試合結果と展開:ラージョと1-1のドローで残留確定はお預け、ファンからはブーイング
⚽️ラ・リーガ第36節、バレンシアは本拠地メスタージャでラージョ・バジェカーノと対戦し、1-1の引き分けに終わりました。勝ち点を43に伸ばして順位は11位となったものの、降格圏との勝ち点差はわずか4ポイントであり、残り2試合を残して数学的な残留確定には至っていません。試合は立ち上がりから激しい攻防が繰り広げられました。前半5分、レンソ・サラビアがペナルティエリア内でパチャ・エスピノを倒してしまいPKを献上してしまいます。しかし、ンデカが蹴ったシュートはポストを直撃し、バレンシアは事なきを得ました。その後もバレンシアはハビ・ゲラのシュートなどでゴールを脅かしましたが、前半21分にグンバウのコーナーキックからルジューヌにフリーでヘディングシュートを叩き込まれ、先制を許してしまいます。失点後、チームは動揺を見せましたが、GKのストーレ・ディミトリエフスキがンデカとの1対1を完璧に防ぐビッグセーブを見せてチームを救いました。そして前半40分、ルイス・リオハの素早いスローインを受けたハビ・ゲラがエリア内で相手をかわして折り返し、ディエゴ・ロペスがニアポストを打ち抜く見事なシュートを決めて同点に追いつきました。後半に入ると試合のペースは落ち、両チームともに決定機を作れない停滞した展開が続きます。カルロス・コルベラン監督は後半15分過ぎにウゴ・ドゥロ、ハビ・ゲラ、ペペルを下げて、サディク、ウグリニッチ、ラマザニを投入する3枚替えを行いましたが、戦局を大きく変えるには至りませんでした。アディショナルタイムにはセサル・タレガがコーナーキックからヘディングシュートを放ちましたが惜しくも枠を外れ、そのまま試合は終了。試合後、メスタージャに集まった45,851人のファンからはチームの不甲斐ないパフォーマンスと監督の采配に対して大きなブーイングが浴びせられ、「カルロス、出て行け」という厳しいチャントも響き渡りました。(via SPORT, Estadio Deportivo, ElDesmarque, MARCA, Mundo Deportivo)
選手採点とスタッツ:同点弾のディエゴ・ロペスとアシストのハビ・ゲラが高評価
📊この試合に出場した選手たちへの現地メディアによる評価では、明暗が分かれる結果となりました。GKのストーレ・ディミトリエフスキは、失点シーンこそ防ぎようがなかったものの、ンデカのPKの方向を完璧に読み、さらに1対1の決定機を指先で防ぐなど素晴らしい働きを見せ、高い評価を獲得しています。最終ラインでは、PKを献上し負傷交代となったレンソ・サラビアが厳しい評価を受けました。セサル・タレガとエライ・ツェメル(チェメル)の両センターバックは失点シーンでのマークの甘さが指摘されたものの、後半は持ち直したとされています。キャプテンのホセ・ガヤは守備で奮闘しましたが、後半途中に筋肉のトラブルで無念の負傷交代となりました。中盤では、同点ゴールの起点となり自らもシュートを放つなど、攻撃面で最も違いを生み出したハビ・ゲラがチーム最高の評価を受けました。しかし、彼は後半途中で交代させられており、この采配にはメディアからも疑問の声が上がっています。ルイス・リオハは守備での献身性とスローインからの機転が評価され、ディエゴ・ロペスは12月以来となる貴重な同点ゴールを記録し、ストライカーとしての嗅覚を絶賛されました。一方で、ペペルやギド・ロドリゲスは中盤で主導権を握りきれず、前線のウゴ・ドゥロは孤立して見せ場を作れないまま交代となりました。途中出場の選手たちも、ウグリニッチやサディクが期待されたインパクトを残せず、ラマザニが少しのダイナミズムをもたらした程度にとどまり、チーム全体の評価を押し上げることはできませんでした。(via SPORT, ElDesmarque)
カルロス・コルベラン監督の試合後コメント:まだ救われていないと気を引き締め、ファンへの理解を示す
🗣️試合後の記者会見でカルロス・コルベラン監督は、引き分けという結果と残留争いの現状について厳しい認識を示しました。『まだ救われたとは感じていない。それは不可能だ。ラ・リーガは完全に予測不可能で、何も証明することはできない。我々にはまだ6ポイントが残されており、バレンシアはそのすべてをかけて戦わなければならない。順位表の中下位にいるチームで、安全だと断言できるチームは一つもない』と語り、最後まで気を抜かない姿勢を強調しました。試合内容については、『最初の数分間は、頭よりも心でプレーしてしまった部分が大きかった。早く攻撃したかったためチャンスは作れたが、相手にもPKとゴールを与えてしまった。組織力がなければ、エネルギーをポジティブなものに変えることはできなかった』と振り返りました。後半の停滞とブーイングについては、『野心が足りなかったとは言わない。流動性の欠如、時折のプレーの欠如、そしてインパクトの欠如だった。メスタージャが今日のようにすべてを我々に捧げてくれた時に、彼らが望むものを提供できなければ、彼らにとってそれは失望の感覚であり、私はグループの責任者としてそれを受け止めなければならない。今日のメスタージャのサポートは極めて重要だった。今はそれらの批判を受け入れる時だ』とファンからの批判を真摯に受け止める姿勢を見せました。また、好調だったハビ・ゲラを下げるなどの交代策に対する批判には、『我々は試合に勝ちに行きたかった。パフォーマンス不足で交代させたわけではなく、ベンチにいる選手たちへの信頼もあった。ペペルは良い試合をしていたが、もう少しフィジカルの要素が欲しかった』と戦術的な意図を説明しました。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque, MARCA)
