カンテラの悲喜こもごも、ルペレスの2軍復帰とバルセロナの新鋭ヘクトール・フォート獲得への障壁
クラブの将来を見据えた若手の育成方針において、カンテラではいくつかの非常に大きな動きが発生しています。
まず、右サイドバックとして昨シーズン最終盤にトップデビューを飾り、今夏のプレシーズンでも一貫してマタラッツォ監督のもとでアピールを続けていた23歳のDFイニャキ・ルペレス(Iñaki Rupérez)が、今シーズンはBチームであるサンセに戻ってプレーすることが正式に決定しました。
ルペレスは一昨年の活躍から非常に高い評価を得ていましたが、昨シーズンは重傷を負ったことで1年をほぼ棒に振る厳しい時間を過ごしてきました。マタラッツォ監督、そしてSDらの協議の結果、この重要な成長期においてトップチームのベンチを温めるよりも、サンセの絶対的な主力として毎週末に90分間タフに戦い、試合勘と本来のトップパフォーマンスを取り戻すことこそが、彼のこれからのフットボール人生にとって何よりも重要であると判断されました。
サンセの指揮を執るヨン・アンソテギ監督は、ルペレスの復帰と彼に託す使命について、次のように期待を語っています。
『イニャキが我々のチームに戻ってきてくれたことは、本当に心強い限りだ。彼にとってはケガからの復帰を含めて本当に苦しい1年だった。だからこそ、今我々が彼に対して行うべきことは、単にピッチでのパフォーマンスや戦術的な貢献を求めることではない。まずは彼を丁寧にケアし、それと同時に彼に対して非常に高い規律とハードワークを「要求」することだ。彼がかつてピッチの上をオートバイ(原チャリ)のような凄まじいスピードとキレで駆け回っていた、あの全盛期の輝かしいコンディションを取り戻す手助けをしたい。今シーズン中、どこかの段階であの圧倒的な姿とピッチで再会できることを心から楽しみにしている』
このルペレスのBチーム降格によって、ファーストチームの右サイドバックの登録枠が一つ空いたことを受け、エリック・ブレットスSDは、バルセロナに所属するティーンエイジャーの逸材サイドバック、ヘクトール・フォート(Héctor Fort)のレンタルでの獲得に向けて本格的に動き出しました。クラブ側は、選手本人の代理人やバルセロナのフロント陣とすでにファーストコンタクトを取ったことを確認しています。
しかし、この交渉の前には、非常に高くて険しい壁が立ちはだかっています。
ドイツの強豪ボルシア・ドルトムントが、以前からフォートの動向を真剣に追っており、選手本人もドルトムントという若手の育成に定評のある欧州の大舞台での挑戦に非常に強く惹かれており、ドルトムントへの移籍を第一希望として待機している状態です。
ドルトムントは現在、イタリアのインター・ミランが獲得を狙っている若手センターバックのルカ・レッジアーニの売却交渉を進めており、この放出によってサラリーリミット(資金力)の枠を確保でき次第、フォートの獲得オペレーションを完了させる構えです。ソシエダは、このドルトムントの動きが何らかのトラブルで頓挫すること、あるいはバルセロナ側との条件面で折り合いがつかなくなるシナリオを待ちながら、奇跡的な獲得へのチャンスを模索する厳しい状況に置かれています。(via ElDesmarque)