レアル・ソシエダ戦プレビューと順位・残留条件の詳細
バレンシアは5月17日(日)19:00より、アウェーのアノエタでラ・リーガ第36節レアル・ソシエダ戦に臨む。試合の模様はMovistar+(Movistar LaLiga、Orange TV)およびDAZN(DAZN LaLiga)で中継される。
現在のバレンシアの勝ち点は43で11位につけている。降格圏との勝ち点差は4ポイントあり、降格の可能性はわずか0.12%と極めて低い状態にある。今回の試合で1ポイントを獲得すれば、数学的に1部残留が確定する。また、仮に敗れたとしても、他会場でアラベスやエルチェが敗れれば残留が決まる。
直接対決の成績(ゴールアベレージ)については、セビージャ、エスパニョール、アラベス、レバンテには勝ち越しており、エルチェには負け越している。アスレティック・ビルバオ、オサスナ、ラージョ・バジェカーノ、マジョルカ、ジローナとは五分の成績となっている。
一方で、バレンシアには来季のヨーロッパの大会へ出場するチャンスも残されている。今季はコパ・デル・レイでレアル・ソシエダが優勝しヨーロッパリーグ出場権を獲得した影響で、カンファレンスリーグの出場枠が順位表の下へとスライドしており、史上最も安い勝ち点でヨーロッパへ行ける可能性がある。現在、カンファレンスリーグ出場圏内を争う「ユーロ・ヘタフェ」とは5ポイント差、レアル・ソシエダとは2ポイント差となっている。ここで勝利を収めれば、最終節に向けてヨーロッパ進出の望みを繋ぐことができる。
対戦相手のレアル・ソシエダは、ペジェグリーノ・マタラッツォ監督がジョン・カリカブルを招集外とした。また、長年同クラブを支えたアリツ・エルストンドがこのバレンシア戦を最後に退団するため、彼にとってアノエタでのラストマッチとなる。
(via Estadio Deportivo / MARCA / Mundo Deportivo)
アノエタ遠征招集メンバーとスタメン予想
カルロス・コルベラン監督率いるバレンシアの遠征メンバーはすでにサン・セバスティアンに到着している。
長期離脱中のムクタル・ディアカビ、ホセ・コペテ、ディミトリ・フルキエに加え、新たにホセ・ルイス・ガヤ、レンツォ・サラビア、ルーカス・ベルトランが遠征メンバーから外れた。トップチームの欠員を補うため、メスタージャ(Bチーム)からイランソ、マルコス・ナバーロ、ダビド・オトルビのカンテラーノ3名が招集されている。
遠征メンバー全24名は以下の通り。試合前にここから1名がベンチ外となる。
ジュレン・アギレサバラ、ストレ・ディミトリエフスキ、クリスティアン・リベロ、セサル・タレガ、ウナイ・ヌニェス、エライ・キュメルト、ヘスス・バスケス、マルコス・ナバーロ、イランソ、ティエリ・レンダル、ハビ・ゲラ、ペペル、アンドレ・アルメイダ、フィリップ・ウグリニッチ、ギド・ロドリゲス、バティスト・サンタマリア、アルナウト・ダンジュマ、ディエゴ・ロペス、ラルジー・ラマザニ、ルイス・リオハ、ウーゴ・ドゥロ、ダニ・ラバ、ダビド・オトルビ、ウマル・サディク。
スタメン予想については、本職のサイドバックが軒並み欠場するため、最終ラインの再編が必須となる。右サイドバックにはウナイ・ヌニェス(または復帰したティエリ・レンダル)、左サイドバックにはヘスス・バスケスが入り、センターバックはタレガとキュメルトのコンビ、GKはディミトリエフスキが務めると予想される。
中盤はギド・ロドリゲスとペペルのダブルボランチ、右サイドにルイス・リオハ、左サイドにディエゴ・ロペスが入る。前線はルーカス・ベルトランの欠場により、ハビ・ゲラとウーゴ・ドゥロがスタメンに名を連ねる見込みだ。
(via Estadio Deportivo / SPORT)
ガヤとサラビアの負傷詳細と今季絶望の可能性
前節のメスタージャでのラージョ・バジェカーノ戦で負傷交代したキャプテンのホセ・ルイス・ガヤとレンツォ・サラビアの医療報告がクラブから公式に発表された。
ガヤは「右脚大腿四頭筋の損傷」、サラビアは「左脚ハムストリングの損傷」と診断され、両選手とも臨床的な改善が見られるまで医療およびリハビリ治療を継続することになる。クラブは具体的な離脱期間を明記していないが、ラ・リーガは来週末で終了し残り2試合しかないため、両名とも今シーズンの残り試合でプレーする可能性は極めて低い。
カルロス・コルベラン監督は試合前の記者会見で次のように明言している。
『負傷で退いた選手たちは起用できない。両者とも検査を受けており、ケガの程度は判明するだろう。現時点では分からないが、彼らがこの試合を欠場することだけは確かだ』
(via Estadio Deportivo)
ルーカス・ベルトランの負傷状況と去就問題
フィオレンティーナから期限付き移籍で加入しているアルゼンチン人FWルーカス・ベルトランは、膝の膝蓋腱の不快感に悩まされており、十分なパフォーマンスを発揮できる状態にないため、今回のアノエタ遠征メンバーから外れた。アトレティコ・マドリード戦、アスレティック・クラブ戦、ラージョ・バジェカーノ戦に続き、これで4試合連続の欠場となる。