ハビ・ゲラの試合後コメント:ファンの怒りは妥当だとし、次節での勝ち点3を誓う
🗣️同点ゴールをアシストし、この試合で最も輝きを放ったハビ・ゲラも試合後にインタビューに応じました。試合終了後のファンからのブーイングについて彼は、『ファンの怒りは理解できる。我々は勝利から来ており、メスタージャでは対戦相手が苦しむのが普通だからだ。我々はプレッシャーをかける時間帯もあったが、ラージョは良いチームであり、だからこそ彼らはカンファレンスリーグの決勝に進出している。我々は前を向いて次の試合を見据えなければならない』と述べ、ファンの不満はもっともであると理解を示しました。試合展開については、『前半は非常に良かったが、彼らに先行を許してしまった。それでも我々は同点に追いつくことができた。後半は非常に停滞しており、それが我々に少し影響を与えた。彼らが先に得点したが、チームは諦めずに下を向かなかった。後半は難しかったが、引き分けは妥当だと思う』と分析しています。残留争いについては、『まだ救われたとは言えない。下位は非常に拮抗しており、毎節1つ、2つ、あるいは3つのチームが勝っている。予期せぬ結果が起こる可能性があるため、警戒を解いてはならない。油断することなく、サン・セバスティアンで3ポイントを狙いに行かなければならない』と、次節のレアル・ソシエダ戦での必勝を誓いました。自身のパフォーマンスについては、『前半は危険なアクションやアシストもあり、快適にプレーできたと思う。このレベルを維持したい』と手応えを口にしています。(via SPORT, ElDesmarque, MARCA)
怪我人の状況と来季に向けた右サイドバック問題:サラビアが負傷交代で右SBの編成が急務に
🚑この試合でバレンシアは新たな負傷者を抱えることになりました。前半早々にPKを献上したレンソ・サラビアは、開始30分過ぎに筋肉系のトラブルを訴えてピッチを退きました。彼自身の仕草や状況から筋肉の損傷が疑われており、最悪の場合はシーズン絶望となる可能性があります。さらに後半には、キャプテンのホセ・ガヤも右太ももに違和感を覚えてピッチに座り込み、自ら歩いて交代を余儀なくされました。特に深刻なのは右サイドバックの状況です。サラビアが離脱となれば、すでにディミトリ・フルキエが負傷でプレシーズンまで復帰できない状態にあるため、本職の右サイドバックが不足する事態となります。さらに、現在所属しているティエリ・レンダルについては、度重なる負傷の影響もあり、クラブから契約更新のオファーが提示されておらず、契約満了に伴う退団が濃厚と見られています。サラビア自身も来季の契約が不透明な状況であり、クラブは来季に向けて右サイドバックの補強が急務となっています。すでにアンドレス・ガルシアなどの名前が獲得候補として挙がっており、今後の移籍市場での動きに注目が集まっています。一方、試合終盤に相手選手と激しく交錯して左膝を痛めたように見えたサディクについては、大事には至らずプレーを続行しました。(via ElDesmarque, MARCA)
次節レアル・ソシエダ戦に向けた好材料:相手の主力バレネチェアが累積警告で出場停止
📈次節、バレンシアはアウェイのサン・セバスティアンに乗り込み、レアル・ソシエダと対戦します。残留を決定づけるために非常に重要なこの一戦に向けて、バレンシアにとって一つ朗報が舞い込みました。レアル・ソシエダの攻撃の要であるアデル・バレネチェアが、直近のジローナ戦で今季5枚目となるイエローカードを受けたため、累積警告によりバレンシア戦は出場停止となりました。バレネチェアは1対1での突破力やスピードを武器に、ソシエダのサイド攻撃を牽引してきた最も危険な選手の一人です。今季のコパ・デル・レイ決勝でもゴールを決めるなど大舞台での勝負強さも兼ね備えており、スペイン代表候補にも名を連ねています。さらに彼はジローナ戦で左内転筋を痛めて負傷交代しており、コンディション面でも不安を抱えていました。バレンシアとしては、相手の最も決定的な選手が不在となることで、守備の負担がいくらか軽減されることが予想されます。(via SPORT, Estadio Deportivo, MARCA)
メスタージャを白く染めた特別ユニフォーム:ファンの呼びかけに応えて1995年以来の全身白を着用
