドロサともう一人、即戦力として完全に計算できる経験豊富なディフェンダーとしてモレノの動向をマークしています。ラージョはこれまでにハビ・ロペス、セルヒオ・アキエメ、さらにサッスオーロへの移籍が決定的なラファエル・オブラドールといった複数の左サイドバック候補をリストに載せて調査を行ってきましたが、現在はペドロサとモレノの2名に完全に照準を絞り、一気にディフェンスラインの再構築を狙っています。 (via ElDesmarque)

ジョージ・ツィタイシュヴィリを電撃獲得

ラージョ・バジェカーノは、今夏の移籍市場における2人目の新戦力補強として、ジョージア代表ウインガーのジョージ・ツィタイシュヴィリの完全獲得に成功したことを公式に発表しました。

ラージョは今夏、すでにローマからレンタル加入したディフェンダーのマラシュ・クンブラの獲得を決めており、ツィタイシュヴィリはこれに続く2番目の補強となります。

しかし、補強自体は順調に進んでいるものの、クラブは深刻な問題に直面しています。現在、新加入のクンブラとツィタイシュヴィリの両名について、ラ・リーガのサラリーキャップ制限や書類手続きの遅れから、いまだに選手登録が完了していないのです。目前に迫るセビージャとの開幕戦において彼らがピッチに立てるかどうかは極めて不透明であり、フロント陣は登録枠を空けるための余剰戦力の放出を急ピッチで進める必要があります。 (via ElDesmarque / Estadio Deportivo)

ベニャト・サン・ホセ新体制によるラ・リーガ開幕戦

ラージョ・バジェカーノは、8月15日土曜日の21時30分から、敵地ラモン・サンチェス・ピスフアンにおいてルイス・ガルシア・プラザ監督率いるセビージャFCとのラ・リーガ第1節に挑みます。

今シーズンからチームの指揮を執るのは、新たに招聘されたベニャト・サン・ホセ新監督です。サン・ホセ体制にとって、このセビージャとの初陣は極めて過酷な試練となります。

ラージョが今夏のプレシーズン期間中に消化した実戦トレーニングマッチは、じつにわずか4試合のみに留まっています。これまでに多くの補強と15名もの大量放出を行って大きくメンバーが入れ替わったセビージャ側と比較すると、ラージョは昨シーズンの主力をある程度維持しているものの、プレシーズンでの実戦不足がゲーム体力や新監督の戦術的浸透度においてどのような影響を及ぼすかが懸念されています。

試合の模様は、Movistar LaLigaなどの主要チャンネルを通じて生中継される予定であり、ベニャト・サン・ホセ監督がどのような即興のイレブンを組んでセビージャの猛攻に立ち向かうのか、世界中のファンが固唾をのんで見守っています。 (via SPORT)

前シーズン最終戦のカンファレンスリーグ決勝

ラージョにとって、今回の開幕戦は前シーズンの5月23日以来となる、実に久しぶりの公式真剣勝負の舞台となります。

昨シーズン、ラージョ・バジェカーノはクラブの歴史に燦然と輝く偉大なる足跡を残しました。ヨーロッパ・カンファレンスリーグにおいて快進撃を続け、ついに決勝戦の舞台へと進出したのです。

決勝ではイングランド・プレミアリーグの実力派強豪クリスタル・パレスと対戦。熱狂的なサポーターの大声援を背に限界まで戦い抜いたものの、最終的に0-1という最少得点差で惜しくも敗れ、あと一歩のところでヨーロッパの頂点とトロフィーを逃すという、筆舌に尽くしがたい悔しさを味わいました。

あの歴史的な決勝のホイッスルから約3か月。公式戦から遠ざかっていたラージョの選手たちは、あの日の涙と誇りを胸に抱き、再びラ・リーガという世界最高峰の戦場へと帰ってきます。欧州で奇跡を起こした戦闘集団が、新監督のもとでどのような進化した姿を見せるのか、今シーズンの彼らの歩みから一瞬たりとも目が離せません。 (via SPORT)

【本日の総括】

ラージョ・バジェカーノの男子チームは、ペップ・チャバリアのチェルシー完全移籍によるクラブ史上最高額の売却で莫大な資金を手に入れた一方で、左サイドバックが完全に誰もいないという深刻な戦術的空白に直面しています。ベリャト・サン・ホセ新監督のもと、プレシーズンわずか4試合という手探りの中でセビージャとの開幕戦を控え、フロントはアドリア・ペドロサの獲得合意やアレックス・モレノとの交渉再開など、守備ラインの再建に向けて極めて慌ただしく動いています。新加入ツィタイシュヴィリの選手登録問題などピッチ外の懸念を抱えながらも、昨季カンファレンスリーグ決勝まで上り詰めた不屈の戦闘集団は、誇りとリベンジの魂を胸に、敵地サンチェス・ピスフアンでの初陣へ挑みます。