久保建英、開幕戦での葛藤と亡き戦友への誓い
日本が誇るアタッカー、久保建英はベティスとの開幕戦で右ウイングとして先発出場を果たしました。
久保は試合立ち上がりに非常に積極的な守備アクションを見せ、今シーズン最初の一戦に向けて高いモチベーションを漲らせている様子を窺わせました。しかし、チーム全体がまず自陣に引き気味に守る守備的なアプローチを取っていたこと、そして中盤からの効果的なビルドアップが少なかったこともあり、攻撃面では左ウイングのアンデル・バレンネチェアと同様に、なかなか良い形でボールを受けることができませんでした。
試合中に見せた最も大きな輝きは、右サイドからの個人技でした。久保は得意のクロケッタ(ダブルタッチ)を駆使し、瞬時に目の前の相手ディフェンダー2人をかわして置き去りにする素晴らしい突破を見せました。しかし、カバーに入った3人目のディフェンダーに阻まれ、シュートシーンを演出するには至りませんでした。現地メディアの評価でも、もっと自らゴールへ積極的に仕掛ける(encarar)姿勢が必要であったと、その物足りなさを指摘されています。最終的に久保は後半57分、チームの戦術変更に伴い、エースのオヤルサバルと交代してピッチを後にしました。
また、ピッチ外において非常に悲しいニュースがチームを襲っていました。ソシエダの下部組織(カンテラ)から若手選手たちの食事や栄養管理を献身的に支え、多くのファーストチームの選手たちからも兄貴分として深く愛されていた、セカンドチーム(サンセ)の栄養士であるイオン・ゴメス氏が、長い闘病生活の末に31歳というあまりにも若すぎる年齢で逝去しました。
この訃報はクラブ全体に深い悲しみをもたらしました。久保建英とイオン・ゴメス氏の間には、非常に特別な絆がありました。2025/26シーズン中、イオン・ゴメス氏が病気のために現場を離れざるを得なくなった際、久保は12月のレバンテ戦でゴールを決めた直後、ユニフォームの下に着ていた「Eutsi Iongo, zurekin gaude」(頑張れイヨン、僕たちは君と共にある)というメッセージ入りのTシャツを掲げ、彼に向けて心のこもったエールを送っていました。
この悲報を受け、ソシエダの各カテゴリーや、金曜日に行われた練習場ズビエタでは静かな黙祷が捧げられ、ベティス戦に臨んだファーストチームの選手たちも、全員が腕に黒い喪章を巻いて哀悼の意を表しながら、亡き戦友のために戦い抜きました。(via NoticiasDeGipuzkoa)