👕残留を争う重要なホームゲームとなったラージョ戦で、バレンシアは特別なユニフォームでピッチに立ちました。通常は白いシャツに黒のパンツとソックスを着用するバレンシアですが、この試合ではシャツ、パンツ、ソックスのすべてが真っ白な全身白のユニフォームを採用しました。これは、SNS上でファンから自然発生的に湧き起こった「Tots junts, tots de blanc(皆一緒に、皆白で)」という呼びかけにクラブが賛同した形で行われました。クラブ公式SNSでも全身白のユニフォームの画像を投稿してファンに白い服を着てスタジアムに来るよう呼びかけ、当日のメスタージャは白いシャツを着たファンで埋め尽くされました。バレンシアがメスタージャで白いパンツを着用してプレーするのは、1924年から1995年まで採用されていた伝統的なスタイルであり、1995年に当時のパコ・ロイグ会長が黒パンツに変更して以来、メスタージャでの公式戦では長らく見られなかった光景です。クラブ創設100周年のシーズンなどにアウェイゲームで対戦相手との色の兼ね合いで着用したことはありましたが、メスタージャでの全身白は実に7年ぶり、そして意図的に採用された歴史的な夜となりました。キックオフ前にはスタジアムでオレンジ色の旗が振られ、壮大な雰囲気が作り出されました。(via ElDesmarque, MARCA, SPORT)
アンドレス・グアルダードが語るバレンシアでの苦悩:代理人の言いなりだった過去の監督とクラブの現状に警鐘
🎙️かつてバレンシアでプレーした元メキシコ代表のアンドレス・グアルダードが、元チームメイトであるマリオ・スアレスのインタビュー番組に出演し、バレンシア時代のエピソードとクラブの現状について語りました。グアルダードは2012年にバレンシアに加入しましたが、『チャンピオンズリーグでプレーしたくてアトレティコとセビージャのオファーを断ってバレンシアを選んだ。しかし、私を呼んだエメリ監督はすでに去っており、一緒にプレーするはずだったジョルディ・アルバも移籍してしまった』と加入当初の不運を明かしました。さらに、『私はリーガ・アデランテで最高のミッドフィールダーだったのに、アルバの穴埋めで左サイドバックにされた。要求は満たしたが、本来の自分ではなかった。代表チームからはサイドバックは求めていないと言われ、ワールドカップを逃すことを恐れてレバークーゼンへ移籍した』とポジション変更の苦悩を語りました。その後プレシーズンに戻った際のエピソードはさらに衝撃的です。『ヌーノ監督にサイドバックではプレーしたくないと伝えると、最初の試合からメンバー外にされた。彼に状況がおかしいと尋ねると、彼は「ある男(代理人のジョルジュ・メンデス)にここに置かれたのだから、彼が言う通りにするつもりだ」と言ったんだ。それを聞いて、私はPSVへ行くことを決意した』と、当時の監督が代理人の影響下に完全にあったことを暴露しました。最後にバレンシアの現状について、『バレンシアはその状況ゆえにビッグクラブであることをやめることはない。しかし、状況が変わらなければ、遅かれ早かれ悪い方向へ爆発することになるだろう。私がいた1年半で、監督は4人も代わったのだから』と、長年続くクラブの不安定な経営体制に強い警鐘を鳴らしています。(via ElDesmarque)
シュコダからの新車両提供と女子チーム表彰:スポンサーから最新電動車を受領し、女子チームの快挙を祝う
🚗ピッチ外の明るい話題として、バレンシアCFはプレミアムプラスパートナーである自動車メーカー「シュコダ(Škoda)」との提携を強化し、トップチームの選手、コーチングスタッフ、役員に新たな公式車両が提供されました。新しい車両のラインナップは電動化モデルが高い割合を占めており、環境に配慮した効率的なモビリティへの両者の取り組みを反映しています。選手たちが選んだモデルの中には、スポーティなデザインと最新のテクノロジーを備えた100%電気SUVの「エンヤック・クーペ(Enyaq Coupé)」や、ハイブリッド技術を搭載した大型ファミリーSUVの「コディアック(Kodiaq)」などが含まれています。この車両提供を記念して、サディク、アンドレ・アルメイダ、そして女子チームのナサレト・マルティン、クラウディア・フェッラートが出演する特別なプロモーションビデオも公開されました。また、ラージョ戦のキックオフ前には、地域選抜でスペイン王者となった4名の女子選手たちと、見事にカテゴリ昇格を果たしたバレンシアの女子チームに対する表彰セレモニーがメスタージャのピッチ上で行われ、集まったファンから温かい拍手が送られました。(via Mundo Deportivo, SPORT)
【本日の総括】
本日のバレンシアは、残留に向けた大一番でラージョ・バジェカーノと痛恨のドローに終わりました。ファンからは不満のブーイングが飛び交い、指揮官への風当たりも強まっています。怪我人の発生や右サイドバックの編成問題など懸念材料も多いですが、全身白のユニフォームで心を一つにしたファンの後押しを受け、次節ソシエダ戦での完全残留を目指します。また、元所属選手のグアルダードによる過去の暴露話は、長年続くクラブの構造的な問題を改めて浮き彫りにしています。






