アトレティコ・マドリード
アトレティコ・マドリードは、ユヴェントスに所属する26歳のカナダ代表FWジョナサン・デイヴィッドの獲得に向けて、クラブ間および選手個人との交渉を急ピッチで進めています。選手本人はアトレティコ加入に非常に前向きであり、ユヴェントス側も売却を容認してすでに代役を模索中です。アトレティコは3000万ユーロと評価される彼の完全移籍に必要な資金を今すぐ工面することが難しいため、まずは買い取りオプションのない1年間のローン移籍(レンタル)の形で交渉を本格化させています。この補強はジュリアン・アルバレスやアレクサンダー・セルロートの動向とは全く別軸で、前線の選手層の薄さを補うために進行している動きです。(via Estadio Deportivo)
一方で、ジュリアン・アルバレスは前日のセビージャ戦を「体調不良」として欠場しました。しかし実際は、FCバルセロナへの移籍を熱望する彼と、バルセロナへの放出を断固拒否するアトレティコ経営陣との対立が背景にあります。アトレティコのヒル・マリンCEOは『我々はバルサと交渉するつもりは一切ない。私がCEOである限り、彼がバルサへ移籍することは100%あり得ない』と断言。さらに、アーセナルのミケル・アルテタ監督がジュリアンに直接電話でアプローチしたものの、ジュリアン本人が『バルサにしか行く気はない』とアーセナル移籍を拒否したことも判明しました。シメオネ監督は『彼は個人のプロセスの中にいる。我々はスポーツの面で彼をサポートし、素晴らしい彼に我々を助けてもらうだけだ』と擁護姿勢を見せています。また、フロントのアレマニーは『彼の計画は明確。昨日は練習したので次の試合には復帰を期待している』と述べ、クラブ側の毅然とした方針を強調しました。セビージャ戦で偽9番として2得点したアレックス・バエナも『彼が恋しいか?いや、チームはスタメンも交代選手も素晴らしかった。彼の回復を待っている』と冷静なコメントを残しています。(via SPORT)
セビージャFC
ルイス・ガルシア・プラサ監督はアトレティコ戦での1-3の敗戦後、メディアの前でフロントの移籍市場での動きに対して激しい怒りをあらわにしました。特に、生え抜き選手である「オソ」のストラスブールへの電撃的な売却について、『昨日(オソの売却)はショックだった。予想していなかった』と心境を吐露。クラブの超過規制(20%のプラス価値と60%の給与解放ルール)により、この売却で生成された人件費枠がわずか約200万ユーロにとどまり、『これではオソのレベルの代役を連れてくるのはほぼ不可能。スポーツ面で深刻な状況だ』と悲痛な叫びを上げました。追い打ちをかけるように、獲得をかなり進めていたデンマーク人FWコンラッド・ハルダー(ライプツィヒ所属)を、オソの移籍先であるストラスブールに最終局面で強奪されてしまいました。(via Estadio Deportivo)
さらにガルシア・プラサ監督は、試合中のジャッジに対しても、後半のキケ・サラスへのPK未判定について激怒。カギ括弧『あれは可能性のあるPKではなく、100%PKだ。前節でレフェリーに有利な判定があった際に委員会がそれをビデオで公開したのだから、今回我々に不利に働いた誤審もビデオで公開してほしい』と主張しました。サラス本人も『明らかに私に接触していた。絶対にPKだった』と語り、この日プロ初ゴールを記録したミゲル・シエラも、アルベロラ・ロハス主審がVARの指示をただ待つだけでモニターで自ら映像を確認しなかったことに不信感を募らせています。シエラは自身の初ゴールについて『セビージャでの初ゴールをどのように表現していいか分からない。祖父に捧げた。結果は残念だが仕事には満足している』。移籍については『自分が移籍するかって?あり得ない、絶対にあり得ない!』と残留を強く誓いました。なお、アトレティコ戦で先発したアンドレス・カストリンは、自身の移籍話について『代理人に任せている。私はただここで働くことだけを考えている』と言葉を濁しています。(via ElDesmarque)
補強面では、SSラツィオのセルビア人FWペタル・ラトコフのローン獲得に100万ユーロを提示するも、レバンテやトゥールーズと激突中です。その他、ウェストハムの22歳ピボーテ兼CBスングトゥ・マジサの買い取り義務付きローンのオファーを提示。またアストン・ヴィラのレオン・ベイリー(29歳)について、ヴィラ側と1年契約延長させた上でのローンというウルトラCで交渉を継続しています。一方で、オリンピアコス移籍が濃厚とされていたルーベン・バルガスは破談に終わり、残留する見通しが強まっています。(via Estadio Deportivo)
レアル・ソシエダ