コルベラン監督は彼について以下のように長く説明している。
『難しいが、不可能ではない。彼が受けた治療にどう反応するか見てみるつもりだ。もし治療の経過が良く、トレーニングを試して状態が良ければ、チームと一緒に遠征する。もし治療の効果が出なかったり、トレーニングを試しても不快感が続くようであれば、起用することはできない』
結局、状態は上向かず欠場が確定した。ベルトランは今季終了時までのローン契約であるため、来週の回復次第ではメスタージャでの最終節バルセロナ戦でファンに別れを告げるチャンスが残されている。しかし、もしこのまま回復しなければ、4月25日にメスタージャで2-1の勝利を収めた第32節ジローナ戦が、彼にとってバレンシアでのラストマッチとなる。
(via Estadio Deportivo)
最終節バルセロナ戦に向けた累積警告の危機
バレンシアの主力選手の半数が、メスタージャで行われる今季最終節のFCバルセロナ戦を欠場する危機に瀕している。
ペペル、ギド・ロドリゲス、ウマル・サディク、ラルジー・ラマザニ、そしてケガから復帰したティエリ・レンダルの5名が、現在イエローカードの累積リーチ状態にある。
特にギド・ロドリゲスは第30節から第33節まで4試合連続でイエローカードを受けており、サディクは前節でリーチとなるカードをもらった。ラマザニもすでに警告を4枚もらっている。誰もワールドカップを前にしたスター選手揃いのバルセロナ戦を欠場したくはないだろうが、ソシエダ戦でカードをもらえば最終節には出場できなくなる。
(via SPORT)
右サイドバック陣の契約満了と来季の補強ターゲット
バレンシアの右サイドバック陣は今夏、大規模な刷新が行われる。
まず、前節負傷したアルゼンチン人DFレンツォ・サラビアは6月30日で契約満了を迎えるため、事実上バレンシアでのプレーを終えた。今年2月にアトレティコ・ミネイロとの契約を終えてフリーで加入し、フルキエの重傷による穴を埋めたサラビアは、4月下旬のマジョルカ戦でデビュー(79分間プレー)を果たした。その後、ジローナ、アトレティコ、アスレティック戦でスタメン出場したが、ラージョ戦の開始30分で負傷交代した。パフォーマンス自体は悪くなかったものの、クラブは彼との契約延長には動かず、7月1日に再びフリーエージェントとしてクラブを去ることが濃厚だ。
さらに、7年間クラブに在籍したティエリ・レンダルも契約満了によりフリーで退団する。負傷中のディミトリ・フルキエについては、2027年6月30日まであと1年の契約を残しているものの、クラブと選手双方にとって納得のいくオファーがあれば今夏での退団が促される予定だ。
クラブのフロントは来季に向けた新たな右サイドバックの補強ターゲットとして、エスパニョールのルベン・サンチェスとアストン・ヴィラのアンドレス・ガルシアをリストアップしている。ルベン・サンチェスについては昨夏も獲得を試みて失敗したが、エスパニョールとの契約が残り1年となる今夏に再挑戦する構えだ。また、ウナイ・エメリ監督の下で出場機会に恵まれていないバレンシア出身のアンドレス・ガルシアも、出場機会を求めて移籍する可能性が高い。
(via Estadio Deportivo)
ウマル・サディクのアノエタ帰還と驚異のヘディングスタッツ
ナイジェリア人ストライカーのウマル・サディクが、完全移籍を果たして以降初めて古巣アノエタに帰還する。彼は今、ソシエダのファンや関係者を大いに驚かせている。
2020年にアルメリアから2000万ユーロというクラブ史上最高額でレアル・ソシエダに加入したサディクだったが、移籍後わずか2試合目で膝の十字靭帯断裂という重傷を負った。復帰後もクラブやチームのスタイルに馴染めず、ソシエダでは57試合でわずか5ゴールと期待外れに終わっていた。
しかし、2025年1月にバレンシアへローン移籍するとプレーの喜びと得点感覚を取り戻し、2026年1月には完全移籍を果たした。バレンシアではこれまで39試合に出場し12ゴールを記録。バレンシアのように得点力不足に悩むチームにおいて、この数字は決して悪くない。
特に注目を集めているのが、最近の驚異的なヘディングでの決定力だ。直近で彼が決めた3ゴール(マジョルカ戦、ジローナ戦、アスレティック戦)はすべて頭で合わせたものだった。サン・セバスティアン時代には全く見られなかったこの空中戦の強さに、多くのレアル・ソシエダファンがSNS上で驚愕の声を上げている。
好不調の波はあるものの、彼が今季の後半戦で挙げた4ゴールは、チームに極めて重要な5ポイントをもたらしている。アノエタのファンが、かつての史上最高額のストライカーをどのように迎えるのかにも注目が集まる。
(via MARCA / Mundo Deportivo)
【本日の総括】
バレンシアは今夜、残留確定とヨーロッパ進出の望みを懸けて因縁の相手ウマル・サディクと共にアノエタへ乗り込む。ガヤ、サラビアら最終ラインの主力やベルトランを負傷で欠き、さらに多くの選手が累積警告の危機にある厳しい台所事情だが、カンテラーノを含めた総力戦でこの大一番に挑む。