前日のエスパニョール戦での勝利(今季初勝利)の裏で、ロシア人MFアルセン・ザハリャンが激怒する事件が発生しました。マタラッツォ監督がアディショナルタイムに最後の5枚目の交代枠としてパブアルギア(恥骨結合炎)から復帰したばかりのゴロチャテギを投入した瞬間、自分が呼ばれなかったことに激怒。ザハリャンは練習用のビブスを乱暴に投げ捨て、試合終了を待たずに直接ロッカールームへ立ち去ってしまいました。かつてアヤックスやチェルシーが獲得を競い合った1200万ユーロの逸材は、自身の立場への不満を爆発させ、去就問題に影を落としています。本人は以前に『ラ・レアルを去りたくはない。ピッチで証明する』と語っていましたが、厳しい競争に晒されています。(via DiarioVasco)
新加入のエクトル・フォルト(バルサからのローン)は合流初日を迎え、チームは月曜のオフを挟んだ後、木曜のセルタ戦(アノエタ、第6節の前倒し)でのデビューに向けて調整を開始しました。(via MARCA)
また、ヨーロッパリーグの全日程が確定し、初戦は9月17日ホームのボーンマス戦、最終節は1月28日アウェイでのユヴェントス戦となることが決まりました。(via MARCA)
レアル・ベティス
チームを支え続けてきた生え抜きの若手アタッカー、パブロ・ガルシア(2025/26シーズンにクラブ史上初めて全カテゴリーで公式戦ゴールを達成した期待の星)が、今夏の移籍市場(9月1日深夜閉鎖)でチームを退団することが確実視されています。彼にはギリシャのオリンピアコス(ホセ・ルイス・メンディリバル監督が熱望)やイングランドのハル・シティから具体的なオファーが届いています。
父親のラモン・ガルシアは Movistar+ のカメラに対し、カギ括弧『火曜日にはすべてが分かり、彼にとっての最善の決断を下す。息子以上にベティスを愛する者はいないが、プロとしての将来や様々な事情を考慮しなければならない』と語り、移籍の可能性が極めて高いことを認めました。なおパブロ・ガルシアは今季ここまで開幕から3試合に出場しており、バレンシア戦で決勝ゴール(1-0)を決めるなど、最後までベティスへの献身を示しています。(via Estadio Deportivo)
レバンテUD
ベティスを5-2で粉砕したレバンテは、さらなる補強として、ドイツのバイエル・レヴァークーゼンから19歳のフランス人守備的MF/DFアクセル・タペを1年間のローンで獲得することで合意しました。PSGの下部組織出身であるタペは、すでに土曜日にバレンシアに到着しており、メディカルチェックを通過すれば正式契約となります。また、セビージャも狙うラツィオのセルビア人FWペタル・ラトコフの獲得に向けても、現在激しい交渉レースを繰り広げています。(via ElDesmarque)
RCセルタ
クラディオ・ヒラルデス監督は、移籍市場が開いたまま公式戦3試合目を戦う現状に『これは理想的ではない』と、市場とシーズン開幕の同時進行が選手に及ぼす「気の散り」に強い不満を漏らしました。
本日のアスレティック・ビルバオ戦に向け、オスサナ戦でレッドカードを受けたマルコス・アロンソが出場停止となります。その代役としてカール・スターフェルト、もしくは新加入のアブドゥライ・ファイの先発が予想されます。キケ・リベスもトップチームへ招集されました。なお、新加入のクハイブ・ドリウエシュや負傷中のボルハ・イグレシアスは本日のメンバーからは外れましたが、それぞれ復帰に向けて順調に回復しています。(via SPORT)
アスレティック・ビルバオ
本日のセルタ戦で今季初勝利(2連敗中)を狙うビルバオは、エディン・テルジッチ監督のもとでチームの立て直しを急ぎます。ダニエル・ビビアンが欠場となる一方で、ユーリ・ベルチチェが出場停止から復帰して戦列に加わります。
しかし、チーム内は現在ピッチ外の問題で極めて不穏な空気が漂っています。クラブが突然、選手に与えていた「スタジアム観戦用の招待券」を撤廃・回収する決定を下したことに選手たちが激怒。クラブ側のこの姿勢に対し、選手一同がメディアへの取材をボイコットする異例の取材拒否(plantón)に発展しています。(via SPORT)
デポルティーボ・ラ・コルーニャ
8年ぶりの1部リーグでのリアソール決戦となるバレンシア戦に向け、アントニオ・イダルゴ監督(2028年まで契約延長)はチームの士気を高めています。
開幕2戦で2ゴールのピエール=エメリク・オーバメヤンが絶好調。また、恥骨結合炎(パブアルギア)でプレシーズンを全休していた若手アタッカーのジェレメイ・エルナンデスが復帰し、今節は先発する見通しです。(via Estadio Deportivo)
一方で、新加入の大型右ウィング、アダマ・トラオレは登録が間に合わず今節は招集外。しかし、彼の規格外の肉体については、著名なボディビルダーのホルヘ・タベが『ボディビルを始めれば2年でプロカードが取れる神に祝福された遺伝子。ラグビーやアメフトの選手のようだ』と絶賛しており、デビューに向けて現地で非常に高い注目を集めています。(via SPORT)
バレンシアCF
今節のデポルティーボ戦では、ギド・ロドリゲスが骨折離脱。ジローナから電撃加入したアルナウ・マルティネスはすでに練習に加わっており、すぐにメンバー入りする予定です。
バレンシアにとって、対戦相手のオーバメヤンはまさに「天敵」。過去4回の公式戦対戦で、バルサ時代にメスタージャでハットトリック、アーセナル時代にヨーロッパリーグ準決勝でハットトリックを含む計7ゴール1アシストを奪われており、最大の警戒対象となります。(via MARCA)
また、移籍市場最終盤の目玉として、リヴァプールの若手実力派MFハーヴェイ・エリオット(23歳、アストン・ヴィラにローンされていた)のローン獲得を目指して交渉中です。リヴァプールが給与の半分を負担してもバレンシアのサラリーキャップをオーバーするため、アンドレ・アルメイダやダンジュマ、ダニ・ラバの放出による資金確保が必須となっています。この移籍に対し、リヴァプールのレジェンドであるスティーヴン・ジェラードは『ジョーンズのように、エリオットもスペインでなら開花するだろう。時に自分を見つめ直すためには家を出る必要がある』とエリオットにバレンシア行きを推奨しています。(via ElDesmarque)
RCDマジョルカ
セグンダに所属するマジョルカは、セウタ戦(日曜日19:00、ソン・モイックス)に向けて厳しいチーム状況です。アルナウ・プッチマル、アブドン・プラツ、カランバ、ダニ・ルナ、ジャン・サラスが負傷欠場。セルジ・ダルデルは練習復帰したものの万全ではなく、マテウ・ジャウメはジローナへの完全移籍が決定的なため今節は招集外の見込み。新加入のアルベルト・モレノもフィットネス不足ですが、ジョゼップ・セルダやアドリアン・リソが先発候補に浮上しています。なお、バルセロナの下部組織出身であるヤン・ヴィルヒリがマジョルカからベルギーのクラブ・ブルッヘへ移籍したことで、バルセロナ側が保持していた将来の売却パーセンテージに基づき、バルサ側に480万ユーロの収入がもたらされました。(via SPORT)
マラガCF
本日17:00、アウェイのサンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリードと激突。ベルナベウでは過去16戦で一度も勝ったことがないジンクス(13敗3分け)を破れるかが焦点です。
フアン・フランシスコ・フネス監督は、レアル・マドリードについて『攻撃だけでなく守備も差をつけられるチーム。ベルナベウで負けないポテンシャルがある』と警戒。『守備タスクには量、質の双方で取り組む必要がある』と話しました。また、過去にダブルサイドバックを採用してマドリードを破ったジローナの戦術について触れ、ラフィタを左サイドに押し上げるダブルサイドバック戦術(RafitaをSalinasの前に配置)をほのめかしています。
さらに、移籍市場最終盤の戦力保持についても熱弁。フネス監督は、主力であるイサン・メリノ、ラルービア、守護神アルフォンソ・エレーロの放出阻止を断固要求。カギ括弧『私はとてもしつこい人間だが、彼らには残ってほしい。もし新しい補強選手を連れてこられないなら、来なくても構わない。もしグデリを獲るか、イサンを残すか選べるなら、私は絶対にイサンが残ることを望む』と強い愛着を示しました。なお、欠場者はアドリアン・ニーニョ、オチョア、ムリリョ、フェルナンド・カレロ、ムサの5名です。(via Estadio Deportivo)
UDラス・パルマス
ジローナに2-5で大敗し、今季初黒星を喫したラス・パルマス。ルベン・デ・ラ・バレーラ監督は、すべての責任を背負い会見で語りました。カギ括弧『選手たちがピッチで快適にプレーできなかったのは、私のメッセージの伝え方に問題があったから。敗戦の責任はすべて私にあり、これを学ばなければならない。市場? 今はパニックになって場当たり的な決断をする時ではない。ミスを認め、選手たちを次に向け後押しする』。(via SPORT)
後半に相手選手に背後からチャージをして一発退場となったヘセについては『何かを失った直後のフラストレーションからくる反応。彼がそれを制御しなければならない。今後同じ間違いを繰り返さないことが大切だ』とコメント。デビュー戦となったイバン・ハイメは、ハーフタイムに交代出場してすぐに同点弾のきっかけを作るなど唯一の希望となりましたが、終盤に犯したミスパスが相手の5点目に繋がるという苦い幕切れとなりました。宮代大聖が反撃のゴールを挙げたものの、全体的に相手のスピードに圧倒されるゲームとなりました。(via SPORT)
ジローナFC
降格したジローナは、この数日でアルナウ・マルティネス(バレンシアへ)、ツィガンコフ、ミンスを放出するという激震の中にありましたが、クイク・アルバレス監督のもと、ラス・パルマスを5-2で粉砕して実力を示しました。
試合では、ジャスティンが先制ゴール。さらにフラン・ベルトランが追加点、神童アスプリーヤが右サイドで相手の左サイドバック(クレメンテ)を完全に翻弄して大暴れ、後半にはイサンが相手のミス(イバン・ハイメのミスパス)を突いてダメ押しの5点目を決めてモンティリビを沸かせました。(via SPORT)
レアル・サラゴサ
Primera RFEF(3部)所属のサラゴサは、イバイ・ゴメス新監督のもとで開幕戦(ヒムナスティック・タラゴナ戦)を迎えます。地元ファンを最も沸かせているのは、元スペイン代表のアンデル・エレーラ(36歳)。愛する古巣が史上最悪の財政難と3部降格の危機に瀕している中、なんと「無給」でプレーする契約にサインしました。今季はフランチョからキャプテンマークを引き継ぎ、中盤の要として出場します。センターバックのディエゴ・ゴンサレスは頭部打撲のため欠場。新加入のイランソはベンチスタートの見込みで、タチとバラチーナがコンビを組みます。(via SPORT)
レアル・オビエド
アルバセテに1-0で今季初勝利を飾りました。決勝ゴールは、かつてアルバセテに在籍していたパブロ・サエンスがボレーで決めた「恩返し弾」。サエンスは『フィールド上ではボールがどうやってイスファンに渡ったか見えなかったが、走り出して左から追い越した。Isfanが最高のパスを出してくれたのでゴールに流し込んだ』。古巣への敬意からゴール後は手を合わせて謝罪しています。サエンスは『この勝利で、 Tartiereでの開幕戦から漂っていた不穏な空気が一気に和らぐだろう。Calero監督の戦術に毎日適応しており、非常に手応えがある』とコメントしました。(via SPORT)
また、オビエドからブラジルのアトレチコ・ミネイロにレンタル移籍しているウルグアイ人FWチアゴ・ボルバスが、1年以上の沈黙を破ってゴールを記録。カギ括弧『本当に大変な時期を過ごした。私の家族は、私がこの瞬間のためにどれほど戦ってきたかを知っている。神に感謝し、このゴールが自信を呼び戻してくれるだろう』と感極まった様子で話しました。(via SPORT)
スポルティング・ヒホン
アウェイのテネリフェ戦で1-0の勝利を飾り、開幕から勝ち点7(2勝1分け)と絶好調のスタートを切りました。
中盤の要アレックス・コレデラはインタビューで、カギ括弧『アウェイでの勝利は今季の我々にとって何よりも重要。チームは現在も構築中だが、連帯感と守備の堅牢さを示してクリーンシート(無失点)を達成できた。10試合後には全く違う洗練されたチームになっているはずだが、この団結力を失ってはいけない』と語りました。また、かつてサバデルに敗れた際にチーム内で殺気立っていたことについても触れ、『当時は皆で殺気立っていたが、実際はそれほど大きく変わったわけではない。今日は先制した後、相手にボールを持たせても問題ないという確信があった』と振り返りました。
ロッカールームで「爆弾」と称される新星の25歳ロシア人FWニキータ・ヨシフォフは、テネリフェ戦で決勝点となるサルコへのアシストを供給。その異次元のスピードに地元メディアは『かつてのデミトリー・チェリシェフのようだ。止められない』と大絶賛。ジェラルド・ガルシア推薦による1年契約(昇格で1年延長)で加入し、すでにサポーターやチームメイトの心を鷲掴みにしています。(via SPORT)
【本日の総括】
今節のラ・リーガは、移籍市場閉鎖のタイムリミットが48時間後に迫る中、ピッチ内外で劇的なドラマが同時多発的に発生しています。特にアトレティコとセビージャの試合後には、ジュリアン・アルバレスを巡るバルセロナとの暗闘や、主力「オソ」の売却に伴うガルシア・プラサ監督のフロント批判など、資金力とサラリーキャップの制限に翻弄されるクラブのリアルな苦悩が浮き彫りとなりました。ソシエダではザハリャンの交代を巡る規律問題、ビルバオでは招待券撤廃による選手ボイコットと、内部の不協和音をいかにコントロールするかが、シーズン初期の成否を分ける大きな要因となっています。市場の扉が閉まるその瞬間まで、各チームの戦力バランスは大きく揺れ動きそうです。
